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2-15 ※セリア視点 変態聖女プロデュース「野外SMわからせリサイタル」

健全なSM回です

 遂に念願のパーティー結成!リーダーのカイト君を中心としたわからされたメス達で構成される至高のハーレム型の冒険者パーティーです。これでカイト君と今まで以上に堂々といちゃつける……しかし、お姉ちゃんに先を越されました。フェリスちゃんと野営用の物資を調達して冒険者ギルドに受付フロアに戻ったら――


『ごめんね……ダメなお姉ちゃんでごめんね……新米ポンコツ冒険者でごめんね』


 ああああ!お姉ちゃんが公開お仕置きプレイを!カイト君の前で!冒険者たちの前で!正座して反省!いい!完全に屈服したメスの表情!心から反省……いえ、わからされながらの姉弟イメージプレイ!それを皆に見せつけてます!可愛すぎる!いつも強気なお姉ちゃんとのギャップが最高です!そして周囲の反応も上々で……


『おいおい、あれってパワハラか?』


『いや、正座してる女の子もまんざらでもなさそうだし……そういうプレイだろ』


『姉と弟みたいだけど、ちょっとアブノーマルな空気よね……』


『あれはさっきパーティー登録したばかりの「聖☆わからせ隊」らしいぞ』


『げえ、例の「わからせ召喚士」のハーレムパーティーかよ』


 ふふふ……流石カイト君!恥ずかしがってたくせに、しっかり『聖☆わからせ隊』を宣伝してるじゃないですか!まあ、愚鈍なクソ雑魚冒険者は恐れおののいて引け腰ですが……それでいいんです!私が求めるのは、そういった温いマジョリティな凡人ではなく、わからせの素晴らしさを理解できる極上のメス――その者だけがパーティーに入る資格と同時にわからせシスターズに加入する権利が発生するのです。

 しかし、肝心のカイト君がその辺を理解してないみたいです。


『あ、セリアさん!リューネをなんとかしてよ!少し諭したら「お仕置きしてくれ」って聞かなくて、とりあえず座るように言ったら正座して動かないんだ』


「それはそれは羨まs……いえ、大変でしたね。私に任せてください」


 そうして私はお姉ちゃんに耳元に囁きます。


「うふふ、お姉ちゃんったら……冒険者デビューで浮ついた気持ちをカイト君に咎められてメス豚スイッチが入っちゃったんだね?気持ちは分かります……でも、ここよりも早く野営地へ行きましょう。そこで極上のお仕置きをプロデュースしてあげますから」


 それを聞いたお姉ちゃんは反省モードから発情メス豚モードにチェンジ……流石は私のお姉ちゃん!わからされ力は半端じゃありません!


 こうして私達は初めてのダンジョン攻略へ出発しました。王都の北門を出て、北の街道沿いに6キロ――ゆっくり歩いても2時間くらいのところにエンシェントパレスがあるので、日が暮れる前に新人二人の実習も兼ねて、その手前で野営をすることにしました。それまでの移動は新人冒険者の2人が哨戒の練習ということでパーティーの前後を固めているので、私はカイト君の隣に並んで手を握りながらラブラブしています。


「うふふ、夕方には到着できそうですね。夕飯は私とフェリスちゃんが担当しますので、テントの設営はお姉ちゃんと二人でお願いします」


『わかったよ。そういえばセリアさんってエンシェントパレスにはいつも日帰り?』


「はい。休日の朝一に出発して、日が暮れる前に帰っていたので、野営は初めてなので楽しみです」


『そっか……でも、夜の野外は危険がいっぱいだから緊張感を無くしちゃダメだよ』


「はい♡」


 そう……夜の野外は危険がいっぱいです。モンスターや盗賊には警戒しなければなります。モンスターに食べられるだけじゃなく、女性の場合はゴブリンの群れに襲撃されて孕まされたり、盗賊に犯されてボロボロになって奴隷として娼館に売られるケースが少なからずあります。でも、カイト君の場合は……別の危険が迫っているんですけど、本人は気づいてません。まったく……好き♡好き♡強くてカッコイイのに、女には無警戒♡うふふ♡私が守護らないとですね♡

 そうこうしていると絶好の野営地をお姉ちゃんが見つけました。


『カイト、ここでどうかしら?街道から少し離れていて、エンシェントパレスも近いし、天候も安定してるから問題ないと思うわ』


『そうだな……がけ崩れとか急な水害の心配もなさそうだし、いいと思うよ』


 そうです……お姉ちゃんは教科書通りの野営スポットを見つけ出しました。ただ、選んだ理由は私が注文した人気のない林がそばにあるから……しかし、今は関係ありません。だって、そこは夜のプレイスポットですから……


「では、さっそく野営の準備をしましょう。私とフェリスちゃんが料理を作りますから、カイト君とお姉ちゃんはテントの設営と焚火の燃料集めをお願いします」


 正直カイト君のアイテムボックスの物資を使えば、こんなオーソドックスな事をしなくてもいいんですが、今回はあくまでも新人二人の研修を兼ねていますから丁寧なキャンプ設営を行いました。

 そして私は可愛い妹と二人でクッキングタイム!


