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アイランド・デッド  作者: 会原 夏武
25/45

ー25ー

「あれは、一体何だよ!?」

コウタが興奮した様に言った。

「解らない」

サキトが地面の一点を見ながら答えた。

シノはずっと震えている。

「タイチさん、ここがどこか解りますか?」

ユウタがタイチに訊いた。

「すみません……解らないです……」

タイチがすまなさそうに頭を下げる。

「そうですか……」

ユウタが肩を落とす。

「何がガイドだ!役にたたねぇじゃねぇか!」

コウタがタイチに叫び散らす。

タイチは俯いている。

「コウタ、止めなよ」

アヤがコウタをなだめる。

「……っち」

コウタが舌打ちをした。

「でも……どうします?これから」

ユウタが心配そうに言った。

「私、早く帰りたい」

レナが泣きそうな顔で言った。

「携帯は通じませんよね?」

イオリがタイチに訊いた。

「はい……」

タイチが頷く。

回りは、植物しかない。

ユウタ達は樹の根に腰を下ろして話していた。

「はぁ……」

サキトが溜め息をついて、頭を抱え込んだ。

こう言う時は、どうするべきなのだろう?

動き回ると、『奴ら』に見つかる可能性が高まる。

しかし、ここでじっとしていても何も始まらない。

「行こう」

サキトが突然言った。

「行くって……どこに?」

イオリが訊く。

「船にだよ!」

サキトが答えた。

「ここでじっとしていても、何も始まらない」

サキトが続ける。

「救助隊に会う可能性も高くなる」

サキトが全員の顔を見渡す。

「嫌なら、俺一人で行くぜ」

そう言って、サキトは歩き始めた。



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