3-13 ※セリア視点 聖女のラブソングはエロメタル――モンスター発情促進疑似寝取らせプレイ
レインボーホエール……幻のモンスターでその鱗はSS級のレア素材として知られています。そのモンスターの名前が登校前にカイト君の口から聞こえてきた時、私は学園を早退することを決意しました。なぜなら……ああああ!私、知ってます!その鱗は伝説の媚薬『ビンビンポセイドン』の素材だと!そんなの私も一緒に行くしかありません!もしカイト君が他の女と行ったら……絶対にダメです!きっと手に入れたら、その場でカイト君がビンビンに!メスをその場でアンアン言わせちゃいます!
そんな私の予感は的中して発情ケモ耳女がメスの匂いをプンプンさせてカイト君にスリスリ……拳での決着はつけられませんでしたが、釘を刺すことには成功しました。
そしてルミナ姫様には『わからせ』の素晴らしさを説きつつ、いかに私がカイト君とラブラブかを伝えてマウンティングにも成功して、いざダンジョンに……
『くっ、一体どうすれば……』
カイト君がまさかの苦戦です。お目当てのレインボーホエールの鱗は、オスをメスの歌声でムラムラさせなければ虹色に光らないという衝撃の事実が発覚しました。そして発情ワンコ護衛とルミナ姫様は撃沈して、ビッケスさんはやる気なし。つまり……
「ええ、ついに私が……カイト君の正妻であり聖女のセリア・ベルリオーズの出番ですね」
私が名乗り出るとカイト君は心配そうな顔を……そうですよね。任務のためとはいえ婚約者がモンスターの前で求愛のフリをするなんて……いわば『婚約者モンスター発情促進疑似寝取らせプレイ』という完全アブノーマルな世界に……もしかしたら私はクジラ達に気に入られすぎてしまい、湖に引き込まれて水中集団レイプされるかもしれないのですから、カイト君が複雑な表情を浮かべるのはわかります……でも、私が行かなければ!カイト君の宮廷召喚士としての初仕事を成功させるためなら私はなんだってできるんです!
「カイト君、安心してください。何が起きても私が愛してるのはカイト君だけです」
『え、いや……そういう心配っていうか……セリアさんって歌があんまり……』
……そうでした……実は私は音痴なんです。聖女は美しい歌声で全体回復したりする『ゴスペル』系のスペルが使えるんですけど、私は全然ダメで……でも私には秘策があります。
「大丈夫です!歌はハート!私には隠れて練習していたとっておきのラブソングがあるんです。それを聞けば、きっとレインボーホエール達も総ダチしてピカピカするはずです」
『そ、そうなんだ……じゃあ、頼んだよ。もうセリアさんしか……俺に手伝えることがあれば何でも言ってね』
「それではメイクの手伝いをお願いします。一人ではできませんから」
『メイク?歌なのに?』
私の歌にはメイクが重要です。なぜなら私が得意な歌はデスメタルですから……気分を盛り上げるために、全身にペイントを施さないと♡そして私が勢いよく制服を脱ぎ捨てると、皆は驚いて固まってしまいました。
『せ、セリアさん!その水着はまさか!?」
「はい♡昨日、カイト君が楽しんだ女体盛り用のエロマイクロビキニです♡」
そうなんです!結局、昨日は私だけカイト君に女体盛りを提供できなかったんです。それが悔しくて、制服の下にエロ水着を着ることでストレス発散したんですけど、まさかこんなところで役に立つなんて……きっと運命ですね!
「さあ、カイト君!昨日のフェリスちゃんのように、筆で私の体を隠語で彩ってください!」
私の気迫に押されたカイト君は他のメンバーの白い目にオドオドしながらも、私の指示に従ってエロペイントを……下腹部に『↓カイト君専用』、太ももに『淫乱聖女』、お尻に『わからせ希望』、下乳に『感度3000倍』、頬に『あへ顔マゾ女』、そして額に『メス豚』と書いてフィニッシュ!
こうしてデスメタル……いえ、エロメタルシンガーとして仕上がった私はステージへ向かいます。
「では行ってきます……カイト君!応援お願いします!」
『う、うん……ほどほどにね』
カイト君は私がレインボーホエール達を魅了しすぎてしまうのを心配して優しい言葉を……嬉しいです!ですが今の私は『わからせシスターズ』の代表として手を抜けません!そんなプロデューサー兼センターの誇りを持って歩いていくとクジラ達がザワつきはじめました。ふふふ、今の私の圧倒的なわからされ力に恐れおののいているようですね……楽しみです!
