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アイランド・デッド  作者: 会原 夏武
39/45

ー39ー

「タイチさん……これ、何……」

アヤがタイチにノートを差し出した。

ノートを見た瞬間、タイチの顔が真っ青になる。

「ち……違うんだ……これは………」

タイチが後ずさる。

そして、部屋を飛び出し廊下に出た。

「追いかけろ!」

サキトが叫ぶ。

皆、廊下に出てタイチの後を追いかける。

突然、タイチが振り向きライフルを構えた。

サキト達もタイチに銃を向ける。

「止めろ!近づかないでくれ!!」

タイチが叫んだ。

「あんた、何か知ってるだろ!」

イオリが言った。

「俺のせいじゃないんだ!!」

タイチが泣きそうになり言った。

「だから、何だって訊いてるんだよ!!!」

イオリがライフルの引き金に指をかけた。

そして、タイチは説明を始めた。

「俺は数十年前、この施設で研究員をしていた。研究の目標は絶滅した動物を蘇らすこと。研究は極秘に行われた。勿論マスコミはシャットアウト。途中までは順調だった。しかし、もう少しと言うところで、仲間が大きなミスを犯した。そのせいで、研究は失敗。あいつ等は逃げ出して、研究員達を次々と血祭りにあげていった。生き残ったのは俺だけ。島民が消えたのもあいつ等の仕業だ」

そこで、イオリが言った。

「じゃあ、何であいつ等が居ることを知らせなかったんだよ!」

「それは……」

タイチがそこまで言ったとき、シノが悲鳴をあげた。

タイチが後ろを振り向くと、そこには『やつ』が居た。

『やつ』が両手で体を掴み口で頭をかじり、引きちぎった。

肉片と血が飛び散った。

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