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3-15 ※セリア視点 魚わからせの特別報酬と聖女のわからせ活動拡大

 カイト君の宮廷召喚士としての初仕事は大大大成功!私とカイト君の愛の結晶ともいえるレインボーカマボコはルミナ姫様だけでなくベイヒン諸島連合の使節団にも好評でした。味もさることながら、ベイヒン諸島でも大量発生していたネズミウオで作られたことが衝撃だったそうです。

 そもそも今回の使節団の目的は不漁とネズミウオの大量発生に悩んでいる漁師たちのために一時的にでもトラギア王国領海での漁の許可をもらいにきたそうですけど、トラギア王国も自国の漁師の生活を守るために交渉は難航していたとのことで……そんな時にカイト君の料理の登場です!トラギア王国はカマボコの作り方を教える事で、使節団との交渉を優位にすすめることができました。

 ルミナ姫様の魚料理を作るだけのはずが外交にも影響を与えるなんて流石はカイト君!そんな自慢の夫は現在、王宮で王様に労いの言葉を頂いています。そこにはお父さんと私も同席しています。


『カイト君、今回は本当によくやってくれた。まさかネズミウオがあんなに美味い料理になるなんて思わなかったよ。レインボーホエールの鱗無しでも美味しいからネズミウオに商品価値が生まれて、両国の悩みがかなり解消された』


『いえ、私の料理がどうというよりも王族と使節団の会食でだされたことにこそ意味があるのです。調べたところネズミウオのすり身自体は元々一部地域では食べられていたようですが、まずそうな名前とあの見た目のせいで一般受けしていなかったようです。それが王族の食べ物となれば貴族から一般市民へと新しい価値観が広まっていくでしょう』


『なるほど……それではネズミウオの名前を「マンムル」にしようというルミナの案はかなり有効なのかもしれないね』


『それは名案かと。ネーミングの力は馬鹿にできません』


 そうなんです。ルミナ姫様は自分が食べてあげられなかったマンムルの名前をネズミウオの新しい名前として普及させようとしています。それが姫様なりのマンムルの供養の仕方であり、ネズミウオと馬鹿にされているお魚が可哀想という思いから……随分と成長……いえ、カイト君に魚の素晴らしさをわからされた証と言えるでしょう。

 そんなカイト君の成果に対して王様は、


『う~ん……ルミナの魚料理だけでなく、未発見ダンジョンの調査に加えて外交や産業にも成果を出したとなると特別な褒美を出さないわけにはいかないけど……正直、カイト君ってお金にも困ってないよね』


『そうですね……アイテムボックス内にはS級ダンジョンで手に入れた高額アイテムがギッシリで、市場が滅茶苦茶になるのが怖くてなかなか捌けないで困ってます。それを買い取ってもえると助かるのですが……』


『いやいや、それでは褒美にならないし、たぶん国庫がカイト君にわからされて空になっちゃうよ』


 王様は半分冗談ぽく言ってますが……ああああ!カイト君のアイテムボックス凄いよおお!国庫をヒイヒイいわせる高度なわからせが可能だなんて!カイト君はもはや歩く宝物庫!でも何よりの宝はカイト君です!この国の!この世界の!何より私の宝物です!

 そんなカイト君が本題を……私を連れて来た理由を切り出します。


『そうなると思ってお願いを用意しておりまして……今回の任務ですが私一人の力では達成できませんでした。そんな時に活躍してくれたのがセリアさんです』


 ふふふ、カイト君に王様の前で褒められちゃいました。でも、話はここからです。


『今後も私一人では解決できないことが増えていくと思います。つきましては、私の宮廷召喚士としての任務の際は、私のパーティー「聖☆わからせ隊」の同行を認めていただきたいのです』


 何とも慎ましやかなお願いですが、重要な事なので私がカイト君におねがいしました。王のお墨付きをもらえれば、私だけでなく他の三人も堂々と学園を休むことができるんです。

 

『そんなことでいいのかい?それでいいなら安いものさ。うん、後日「聖☆わからせ隊」を宮廷公認冒険者パーティーに認定して様々な特権を与えよう』


『はっ、ありがとうございます』


 やりました!これで私達『聖☆わからせ隊』は国のお墨付きをもらって、より精力的なわからせ活動を行うことができますね♪

 しかし、私のわからせ布教活動の効果が予想よりも早く現れてしまうことに……


『それはそうと……セリア嬢に折り入って頼みがあるのだが……』


「私にですか?」


 いったい何でしょうか?私はカイト君を陰から支える存在に徹したいので、表立って活動するのはNGなんですけど……


『実はセリア嬢の活躍はルミナからも聞いていたのだ。マーリェンと互角に戦い、行きの船の中で愛のすばらしさを説き、ダンジョンでは獅子奮迅の活躍で襲い来るモンスターを倒し、レインボーホエール達に情熱的な歌を聞かせて平和的に虹の鱗を手に入れたそうだね』


「はい、ただ私はカイト君の正妻として当然の事をしたまでの事です」


『そうなのか……とにかくルミナがセリア嬢を気に入ったらしく、いろんな事を教わりたいというのだ』


「つまり、家庭教師といったところでしょうか?」


『形式的にはそういうことになるね』


 それを聞いたお父さんは光栄な事だと喜んでいるようですが、カイト君の表情はいまいちパッとしません……そうか!カイト君は私が王宮に入り浸ることで思いあがって、カイト君専用のメス豚という自覚を失うことを恐れてるんですね?そんな心配を夫にさせるわけにはいきません。


