4-14 ※セリア視点 盗撮聖女はNTRモノAVを撮影したい
『セリアさん……私にも男性とうまくやる方法……わからせをご教授お願い致しますわ』
わからされ聖女である私にリリーナさんがわからせの教えを乞うとは……わからせの力の偉大さを理解しているつもりでしたが、この展開は予想できませんでした。あのプライドの高い侯爵令嬢の口からわからせという言葉がでるなんて……でも腑に落ちません。
「どうして私に……失礼ですが私達ってあまり話したことも無いのに……」
思わず素の感想が口から出ていました。だけど実際そうなんですよ。別に仲が悪いわけではないですし、模擬パーティー実習の仲間ですから意地悪するつもりもないんですけど、私よりも普段から絡んでいるお姉ちゃんに聞けばいいのに……
どうやら本人もそう思っているようですが、やはりそこは侯爵令嬢のプライドが原因でした。
『これ以上ライバルであるリューネさんに弱みを見せるわけには……それに私は見ましたわ!セリアさんがダンジョン内でカイトさんの夜の生活をマネジメントしているところを!』
あ~、やっぱり見られてましたか……まあ、無理もありません。野営中の女子のテントはリリーナさんだけの時間が長すぎましたからね。不審に思って起きた時に見られたのでしょう。
『私……せっかくお泊まりができるって……クラスメイトとキャンプできるのを楽しみにしてましたわ!寝る前の恋バナに胸を膨らませてました!それなのに私以外で盛り上がってエッチな夜会を……羨ましかったですわ!私もドレイク様とあんなことをしたいですわ!だからこそ……わからせを布教されているセリアさんに聞こうと……』
ふむ、その姿勢は悪くありません。わからせに真摯に向き合おうとしています……でも正直困りましたね……
「なるほど……でも、わからせは教わればできるというものではありません。わからせに決まった形などなく、私もお姉ちゃんもパレット先生もフェリスちゃんもプレイ内容はバラバラ……自分だけのわからせ……自分のプレイスタイルを相手と一緒に探っていくことが醍醐味ですから、私が変な先入観を植え付けるのはナチュラルなわからせの障害になりかねません」
『そうなのですね……わからせとは思ったよりも奥が深いですわ……って、え?お姉ちゃんってことはリューネさんも夜のプレイをされているのですか?』
「もちろんです。お姉ちゃんはカイト君との極上のプレイを楽しんでます」
『そんなの噓に決まっていますわ!ダンジョンでも一人だけ真面目に見張りをしていたリューネさんが!それに……負けたくありませんわ!今は戦闘力で後塵を拝しておりますが、恋愛面でも負けるなんて……この目で見る限り信じませんわ!』
やはりリリーナさんは中々に頑固ですね。まあ、気持ちはわからなくもありません。お姉ちゃんはカイト君と二人きりにならないと本当の姿を……わからされお姉ちゃんモードにはなりません。きっと周りからは一人だけ素直になれない正統派ツンデレ負けヒロインだと勘違いされているのでしょう。しかし、これはいい機会ですね。
「それならば実際にお姉ちゃんのプレイの現場を見なければなりませんね。百聞は一見に如かず……そこでリリーナさんにお願いがあります。明日までに最上級映像スフィアを用意できますか?」
『ええ!パーマストン侯爵家の誇りにかけて必ず用意してみせますわ』
こんな事に家名をかけることないのに……ちょっと呆れちゃいましたが、翌日にリリーナさんは本当に最上級映像スフィアを持ってきました。
「本当に……しかも最高級クリスタルを使ってますね」
『それだけではありませんわ!専門のドワーフが研磨した最高の逸品!これ以上の映像スフィアなんて存在しませんわ!』
リリーナさんの言う通り、このスフィアの値段は平民の一年分生活費どころか贅沢しなければ一生暮らせるくらい……もちろん値段だけでなく性能も破格です。普通の映像スフィアは記録できる時間も短いし映像しか記録できません。その割には画像も粗く上書きできないので、裁判の証拠記録なんかには重宝しますが、それ以外の使い道をするにはコスパが代物……しかし、最上級は完全に別物。映像だけでなく音声までも長時間記録できますし、なによりもステルス機能があるので隠し撮りに最適……ふふふ、そうです……今日は火曜日……お姉ちゃんの部屋に設置して二人のプレイを隠し撮り……ああああ!定点映像のエロ隠し撮り!最高にそそる!しかも、それを無垢なクラスメイトに見せるなんて……私っていつからこんな変態に……あれ?わりと昔から……いえ、今はそんなことはどうでもいいんです!
