2-16 ※リューネ視点 エッチでマゾなお姉ちゃんはお仕置きを♡
念願の冒険者登録と大好きなカイトとパーティー結成に……うん、ちょっと浮かれすぎな自覚はあった。けど、私なりに真剣だったのに……
『リューネは慎重さが足りない。それじゃあ、俺がいてもフォローしきれないかもしれないよ』
カイトに叱られた。カイトに認めて欲しい……セリアに追いつきたいって気持ちが強くて無計画すぎた。そして何より恥ずかしいのが、今の私の気持ちがカイトに見透かされてること。
そんなカイトは私を慰めようとして二人っきりになってくれたのに素直になれなかった。
「ふん、張り切り空回り女を落ち着かせようって魂胆でしょ?」
相変わらず可愛くない私……でもカイトが一枚上手だった。
『俺はリューネが……リューネお姉ちゃんが心配なんだよ』
もう♡お姉ちゃんって呼ばれたら♡私はカイトに逆らえない♡
「え?お姉ちゃん……私が心配?」
『うん。頑張り屋だから、はやる気持ちはわかるけど……レベリングはあくまで目的で、それより大切な事を見落としてしまいそうで……』
はうん♡やっぱり私の弟は最高♡うん♡カイトの言いたい事がわかった♡だって私はお姉ちゃんだから♡
「カイトごめんね。私はカイトの……皆のお姉ちゃんなのに自分の事ばかり考えて……皆の安全が第一なのに……これじゃあ冒険者……いえ、お姉ちゃん失格だよね」
そしてお詫びの気持ちをこめてカイトにハグ♡
それなのにカイトったら……
「リューネ……それさえわかってくれればいいから離れてもらえるかな?」
もう!自分からお姉ちゃんって呼んでおいて!なに弟モードやめてるの!私はいまさら人目なんて気にしない!だって私はカイトのお姉ちゃんで婚約者なんだもの!
そんな私の気持ちが暴走して、いつの間にかお姉ちゃんスイッチだけじゃなく、マゾ女スイッチまではいってしまった。
「いや!私から!お姉ちゃんから離れないで!その代わりにダメなお姉ちゃんにお仕置きして!ビンタでも!腹パンでもいいから!わからせて!今の私が新人ヘッポコ冒険者だって!ハードな指導をして!」
んふ、んふふ……カイトは困ってるけど……カイトに……弟にお仕置きされるお姉ちゃんってなんだかいいわね。私はカイトを甘やかすけど、カイトは私にハードに接して……あはん!それでもカイトが好き!もっともっと甘やかしたい!
私がマゾお姉ちゃんになるとカイトがいよいよ困り果てた。
『落ち着いて!とりあえず座ろう』
それを聞いた瞬間、私は無意識のうちにその場で正座していた。
カイトはそんなつもりじゃなかったから慌てるし……何より周囲の目線が……あふん♡ゾクゾクする♡私が弟にお仕置きされているお姉ちゃんだって皆に認知されるのがたまらなく快感だった。そうしていると、すぐに私の足が痺れてきて……どうしよう……気持ちいい……なんだか懐かしい感じ……そうだ!カイトと初めて会った時!カイトが初めて私にくれたのは召喚獣の電撃!そうよ!これはカイトとの大事な思い出!足だけじゃなくて全身が痺れたい!そうすればもっと気持ちいい……ってダメよ!これはお仕置きなんだから、しっかり反省しなくちゃ!
「ごめんね……ダメなお姉ちゃんでごめんね……新米ポンコツ冒険者でごめんね」
こんなカイトとの甘々お仕置きタイムを終わらせたのはセリアだった……カイトがセリアに救援を求めると、そっと私の隣に来て悪魔の……いや、天使の囁きを……
『うふふ、お姉ちゃんったら……冒険者デビューで浮ついた気持ちをカイト君に咎められてメス豚スイッチが入っちゃったんだね?気持ちがわかります……でも、ここよりも早く野営地へ行きましょう。そこで極上のお仕置きをプロデュースしてあげますから』
それを聞いた瞬間に私の淫紋が熱を帯びた。私はセリアに淫乱女に改造されている……でも、いいわ!おかげでカイトのお姉ちゃんになれたわけだしね!
