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2.いざ!入学!(2)





「はっ!!」


ゴォッ


私の手から出た炎は瞬く間に近くのスライムを一掃した。


「アリーゼちゃんすごい・・・!」


「まだまだ!」


魔力を手ひ集中させると、瞬く間に私の両手が炎で包まれ、大きな炎の手となった。


「はぁああ!」


ザンッ ザンッ


鋭い炎の爪は、スライム達をあっという間に炎に包んでしまった。


「あ、アリーゼちゃんかっこいい・・・!!」


セレスはキラキラした瞳で私を見つめてきた。


伊達に2年間もジルにしごかれてないからね!!


「でもキリがないわね・・・。せめて発生源とかがわかれば・・・。」


スライムはいくら燃やしてもどこからか湧き上がってくる。

何か原因でもあるのかな・・・?



「発生源・・・?あっ!」


「セレス?」


セレスは何かを思い立つと、いきなり私の横に立ち、森の奥を見つめて口を大きく開けた。


「あ――――――――――♪」


そしてセレスは大きな透き通る声を森中に響かせた。


「わっ」


耳が痛い・・・!


私は咄嗟に耳を塞いだ。


「あ!アリーゼちゃん!ごめんね・・・!」


「ううん、大丈夫だけど・・・今のって?」


「私、少しだけど音の魔術が使えるんだ・・・。今のは超音波でこの森のスライムの数と発生源を探知してみたの。」


音の魔術・・・!私はまだ使えないやつだ!セレスすごい!


「それで、どうだった?」


「この森いるスライムの数はザッと600くらい・・・。それと、ずっと先に大きなスライムがいたよ!」


そう言ってセレスは森の奥を指さした。


大きなスライム・・・。


もしかしたらそいつがスライム大量発生の原因かもしれない!


「よし、行ってみよう!」


「い、行くの!?ちょ、ちょっとアリーゼちゃん~!」







「あいつだ・・・!」


セレスの指さした方角を進んでいくと、開けた場所に出た。


そしてそこには10メートルはあろうかというくらいの超巨大スライム・・・!



「はぁ、はぁ・・・。あのスライム・・・どんどん小さいスライムを生み出してる・・・!」


「大量発生の原因はこいつだ・・・!こいつと他の600のスライムを倒せばご褒美確定!!」


「あ!アリーゼちゃん!」


私はセレスの制止も聞かずに、巨大スライムに向かって走り出した。


スライムの手前で大きくジャンプすると、巨大スライムをトランポリン代わりにして高く空まで舞い上がる。


「うわ・・・ほんとにこの森スライムだらけ・・・。なら・・・!」


手を大きく掲げ、意識を集中させる。


すると首に下げていた赤いペンダントが一段と赤く輝きだした。


「おらぁ!!!」


そして一気に手を振り下ろすと、小さな無数の炎の玉が森目掛けて落ちていく。




ドーンッ ドーンッ


「キャ―――――!!」


「逃げろ!!なんかやばいぞ!!」


生徒たちはいきなり遥か上空から落ちてきた火の雨にパニックを起こしていた。


何が起きたか知らんが、このままじゃ私の生徒たちが危ない!


「お前ら!!私のところに来い!防御魔術を張った!!」


ハルは片手を宙に向け、自らを中心に結界を張った。


森で散り散りになっている生徒も、強制的に防御魔術円の中にテレポートさせる。


セレス「・・・!」


これで全員か・・・?いや、一人足りない!


そして炎の降り注ぐ先を見上げると、人影らしきものが見えた。



あれは・・・なんなんだ!?







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