表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

第3話 全部、説明しないで消える女神が悪いんだ!

評価や感想を送ってください!といえば増えるという……迷信かな。

誤字・脱字等ございましたら、教えていただけると幸いです。

読んでくださった!感謝!感激!


その日、俺はナナ達の家に泊まることになった。

使われていない部屋にベッドを持ってきてもらったり、俺の服をきれいな服と替えてもらったりした。

ライムの小さい時の服らしかったので貰っていいのか不安だったけど、ママさんはもう使わない物だからと快く俺に譲ってくれた。


「ライムの小さい時の服だからちょっと古くてごめんね」

ママさんが俺に服を着せてくれる。

俺は一人で出来ると言ったんだけどママさんにしてみれば、こんな小さな子供を放っておけないとのこと。

……俺、いくつに見えるんだろう?

前世では、高校生だったから17歳。

つまり俺の精神年齢も17歳なわけで、こんなふうに着替えを手伝ってもらうのは正直恥ずかしい。


「よし、ぴったりね。一人で大丈夫?」

「うん、一人で寝れるから」

「何かあったら呼んでいいからね」

ママさんは俺の頭を撫でてから部屋を出た。

色々と気を使ってもらって申し訳ないと思う。


全部、説明しないで消える女神が悪いんだ!

『うん?女神ちゃんが悪いんだ?』

「そうだ……!?って女神!?」

『女神ちゃんが来てやったのに、お前は何私の悪口を言っているんだ?』

女神が口を尖らした。

手には【天界Bookstore】と書かれた袋を持っている。


「……聞いてた…のか?」

『そりゃあ、バッチリと。女神だからな』

自信満々に胸を張る女神。

「女神関係あるんだ……」


俺は疑問だったことを聞いてみた。

「突然だけど俺、一体いくつ?」

すると女神は頭を捻った。

『生まれたての0歳児……なんだが、お前が無理やり急成長させたから今は4か5歳ぐらいだろうな』

「え?どういうこと?」

女神の言う事がよく分からなかったので思わず聞き返した。


『どういうことも何も、生まれたときにお前が自分の魔力を使って自分を成長させたんだ。私は吃驚したんだぞ。転生させた奴が急に成長するし、それにお前、自覚はないだろうが人喰い鬼としての姿、本能を魔力で無理やり抑え込んでいるし、前世の記憶はあるし……』