『セリアお姉ちゃん……本当にこの食材でいいの?』


「ええ、栄養満点ですよ♡」


 私達は濃い味付けのコンソメスープをつくりました。野菜はもちろん、精の付く食材を盛りだくさん!若干匂いのキツイ物もあるので香辛料をたっぷり……うん、いい香りです。少し味見したら体が芯から温まります。

 こうして四人で夕飯――野外で食べるご飯はまた格別。一番嬉しいのはカイト君が美味しそうに食べてくれること。


『美味しいし具だくさんでお腹にたまっていいね』


「フェリスちゃんと愛情たっぷり込めて作ったから、そう言ってもらえて嬉しいです」


 噓は言ってません。薬を盛ったわけでもありません。ただ、栄養が付きすぎるだけの『絶倫スープ』です。特に男の人には♡

 こうして無事夕飯が済んで私とフェリスちゃんが片付けていると……


『カイト……ちょっといい?』


 あは♡お姉ちゃんが動き出す――カイト君を連れて林の中へ消えていきました。

 私が浄化魔法・クリーンをビーナスハンドで強化して一気に洗い物を片付けて、二人を追跡……いました♡


『リューネ……どうしたの?』


『その……やっぱり、正座だけじゃ反省が足りないと思うの』


『いや、反省ってのは心の在り方だから気にしないでよ』


『ダメよ!人間、悪い事したら痛みを与えないとすぐ忘れちゃう。特に私みたいな意地っ張りは……だからカイトに……これで私の……お姉ちゃんのお尻を思いっきり叩いて欲しい』


 ああああ!お姉ちゃんはそう言って私が貸してあげたスパンキング用パドルをカイト君に手渡して!そして!木に手をついてカイト君に背中を!お尻を突き出します!いい!薄暗い林の中で二人の男女のシルエット!たまりませんね!

 そして決心したカイト君が遂に……


 パンッ


 んんん!お姉ちゃんの芸術品のような極上のケツ肉が爆ぜた音!


『はあ……はあ……リューネ……お姉ちゃん……これでいい?』


 カイト君の息が荒い……私の夕飯で色々と昂ってるのもあるでしょうけど、この状況――婚約者と野外SM姉弟イメージプレイという特殊なシチュエーションに興奮しています。

 そしてそれはお姉ちゃんも同様でした。


『もっと!もっとお仕置きして!私を……カイト好みの冒険者に仕上げて!カイトの理想のお姉ちゃんに調教して!カイトの女だってわからせて!』


 こうして夜の林の音楽祭の開演です。


 パンッ!パンッ!パンッ!パンパンッ!スパァン!


 今のお姉ちゃんの尻はカイト君専用の打楽器です。スカート越しのスパンキングですが私の秘蔵のSM用パドル『ハードな癒しをあなたに――自動ヒール機能付き安心スパンキングパドル』は素晴らしい肉音を奏でます。

 そして、その演奏に最高の合いの手――お姉ちゃんのメス豚コーラスが加わることで野外SMプレイは芸術の域に昇華します。


『はうん!ああ!ごめんなさい!私は新米冒険者!ひよっこ冒険者!ピヨピヨ!ピヨ!ピヨッ!ピヨピヨお姉ちゃん!ダメダメ女!ああん!カイト!もっと!もっと私を!お姉ちゃんにお仕置きしてええ!』


 私は観客として拍手を送りたいですがジッと我慢。マナーを守って興奮で鼻息が荒くならないように、木に擬態して静かに二人の愛を見て聞いて……全神経を集中させて堪能しました。だから私は気付かなかったのです。


『カイちゃん!リューネちゃん!二人だけズルい!お仕置きならボクにも!』


 SMリサイタルは可愛らしい乱入者によって中断しました。

 フェリスちゃん!あなたは……やっぱり最高!演奏はストップしたのではありません!この小休止も含めて音楽なのです!

 そして新たなメス楽器が加わります。


『リューネちゃんがお仕置きされるなら、ボクも連帯責任だよ!だから!ボクのお尻もぶっ叩いて!』


 こうして演奏再会!一人の奏者が二つの尻を交互に叩く姿そのものが芸術でした。

 お姉ちゃんの剣術の訓練で磨かれたSS級のケツとフェリスちゃんの可愛さとエロさを両立した小さいプリケツ。それが一対になることで至高の打楽器が誕生しました。


 パンッ!パパンッ!ッパン!スパパンッ!


 最初は単調だったスパンキング音がどんどんリズミカルに……より味わい深い音色に変わりました。カイト君はこの僅かな時間でスパンキング奏者として……そう、戦いの中で成長するタイプの極上の男なのです。

 そして二人のメスはそれに張り合うように艶のある声を出しています。


『はん!あん!ああっ!お仕置き!いい!いいよ!くせになる!弟にケツ叩かれるの!凄い!』


『きゃん!あうっ!しゅごい!変態に!マゾガキに!カイちゃん!好きい!もっと!ボクに愛を!痛みをください!』


 この二人のコーラスと二種類のケツ肉の織りなす音楽が夜の林を包み……わあ、動物たちが集まってきました。ふふ、言葉よりもディープに伝わるラブサウンドが、鹿、狐、梟、イタチ……様々な動物を惹きつけています。あっ、小鳥が私の肩にとまりました。うんうん、あなた達も羨ましいんですね……そう、あれが理想の愛の形……わからせです。


 こうして私達は健全な夜の音楽を楽しむことで、明日のダンジョン攻略に挑む英気を養いました。めでたしめでたし。

次回はリューネ視点で、それからダンジョンに入ります。

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