そして野営地に――
私はセリアと打ち合わせ通りに人気のない林の近くを野営地に定めた。
そして私はカイトとテント設営。カイトがマジックボックスから立派なテントを取り出した。
「頑丈そうなテントね」
『ああ、俺のいた世界のテントを参考に高級素材を使って自作したモノだから耐久性と快適性は保証するよ』
カイト好き♡私の弟は博識で器用♡婚約者が増えるのは仕方ないけど、カイトのお姉ちゃんは私だけ♡
「そうなの……じゃあ、組み立て方を教えて」
こうしてラブラブ姉弟の共同作業。何だかんだ私達の相性はいいからテキパキと組み立てが進む。そんな時、不意にカイトの指と私の指が触れると……
あああん♡カイトの指大好き♡触れた瞬間♡指先から甘い電流が脳天まで流れる♡カイトは実は電気使い♡使用するのは変態女わからせ直流電気♡それで私は脳と背筋と淫紋をビクンビクン♡それをカイトに悟られぬよう平静を装ってとテントを完成させた。
そしてセリアの特製の絶倫スープを飲んだところで私は勝負にでる。
「カイト……ちょっといい?」
私は言葉少なに薪拾いの時に目星をつけておいた林の奥へカイトを誘導した。
『リューネ……どうしたの?』
「その……やっぱり、正座だけじゃ反省が足りないと思うの」
『いや、反省ってのは心の在り方だから気にしないでよ』
「ダメよ!人間、悪い事したら痛みを与えないとすぐ忘れちゃう。特に私みたいな意地っ張りは……だからカイトに……これで私の……お姉ちゃんのお尻を思いっきり叩いて欲しい」
私はセリアから借りたスパンキング用のパドルをカイトに渡してケツを差し出す……自分で言うのもなんだけど、私の尻は一級品。運動で鍛えられてキュッと引き締まっていながら、女特有の柔らかさを失っていない。そんな極上の尻を前にカイトは優しい弟から一匹のケダモノへ……きっとセリアの絶倫スープのおかげね。
そして私の尻にカイトの愛が叩き込まれた。
パンッ
凄い!これヤバい!尻で発生した痛みが快感の電気信号に変換されて全身を駆け巡る……私の体中の細胞がアンコールを求めている。
それなのにカイトったら……
『はあ……はあ……リューネ……お姉ちゃん……これでいい?』
んふ♡カワイイ♡カイトは本能剝き出しのオスと優しい弟が混ざった曖昧な状態♡お姉ちゃんが責任をもってカイトを導いてあげるね♡
「もっと!もっとお仕置きして!私を……カイト好みの冒険者に仕上げて!カイトの理想のお姉ちゃんに調教して!カイトの女だってわからせて!」
これじゃあお姉ちゃんじゃなくてメス豚……セリアの同類だったのね……でも、今はそんな自分が好き。卑しいメス豚の方が意地っ張り優等生風魔法剣士よりずっと可愛くカイトにお仕置きをおねだりできた。その証拠に私の尻にカイトの愛が叩き込まれている。
パンッ!パンッ!パンッ!パンパンッ!スパァン!
小気味いいスパンキング音を奏でる私の尻には痛み以外のものが――愛、期待、情欲、快感――それらによって私はカイトに調律されていく。冒険者としても、女としても、お姉ちゃんとしても未熟な私はどんどんカイト好みに変えられていくのが実感できて嬉しさのあまり絶叫する。
「はうん!ああ!ごめんなさい!私は新米冒険者!ひよっこ冒険者!ピヨピヨ!ピヨ!ピヨッ!ピヨピヨお姉ちゃん!ダメダメ女!ああん!カイト!もっと!もっと私を!お姉ちゃんにお仕置きしてええ!」
濃密な姉弟のラブコミュニケーション……でも、やっぱり独り占めは良くないわね。フェリスも混ざってきて3PSMに……いや、セリアがギラギラした目で見てるから実質4PSMかしら?
こうして身も心も整えた私達変態冒険者パーティー『聖☆わからせ隊』は明日のダンジョン攻略に最高のコンディションで挑むことができた。