そして遂に私は円形の陸地の中央に立ちました。周りはオスのモンスターだらけ……それなのに不安はありません。カイト君が見守ってくれているから……それだけではなく、私にはこの場にいない他の『わからせシスターズ』の皆の存在を背中に感じるのです。
このエロペイントの仕上がりからはフェリスちゃんの力を感じます……そして、私は歌いだしますが、イメージはパレット先生の汚い喘ぎ声……大きく息を吸ってから、喉をビーナスハンドで強化して――
「ア゛ア゛ア゛ア゛アアアァァオ!ンホオオオオオオオオオオ!」
私のデスボイスならぬエロボイスが地底湖の中で反響!私、絶叫!気分絶頂!おっとっと、思わずラップ調になってしまいましたが、私のメス度120%の声にレインボーホエール達はソワソワしてます……これはイケる!
「ボオ゛オ゛オオ!ファック!ファック!ファアアアアック!イエス!イエス!イエエエエス!シーハッ!シーハッ!イエアアアアア!」
ノリノリの私は自分が聖女という設定を完全に放棄して激しくヘッドバンキングしながら、思いのままに叫びます!もっと!もっとです!レインボーホエール達はまだこの歌の楽しみ方を理解できてません……つまり、わからせなければ!
「オイ!色ボケクジラどもおおお!しけてんじゃねえええ!のってこい!もっとイケ!イキ死ね!潮吹け!プッシャアアアア!オッホオオオオオオ!」
パレット先生風にレインボーホエール達を煽ると、私に釣られてヘッドバンキングを始めて、少しずつですがお腹が虹色に光りだしました。この調子です!今の私はフェリスちゃんとパレット先生の力を……次はお姉ちゃんのわからされ力を再現!気分が高まった私は目をハートにして、お姉ちゃん風にカイト君に向けてシャウト――
「カイト君!しゅき!しゅきいいいいいい!しゅきしゅき!大好きいい!愛してるううう!チュウ!チュッチュ!チュッチュ!激しくチュッチュ!汗だくチュッチュ!エロエロチュッチュ!ほあああああ!カイト君の赤ちゃん欲しいよおお!早く孕ませてええええ!」
私が聖女ぶって日頃胸にため込んでいた想いを公開告白!するとカイト君以上にレインボーホエール達が反応して、ルミナ姫様が驚いています。
『わあ、見てくださいですの!レインボーホエールさん達が虹色に!セリアさんの想いが伝わったんですの!』
ルミナ姫の言う通り、地底湖はレインボーホエール達の発光現象によって虹色に輝いています。そしてレインボーホエール達に私の熱く激しい孕まされ願望が……いえ、わからされ力が伝わって、虹の鱗を私の周りに投げ込むスタンディングオベーション状態に……私はレインボーホエール達に求愛されてしまいました。でも私はあなた達とは違う……って、あれ?私の気の高ぶりによって淫紋が浮かび上がり、虹色に……そうか、これでレインボーホエール達に同類扱いされてしまったんですね。私は聖女なのに罪な女です……だって私は……
『セリアさん、お疲れ様。レインボーホエールの鱗のため……いや、俺のためにこんな無茶させちゃってごめん』
あああああ!カイト君が私を連れ戻しに!虹の鱗の回収のついでとはいえ、私を迎えに来てくれました!今の私は……エロボディペイント淫乱孕まされ願望変態わからされエロメタルシンガーなのに……世界最高の男が私の手を取って労いの言葉を……ごめんねレインボーホエール達……私の全てはカイト君のものなんです!
「カイト君……ご褒美を……ここでキスしてください。愛し合う姿を見せつけて、レインボーホエール達に私はカイト君のものだってわからせてください」
『わかった。セリアさんは誰にも渡さないよ』
ああ、私は涙を流しながらカイト君と愛情たっぷりのキスをしました。するとレインボーホエール達は私達を祝福するかのように、追加で虹の鱗を投げ込んでくれます。私とカイト君はその虹の雨の中で熱く溶け合うようなディープキスを……
こうしてカイト君の宮廷召喚士としての初仕事と私の初ライブは大成功!やっぱり私とカイト君の相性が最高!それを再確認することかできた素晴らしいダンジョン探索は終了です。