「リリーナさん……こんな素晴らしい物を用意されたからには、最高にエロいわからせプレイの現場を記録してきます」
私はリリーナさんにそう約束して、誰よりも早く帰宅してお姉ちゃんの部屋に侵入!早速、最高のエロアングルを計算……今の私は聖女でなく、アダルト系映像プロデューサー!くうっ!映像スフィアが一つだけなんて……本当は全角度から撮影したい!というよりも隠し撮りじゃなくて、堂々と撮影したいです!その妄想が脳内で上映されて……
「それじゃあ…ェアクショォン!」
監督兼撮影係である私の業界人風の開始の合図で撮影スタート!主演はお姉ちゃんで男優はカイト君!演目は『送られてきたNTR映像スフィア!そこには異世界人にわからされた幼馴染の淫らな姿が!僕は二人の子作りをシコりながら泣いて見る』です!ちなみに結婚の約束をしたのに寝取られる幼馴染のモデルは私で名前はセリオ君。幼い頃から兄妹のように育ったけど、お姉ちゃんが王都の学園に行って3年後というシチュエーション……そして送られてきた映像スフィアにはベッドで知らない男の隣で嬉しそうに手を振るお姉ちゃん……そこから始まります。
『セリオ見てる?久しぶりだね。私が王都に来てもう3年……学園を卒業したら、故郷の田舎に戻ってセリオと結婚する約束だったけど……あん♡』
お姉ちゃんの台詞の途中で力強く胸を揉み始めるカイト君……ああ、しっかり悪者の顔……オラオラ系ヤリチンの演技は完璧です。
『セリオ君見てる~?もうわかるだろうけど、リューネは俺の女になったから。そこんとこヨロシク~』
『もう♡カイトったら♡えっとね……セリオ……そういうことなの……約束守れなくてごめん……私も最初はダメって思ったけど……わからされちゃったの♡今はカイトの女♡んちゅ♡』
映像スフィアに目線を送りながらネットリ濃厚なキスをする二人……ああああ!AV監督兼NTR側のモデルになった私に見せつけるような絡み!私の胸がキューッとなりながらも、体はムラムラ!NTRなんて嫌なのに!脳が壊れちゃうのに!でも!だからこそエロいんです!
『へへへ、最初はあんなに嫌がってたのに自分から舌を出してくるようになって……リューネは本当にエロいな』
『チュパッ♡だって初めは無理矢理♡泣いて抵抗する私を押し倒して♡カイトが怖かったんだもん♡』
『でも途中からはリューネの方から求めてきたじゃねーか』
『だって♡あんな気持ちいいこと♡私がメスだってわからされちゃったら♡もうダメ♡すぐに堕ちちゃった♡』
『そういうこと。セリオ君さ~、リューネと手を握ったことしかなかってマジ?メスはしっかりわからせないと……特にこんないい女は目を離すとこうなっちゃうよ』
『ンチュ♡カイト好き♡もうカイト無しの人生なんてありえない♡あんな田舎なんて帰らない♡セリオなんてどうでもいい♡カイトの事だけ考えて生きてく♡』
『リューネはやっぱり最高のメスだな。それじゃあ、そんなリューネの最高にカワイイ姿をセリオ君に見せてあげようか』
『うん♡セリオ♡約束守れなかったお詫びに♡私の最高にエロい瞬間を♡ママにされる姿を見せてあげるから♡幸せになった私を見届けてね♡』
こうして寝取り見せつけプレイをする二人とそれを泣きながら撮影する私……でもこれって実質3Pですよね?私の存在によって二人のプレイの格式はワンランク上に……そして撮影後は私も加わって……
そんな妄想をしているとお姉ちゃんが帰ってきちゃいました。
「ただいま~。あ、そうだ。今夜のカイトとのチュッチュ用衣装の準備しないと」
カイト君とのチュッチュ用衣装?あああ!見たいです!けど、今はそんな時間はありません。私は本棚の上に映像スフィアをセットして、窓から脱出しました。
これが私の隠し撮りデビュー……どんな映像が撮れる楽しみです!