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4-13 ※セリア視点 ダンジョン内緊急わかシス会議によって複数人同時プレイが解禁される

 ダンジョン内での野営というのはシンプルです。特に階層型の地下洞窟ダンジョンでは煙がでる焚火はNGなので、携帯食料を食べたらすぐにそれぞれのテントに入って睡眠……そして今はパレット先生とフェリスちゃんが見張り番をする時間なんですけど、次の当番の私とお姉ちゃんも加わって話し合い……本当は寝る時間だからかお姉ちゃんは吞気に欠伸を……そんなお姉ちゃんに声のトーンを落としながら喝を入れます。


「お姉ちゃん!今回のわかシス会議はある意味では今までで一番大事なんです!もっと真剣に!」


 全く……ダンジョン内緊急わかシス会議だというのに緊張感が……まあ、ここはダンジョン内でも比較的安全なキャンプ地点ですけど……

 冒険者ギルドが管理しているダンジョンには大抵キャンプ地点というエリアが設けられています。カイト君はセーブポイントとか言ってましたけど、モンスター避けの魔法陣によって守られており、きれいな水場やトイレが設置されている場所のことで、ダンジョン内での休憩や宿泊に最適な場所。しかし、必ずしも安全とは言い切れません。スタンビートのような現象が発生すればモンスターが入ってくることもあるし、何よりも他の人間に襲われる事が一番危ない。特に女だけのパーティーなんてレイプ魔の大好物です。だから交代で見張りをつけて睡眠をとるのが常識なんですけど、その見張り当番が大問題……しかしお姉ちゃんの鈍さといったら……


『確かにパチョレックは女みたいに可愛いけど男なんだから大丈夫だって……カイトの女好きは筋金入りよ?』


 はあ……愛の形の多様さ……エロの奥深さ……人の心に潜む魔物の恐ろしさがわかってませんね。その現実をわからせてあげましょう。


「お姉ちゃん……男子のテントの声をよ~く聞いてみて」


 私はそう言って目で威圧します。その聖女アイの迫力に押されて、お姉ちゃんだけでなくパレット先生とフェリスも耳を澄ませると、カイト君とパチョレックさんの声が漏れ聞こえてきました。


『カイ君……ドレイク君はもう寝ちゃったね』


『ああ、初めてのダンジョン内野営なのに愛用のバラの枕があれば一瞬で寝れるなんて器用な奴だ』


『う、うう……僕はやっぱり緊張して寝れそうにないよ……』


『こればっかりは慣れだよ。そのために予行演習に来たんだから』


『そうだね……よし、見張り番まで頑張って寝ないと……』


『寝るのに頑張るって……体の力抜けよ』


『じゃあ……もう少しカイ君の方に行っていい?』


『ああ、いいよ』


 男同士とは思えない甘い会話……実際、パチョレックさんの声は女みたいだから寝取られた感覚に……くっ!これが脳を破壊されるってやつですね!私だけじゃなく他の皆も少なからず動揺……こうして危機意識を共有して『わかシス会議』を再開させました。


「わかったようですね。今の危機的状況が……この甘々空気のまま、あの二人が見張り番になった姿を想像してください。私達が寝てる隙に声を殺しながら絡み合う二人……そんなこと認められませんよね?」


 皆の頭がコクコクと縦に……こうして皆の気持ちは一つになりました。


『でも、どうするのよ?まさかカイトに「パチョレックと仲良くするな」なんて直接いうわけにもいかないし……』


「ふふふ、安心して。こんな事もあろうかと私は準備をしておきましたから……」


 この事態を想定して用意しておいた私の極秘プロジェクトを小声でゴニョゴニョ。その内容は……ああ、遂にこの時が……このプレイに到達してしまうのですね……それにお姉ちゃんは拒否反応を示しました。


『セリアの言うことも正しいと思う……でも今回はパス……その代わり見張りに徹するわ』


「……うん。どのみち見張り番は必要だから、お姉ちゃんに任せるね」


 お姉ちゃんはこうして私発案の『カイト君ノンケ矯正複数人同時プレイハーレムプロジェクト』に消極的ながら協力……私は他の二人と準備を整え、見張り当番が私達の番になった時に作戦開始。日頃の訓練の賜物である盗賊顔負けの静かさで男子のテントに入って、カイト君だけを起こしました。


「カイト君……カイト君……」


『んん~……どうしたの?』


「問題発生です……カイト君にしか倒せないモンスターが……」


『……わかったよ』


 少し寝ぼけているカイト君ですけど、私の顔を見て危険性がない事を見破ったらしく呆れた様子で目をこすりながらテントから出てくれました。そして私はカイトをできたてのピンク色の仮設テントならぬ『仮設プレイルーム』へ誘導……

