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もふもふ雑記  作者: 山目 広介
11/66

侵入

 暑さが残るある秋口。

 外から猫の鳴き声が聞こえてきた。

 玄関でドアを開ける。


 足元を影が走る。

 猫の餌場に残っているドライフードをガツガツガツ。

 毛むくじゃらにも拘らず、肋骨が浮いてるのが分かる、子猫。


 当時、親はチビと呼んでいた。

 家に居ついた野良猫だ。

 人に甘えて生きながらえて来たらしい。


 だからか知らないが何でも食うぞ。

 例えば煎餅食べてると手の食べかけを食べてたり。

 ポテチ食べて本読んでたら、本に集中しすぎてたら、隣でポテチ食ってたし。

 父はトウモロコシを用意しテーブルに置いて、お茶を用意してたら、テーブルには皿だけに。

 下で父よりも奇麗に、器用に前足で回転させつつ、食べていく。好物になったみたい。

 他にもとんがりなコーンとかガツガツ食べてた。

 この前は冷やしうどんの麺を食べていた。




 暑さが残るある秋口。

 私がデカと呼んでいるコが来てから1年ほど。

 一度あることは二度目もあるらしい。

 その夜帰ってきて、ベッドで横になっていたら、気付くと隣に子猫が寝ていた。

 仰向けで無防備に。


 当時、親はチビと呼んでいた。

 家に居ついた野良猫だ。


 ……。何故に名前なのに区別つけない?

 私はウシと呼ぶようにした。

 親はオスとメスだったからチータとチーコと呼ぶように。


 そしてこいつも何でも食う。

 好みはパンらしい。

 初期はバターロールの袋を食い破ってまで食べていた。

 冬、炬燵の中で寝てたらしいウシはパンの袋を開けたら中から出てきて強請るほど。




 暑さが残るある秋口。

 私がウシと呼んでいるコが来てから1年ほど。

 ウシが子供産んで縄張りを確保したからだろうか?


 二度あることは三度は、なかった。




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