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6月

もうすぐ夏になる飛騨高山(ひだたかやま)は、今日も朝から市場は賑わいをみせていた。

俺は高山レッド。ヒダテン!のリーダーだ。今日は赤かぶ漬けを朝から市場で売っている。

レッド「いらっしゃい!赤かぶ今日も、美味しいよ!」

今の時間は朝九時半。朝七時からこれを売り始めて、二時間半が経とうとしている。

??「レッドくーん!!」

俺はふっとテントから顔を覗かせると、行伸橋から手を振ってる久々野りんごと、国府ももが見えた。

りんご「今そっちにいくねー!」

レッド「りんごともも!?待て、俺が行く!」

慌てて飛び出した俺は、二人のいる所に向かった。今日は気温が三十二度も上がる初夏の六月。梅雨も始まろうと、湿気も気温と共に上がる予報だ。今年も夏が始まろうとしている…。


市場の男性「レッドくん、赤かぶ売れたよ。今日も完売だ。」

レッド「本当ですか?良かったです!」

もも「凄いね!今日も完売!」

りんご「私、レッド兄さんが売っている赤かぶ買いたかった…」

レッド「りんごには別であげるから待っててくれ」

りんご「ほんと!?やったー!」

もも「ちょっと!私も欲しい!」

レッド「はいはい、やるぞー」

俺は適当に拳を上げた。わちゃわちゃしてる所を満足そうに見ていた市場の男性は手をパン!と叩いて気を改めた。

市場の男性「よーし、お前ら、今日は気分がいい。赤かぶ漬けの作り立て…食ってみるか?」

三人「え!良いんですかー!?」

市場の男性は強く頷く。それから、市場の男性から赤かぶ漬けの作り立てを頂き、俺たちはゆっくりと本町を探索していた。

もも「今日は暑くなるんだよ…私暑すぎるのは紫外線で苦手だなあー」

りんご「知ってる!雨も降るから湿気が…髪の毛やばくなるー」

二人は顔を触ったり髪を抑えたりしてどんよりする。

レッド「んー、女子は大変だな。」

もも「き、貴様…その一言、失言だー!!」

レッド「うえ!?なんで!?」

りんご「適当に話したなー!私たちの大変さを教えてやるー!」

ももとりんごは、俺の背中に乗るなり腕を引くなりである意味、二人を連れる大変さが分かった。

レッド「わーかった、分かった!大変だ!わー!」

俺はももとりんごを振りほどいて走り出す。

二人「あー!逃げたー!待てー!」


いつの間にか、鬼ごっこみたいなことをしていた。青年になって久しぶりだ。昔は良く、本町通りを走り回っていたな。そんな思い出を思い出しながら、高山駅まで走った…っていうか、ももとりんごも、俺に追い付くほどの凄い体力だな!


レッド「すみません、お手上げです…」

もも「分かれば良いのよ!」

りんご「つ、疲れた…」


レッド「よし、じゃあマック行くか!奢るから許して…」

りんご「ほんと!?じゃあ私、ホットアップルパイがいい!」

もも「私シェイクの苺がいい!」

レッド「じゃあそこまで競争で。」

ももとりんご「…はあああ!?!?」


俺たちはまた走り出した…子供みたいに。

それは六月の頃の話だった。


次回「七月」編 お楽しみに!

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