「ルミナ姫様の願いとあらば喜んで……ただし、王宮に来る時は夫であるカイト君が必ず同伴するという条件を付けていただきたいと思います」


 それを聞いた王はニコニコして、カイト君もホッとしたような表情をしていました。


『ははは、本当に仲が良いのだな。その条件で構わないから、早速ルミナに会ってやってくれ』


 こうして私達夫婦は後宮へ自由に行けるようになり、さっそくルミナ姫様への離宮へ向かう途中――


『ふう……セリアさんが俺と必ず同伴するって言ってくれて安心したよ』


「もちろんです!私はカイト君の貞淑な妻……王宮なんてスキャンダラスで不倫劇が当たり前の伏魔殿に一人で行くなんて……か弱い聖女である私はきっとケダモノ貴族の毒牙にかかって手籠めに……私はカイト君と一緒じゃないと怖いです!」


 最近、ちょっと清純派ヒロインムーブができていなかったので、精一杯聖女らしい仕草で涙ながらに訴えましたが、カイト君は若干引いてました。


『え?か弱い?手籠めに?そういう心配じゃなくて……俺は目を離した隙にルミナ姫と暴走して何かやらかすんじゃないかが不安で……』


「ふふふ、私がそんな事するわけがないじゃないですか」


 私は笑って答えたのに、カイト君は引きつった笑顔を浮かべるばかり……そんな会話をしていると、ルミナ姫様の離宮へ到着しました。


『お、来たね。ルミナ姫様がお待ちだよ』


 ケモ耳護衛のマーリェンがお出迎え……彼女はメスの本能さえ暴走しなければ真面目な人だというのがわかると、なんだか急に不憫に思えてきて……ご褒美をあげましょう……私は彼女の犬耳にそっと囁きます。


「これから私がルミナ姫様の家庭教師をする間だけは、カイト君と遊んでいいですよ。でも、健全な範囲ですからね」


 それを聞いたマーリェンは目をハートに……ふふふ、可愛いワンコですね。私が離宮に入ると、さっそくカイト君におねだりを始めました。


『なあ、わからせ士……もう種を寄越せなんて言わないから……アタイの遊び相手になってくれよ』


『わからせ士?ま、まあ構いませんけど……いったい何をすれば?』


『アタイの火照った体を鎮めるために……わからせ士の匂いを嗅ぎながら尻尾をブラッシングされたいんだよ』


『そんな事でいいんですか?それなら家のフェンリル相手に毎日やってるからいいですよ』


『へへ、ありがとな……それじゃあ、さっそく……キャウン!アンタ上手い!テクニシャンだよ!らめええ!尻尾の付け根りゃめええ!頭がおかしくなるうううう!』


 私の後ろでカイト君のブラッシングわからせが開始……私も負けていられませんね!メイド達を追い出してルミナ姫様にわからせ英才教育開始です!


『あ、セリアさん!家庭教師を引き受けてくれてありがとうですの!』


「ルミナ姫様に御指名いただき光栄です」


『セリアさんはルミナの先生ですの。だからルミナに姫様なんて呼ばなくていいですの。ルミナ……二人だけの時はルミナって呼んで欲しいですの』


 この姫……なかなかやりますね……私の中のレズッ気を刺激してきます。


「それでは……ルミナ……これからはルミナと呼ばせていただきます」


『ありがとうですの。その代わり……セリアお姉さまと呼ばせて欲しいですの』


「くはっ……わ、わかりました。それでルミナ……私はルミナに何を教えればいいのでしょう?」


 凄まじいあざとさ……フェリスちゃんとは違うタイプ……純真無垢妹系……私が男だったら即ベッドに押し倒し無知ックス不可避の穢したくなるタイプのメスです。そんなメス姫が潤んだ瞳で……


『ルミナは……セリアお姉さまみたいに強く美しい女になりたいですの……そのためには……ルミナにわからせの神髄を教えてほしいですの!』


 ああああ!遂に!合法的にお姫様をわからせる機会を手に入れました!こんな機会は二度とない!ふふふ……頼まれたのだから仕方ありません!徹底的にわからせの素晴らしさを教えてあげましょう!


「わかりました……それではルミナ……服を脱ぎましょう」


『ふ。服を?裸になるですの?』


「そうです……健全なわからせには健全な心が……そのためには健全な肉体が必要なのです」


 私はルミナの手本を見せるために服を脱ぎ棄て、極上わからされ聖女ボディを披露すると……ふふふ、流石はわからせに魅入られた姫……私の女体に見惚れています。


『セリアお姉さま綺麗ですの……わかりましたの……ルミナも脱ぎますの』


 こうして私は教え子を裸にして秘密のわからせ授業を開始……その内容は素人が真似すると大変危険なので詳細はかけませんが……ルミナの声だけ公開しましょう。


『凄いですの!これがわからせ!これが女の……メスの喜び!今までのルミナの子供の遊びと全然違いますの!いい!いいですの!痛いって気持ちいいですのおおおお!』


 ルミナは姫という殻を脱ぎすて、メスの本性を自覚して、女としての高みへ……

 そして外でもカイト君の極上モフモフわからせが繰り広げられています。


『ヒュ~……ヒュ~……キャウウウ!もうイッた!もうイッたから!これ以上やると、アタイはアンタなしで生きてけなくなる!やっぱ責任を……アウウ!アオオオオン!』


 後宮で夫婦による同時多発わからせができるなんて……やっぱり私とカイト君は最高のパートナーですね!

おかげさまで9万PVを突破できました。

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