「……へ?」

『とにかく、お前は異常なんだ!……赤ん坊だったから布でいいやって思ってたら急成長するから服用意したし、お偉いさんから監視を頼まれるし……』

ん?何か変な単語が聞こえたような


『ああ!なんだかイラついてきたな。おっと、せっかく買ってきたのに漫画を読むのを忘れていた。うん。では、また会おう、ラスティー君』

「え?ちょ、ちょま!」

女神はまた消えた。

今度は漫画読むためとか……天界のほうが興味あるんだけど

神様の娯楽ってなんか変な感じだな……


すると、コンコンッとドアをノックする音が聞こえてきた。

「ラスティー、いる?」

この声はナナだ。

何の用だろうと、俺は部屋のドアを開けた。

「ふふ、こんばんは、ラスティー」

ドアを開けると、そこには寝巻に着替えたナナが立っていた。

「どうしたの?」

「明日、町に行くのが楽しみで寝れないから来たの。ラスティーもそうかな~って」


明日、町に行くのにナナとライムも一緒に行く事になっている。

ナナは町に行くのがよっぽど楽しみなんだろう。

俺は女神からここが日本だと聞いて、しかも東京ということを知ると何とも言えないんだけどな……


ナナはポケットから手鏡を取り出した。

可愛らしい桃色のリボンがついている。

細かな模様がとても奇麗な可愛らしい手鏡だ。

その手鏡を広げてラスティーに見せる。

「これね、お母さんが買ってくれたの。町ではこんな可愛いものがいっぱいあるって言ってたのよ。私、明日いっぱい買い物するんだ♪」


ナナは嬉しそうに笑っているけど、買い物という言葉に俺は逃げたい気分になった。

前世で女友達に買い物に何故か誘われたので行ってみると大量の買い物袋を持たされたという記憶が未だ深く根付いている。

「お買い物、一緒にしようね!」

「う、うん」

俺は、素直に喜べないのだった。


「どうしたの?笑ってないよ?」

「そ、そんな事ないよ!?」

俺は作り笑顔を浮かべた。

演技は苦手だからちょっと不自然かもしれない。

「だってほら!」

ナナは俺に鏡を向けた。


鏡の中には、言葉をちゃんと話せるかどうかすら怪しいほど幼い男の子がいた。

ナナよりも顔一つ、もしかしたらもっと小さい。

青い髪に青い目、前世だったら遺伝子無視の絶対にいるはずのない髪色だった。

鏡の中の男の子は驚いた顔でこっちを見ている。

俺が動くと、その男の子も動く。

どうやらこのの姿が自分であるらしい。


初めて見る自分の顔をじっと見ていると、ナナが突然笑い出した。

「そんなに鏡が珍しいの?」

「えっと、まあ」

「じゃあ、あげるよ」

「え?でも、これはママさんが買ってくれたって……」

それに桃色のリボンが付いているのだから明らかに女の子向けの鏡である。


「うん。けど明日町に行くし、その時に新しいのを買えばいいでしょ?それは使わなくなっちゃうと思うの。だからあげる」

鏡がほしいわけではなかったがその鏡は貰っておくことにした。

「……ありがとう。大事にするよ」

「もちろん!大事にしてなかったら取り上げるから!」

マジですか……


「ふわぁ~、ラスティーと話していたら眠くなってきちゃった。お休みラスティー」

「おやすみナナ」

ナナは部屋からゆっくりと出ていった。

俺もなんだか色々あり過ぎて疲れたのでぐっすり寝ようと思った。

ベッドで横になり、毛布をかける。

体が小さいからベッドがいつもよりずっと大きく感じる。

欠伸が自然に出て、瞼が重くなっていく……


―――旨ソウナ人間ノ村ダナ


ビクッと俺は飛び上がるようにして起き上がった。

「何だ……変な声が聞こえた気が……」

辺りを見回すが、何かがあるわけではない。

俺以外には誰も部屋の中にはいないし、気配も感じない。


「……気の…せいかな…?」

俺はまた布団をかぶった。

今度は何の声も聞こえてこない。

俺はさっきの声は気のせいだと言い聞かせ、眠りに落ちた。

近づいてきている影があるとも知らずに……


:*:*:*:*:*:*


鳥の声で俺は目が覚めた。

疲れが取れたからか体が軽い。

いや、その前に俺の体重は20キロもないから軽いんだけどね。


「おはよう、起きなさ……あら、早いのね。」

部屋のドアを開けて入ってきたのはママさんだった。

薄着の服にエプロンをつけている。

相変わらずナイスバディ。

薄着だからこそ体のラインがはっきりと出る。

何したらそんなに美しい体型を維持できるのか聞きたいぐらいだ。


「おはようございます」

俺はぺこりと頭を下げた。

ママさんが俺の方に振り向いてにっこりと笑顔を浮かべ歩きよってくる。

「おはよう。朝ごはんができたわよ」

「はい、すぐ行きます」

ママさんはしっかりしてるね、と俺の頭を撫でてから戻っていった。

……何で俺の頭撫でるんだろ


ママさんに幼い子供と見られているからである。

それに気づかない俺であった。



部屋から出るともうすでにナナとライムがテーブルに座っていた。

「ラスティーおはよう」

「おはよう」

俺がナナにそう答えるとライムがむっと俺を睨んでいた。

何?挨拶したら駄目なのか?このシスコン!

……とは死んでも言えそうにない。


朝食はパンとハムのステーキだった。

朝からステーキってよく食べれるなって思うけど、俺肉食だから逆に助かった……

俺は食べるふりをしてパンをこっそり服の中に隠した。

ステーキはもちろん美味しく頂いた。

流石はママさん、ステーキめっちゃおいしい!


「おかわり!」

「あら、おかわり?はいどうぞ」

「ありごとうございます」

俺はステーキを二枚平らげた。

ママさんがよく食べるわねと褒めてくれた。

……完全なガキ扱いだ。


俺はその後部屋に戻って身支度を始めた。

持ち物という持ち物はほとんどないけれど部屋を掃除したり、片付けたりした。

立つ鳥跡を濁さず、って言うしね。

ナナから貰った手鏡を鞄の中に入れて背負ってみる。

俺もナナと同じように町に行くのが楽しみなんだろうな、東京だけど……

エルフがいるって女神が言ってたから、それもある。


「……にしても、あれだけ食べたのに腹膨れてないんだよな」

俺は腹に手を当てた。

こんな小さな体のどこにあのステーキ二枚が入るんだろうか。

俺の感覚で言うと、満腹を腹10分目とすれば腹5分目くらいにしかなっていない。

いくらなんでも少ない気がする。


やっぱり人喰い鬼っていうんだから主食は人間であって、人間の肉を食べていないからなんじゃないかなあ。

いや、いや、俺人間を食べたくないし。

前世が人間だったから同胞意識あるし、言葉通じるし、第一に人間なんておいしそうに見えないし!



俺がそんな事をぶつぶつ言っていると突然爆発音が響いてきた。

「な、なんだ!?」

俺が窓の外を見るとそこには慌てふためく村の人たちと崩れた家々、そして……異様な気配を放つ村人ではない化け物が笑っていた。

化け物の額には角が生え、血の様な赤い目のそいつは村人を……喰らっていた。


B:このあとがきまで見てくださった皆様ありがとうございます。

A:ふふ、面白い話になるように頑張るから、見てね。

B:…………え?

A:花子はね、血が出るのは怖いけど、でも…

B:おい、お前誰だよ?

A:え?いつも一緒なのに、は、花子の事忘れちゃったの…?

B:忘れてはないが……?

A:本当!?良かったぁ~もうっ吃驚しちゃったよ~

B:もう一度言う、誰だ、お前?

A:ぐすっ…どうしてそんな事聞くの?花子を信じてくれないの?

B:なんだこのシリアスな感じは……

A:もうっひどいよ!花子を信じてないんでしょ!

B:えっとその……いつもと全然違いすぎて何が何だかわからん。

A:そんなっ!?花子、悲しい……だから…

B:……頭でも打ったのか…?

A:せめて、B君を殴らせて?

B:……あ、そうでもなさそうだ。

A:前回、「おしとやか」って言ってたから試してみたのに、はあっ!!

B:何?うわっ!?金属バットだと!?

A:勝手に逃げないでさっさと打たれてください!!おりゃぁぁあ!!

B:ぎゃぁあああ!!なんかすまん!だから追いかけてくんな!!

A:せっかく頑張ってBをぶん殴ってやろうと考えたのに!!

B:もう素が出てきてるよ!?おっと、危ね。

A:おらおらおら!!殴られろや、こんチクしょー!!

B:もう隠してすらいないな。うおっと!?

     続く……?

B:なあ、お前今日どうしたんだ?

A:おしとやかになってみたの。隙ありっ!てりゃぁああ!{ガツン(Bと殴った音)}!がはははは!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