 

「この中にモンスターが……カイト君を待ってます」

 

 もう予想ができてるカイト君が苦笑いを浮かべながら、テントを開けると……


『チュパッ♡アンッ♡フェリスさん♡どこでそんなテクを♡お゛ほおっ♡』


『にしし♪先生のオッパイ好き♡ボク、先生の赤ちゃんになっちゃう♡チュパチュパッ♡』


 ああああ!遅かった!催淫効果のあるピンクテントの威力を侮っていました!カイト君が来る前にウォーミングアップがてら軽めのレズプレイをするよう指示をした私のミスです!まさかそのムラムラに耐えられなかった二人がフライングでガチプレイスタートするなんて!エロ下着の女教師とメスガキの濃厚な絡み……私も混ざりたいですが、その役目はカイト君のもの……私はあくまでマネージャーです。


「カイト君……カイト君が悪いんですよ?罰ゲームのお仕置きをしなかったから、欲求不満の二人はエロエロサキュバスになっちゃいました。さあ、責任をとってモンスター退治を……わからせのお時間です」


 私はそう言いながら慣れた手つきでカイト君の服を脱がせて丁寧に畳みました。

 カイト君はそんな私に一瞥もしないで、メスの匂いが充満したピンクのエロテントに……ああ……極上のオスと発情した2匹のメスの閉鎖空間が……ダンジョン内に究極のエロモンスターハウスの完成です。


『全く……ダンジョン内だってのに何してるんですか』


『申し訳ありません。ですが……私達を放っておいて男子グループと仲良くしているカイトさんの姿を見ると胸が……いえ……体は火照ってしまいます♡』


『そうだよ。たとえ男でもカイちゃんがボク達以外の人間と寝るなんて……イヤ♡だからカイちゃんを寝かせない♡大丈夫♡セリアお姉ちゃんのS級回復魔法があれば三日くらい徹夜できるよ♡』


 自分の婚約者が淫乱モンスターになってしまった事にカイト君は少し責任を感じた様子で……あああ!カイト君が吹っ切れました!完全にオス!わからせモード突入!目の前の二匹のメスを同時に相手する気まんまん!

 そのカイト君の顔を見て満足した私はテントの入り口を閉めました……これで私の目的はほとんど達成です!あの顔はメスをわからせる事しか考えられなくなったオスの顔!どんなに可愛くてもメスオスになびくことのないノンケ完全体!その証拠に中では2匹のサキュバスがカイト君のキスと超絶スパンキングによって蹂躙されています!


『お゛っ!おお゛っ!やっぱり男!女同士より男がいい!カイトさん!もっとお仕置きを!淫乱女教師を徹底的に堕として!わからせてください!んひいいいい!』


『カイちゃん!ボクを責めて!いじって!いたぶって!愛して!お仕置きして!もっとボクを見て!ああああん!』


 そんなサキュバス達の断末魔は外部にはほとんど漏れていません。私がこのピンクテントに『サンクチュアリ』をかけてますから……そう今の私は見張り役……このエロ空間のガーディアン……変態守護聖女。周囲の警戒はお姉ちゃんに任せて……って!お姉ちゃん!ああ!可哀想に!物欲しそうな顔をしてます!ピンクテントに映し出される男と女の絡み合う三つの影でムラムラ!無理もありません!パレット先生のエロすぎる双丘のシルエット!フェリスちゃんの背徳的なロリボディの影絵!その二つの影がカイト君の熱く激しいわからせによって艶めかしく揺れています!そんなピンクの背景に描かれるモノクロのエロ芸術……直接見るよりも想像力を刺激してキュンキュンしてしまいます!そしてお姉ちゃんは自分で自分を慰めて……あああ!カワイイ!やっぱりお姉ちゃんのヒロイン力は№1です!

 こうして私達姉妹は完璧に見張りの役割を全うしてから、わからせを完了したカイト君達と交代しました。色々とスッキリした様子のカイト君はパチョレックさんと変な雰囲気になることもなく、ドレイクさんとリリーナさんに交代……無事に朝を迎えることができました。

 そして翌日もモンスターとの戦闘訓練をして合同のダンジョン演習は大成功。めでたしめでたし……のはずでしたが、ちょっと問題発生です。


 休日明けの月曜日――

 学園で顔を赤らめたリリーナさんに呼び出されてしまいました。


『セリアさん……私にも男性とうまくやる方法……わからせをご教授お願い致しますわ』


 パチョレックさんに釘をさすためのわからせ……それにお嬢様が食いついてくるには想定外でしたが……いいでしょう。夫の親友の婚約者……長い付き合いになるでしょうから、僭越ながら私がわからせの手ほどきをしてあげます♡

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