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2-1 ※セリア視点 第一回わかシス会議 議題:カイト君漁解禁と聖なる淫紋

ここから第二部スタートです

 御前試合とカイト君の宮廷召喚士就任――

 未来の夫の出世に私達婚約者四人衆こと『わからせシスターズ(仮)』略して『わかシス』は私の部屋で一堂に会してお祝い……ではなく聖女である私の公判が開かれています。罪状は『抜け駆け罪』です。


『セリア……あんたがそんなはしたない女だとは思わなかったわ』


 進行役のお姉ちゃんが冷たい目で私を見ています。

 ああん!いい!その目!ゾクゾクしちゃう!……と本音を言うと余計こじれちゃうから我慢我慢。


「ごめんなさい、お姉ちゃん。決戦前のカイト君を勇気づけに行くだけだったんだけど……途中から……えへへ……カイト君が燃えちゃって♡」


『この淫乱聖女!もうちょっと恥じらいなさい!』


 真面目なお姉ちゃんは糾弾してくるけど……実は興奮してるのバレバレですよ。

 そして私の愛しい妹が弁護してくれます。ちゅき♡


『リューネちゃん、セリアお姉ちゃんを怒らないで。抜け駆けっていうならボクがカイちゃんとキスした方が先だっだよ』


『あ、あんたまで!?』


『まあ、キスはキスでもバタフライキスだけどね♪』


『バタフライキス?え?何それ?エッチな事?』


 あああん!初心なお姉ちゃん可愛い!顔赤くしてる!お姉ちゃんの反応の方がよっぽどエッチです!

 そう私がムラムラしているとフェリスちゃんがお姉ちゃんを笑ってました。


『あははは、リューネちゃんってお子ちゃまだね~。じゃあ、セリアお姉ちゃんとしちゃお♡』


 すっかりメスガキモードのフェリスちゃんの顔が私に急接近……あああ!顔がいい!かわいい!綺麗な瞳!パッチリお目目!まつ毛長っ!こんな妹……ああああ!これじゃあ、あのクソオスと同レベル!でも!でもおおお!フェリスちゃん可愛すぎいいいい!

 そんな変態両刀聖女の私と天使なメスガキ妹がピュアなバタフライキスをお姉ちゃんに見せつけます。ふふふ、お姉ちゃんは唐突な美しい姉妹百合に毒気を抜かれてました。


『ふ~ん、それがバタフライキスなの……じゃあ許してあげるわ』


 まだカイト君の手も握ったことのないお姉ちゃんが強がってます。そういうところが可愛いんだよお姉ちゃん♡

 そんな風に私が呑気してると、これまで沈黙を続けていたパレット先生が爆弾を投下してきました。


『話を切って申し訳ありませんが確認を……正妻であるセリアさんがディープキスまでしたということは……私達、婚約者も旦那様との二人きりのイチャイチャ解禁という認識でよろしいのでしょうか?』


 その言葉にフェリスちゃんがメスガキモードから女豹モードに……眼光がすごいです!


『えへ、えへへへ、そうだよね♪やった、やったー』


 無邪気に喜んでいますが、すっかりエロガキなフェリスちゃん……天使だけど小悪魔ですね。でも、そこがいい!

 でも、お姉ちゃんはNOと言います。


『だ、ダメに決まってるじゃない!そういうのは、しっかり結婚してから!学園卒業してから!』


 そんな真面目ぶってるお姉ちゃんに、私たち三人は冷めた目線を送りますが、同時にニヤリ……そう、考えてる事は皆一緒ですよね?ならば正妻である私が仕切らねば!


「では、お姉ちゃん以外の私、パレット先生、フェリスちゃんの三人でカイト君とのイチャイチャ……カイト君とイチャイチャ権についての取り決めを考えましょう」


『『はい』』


 堅物女教師とメスガキが完全にシンクロしていい返事です。お姉ちゃんはというと……あれれれ?放心状態です。しばらく放っておきましょう。

 最初の提言はフェリスちゃん。


『はい!はい!喧嘩にならないように、なるべく平等にした方がいいと思う』


 意外ですね……もっとガツガツくると思いましたけど、女の嫉妬の怖さを知ってるフェリスちゃんだからこそといったところですかね。

 そしてパレット先生もそれに賛同します。


『そうですね……では、旦那様とのラブデイは各人、原則として週に一回というのはどうでしょうか。曜日で決めれば、揉め事も減ると思います』


「『賛成』」


 私とフェリスちゃんが姉妹シンクロレスポンス!欲を言えばもっとしたいですけど、あまりやるとカイト君が疲れちゃいますから、今はそんなところですかね……こうして私は月曜日、パレット先生が水曜日、フェリスちゃんが金曜日と決まりました。それ以外の曜日は……カイト君のお好みコース♡

 こうしてカイト君漁の漁獲高についての取り決めが締結しました。そして総仕上げ……


「それでは皆さんがその一線は超えないと信じてますが、念のため聖女式避妊魔法を施します!」


 その言葉にパレット先生もフェリスちゃんもビックリ!お姉ちゃんは……あちゃ~、魂が抜けちゃってます。アーメン……

 まあ、そんなお姉ちゃんは放置して、私はスカートをめくり上げ、ショーツを少し下げます。お腹に魔力を送って、避妊魔法の証を浮かび上がらせる。そう、淫紋を見せつけると……うふふ、パレット先生もフェリスちゃんもウットリしてますね。なんたって、これは私の自慢のスペシャル聖魔法――普段は透明ですけど完全避妊。それだけでなく感度も上昇。そしてカイト君以外の男が触れようとするとバリアが発生するレイプ及び寝取られ防止機能も完備の最強の淫紋です。


「今からこれを二人にも授けます!さあ!私にお腹を晒してください!」


 私の圧倒的正妻力と聖女オーラに屈した二人は服をめくってお腹を露わにします……あああん!この光景をしっかり目に焼き付けます!今晩のオカズに決定!

 それでは最初にパレット先生から……私のビーナスハンドで金色に輝く右手でパレット先生の下腹部に触れた瞬間――


「おうう♡お゛っ♡お゛ほぉっ♡んほお゛おおおおお♡」


 クッソ汚い喘ぎ声を上げながら昇天した女教師はビクンビクンしながらうずくまります――淫紋施術完了!

 次は愛しい妹……んふふ、少し怯えててカワイイ♡


「セリアお姉ちゃん……優しくしてね」

 

「もちろん♡」


 嘘です♡フェリスちゃんのイキ顔が見たい私はビーナスハンド最大出力!


「きゃうううう♡しゅごい♡ダメ♡ボクはカイちゃんの女なのに♡セリアお姉ちゃんに♡らめええええ♡」


 これは私の妹への愛♡涙目でグッタリするフェリスちゃんは究極の官能芸術……ごちそうさまです。

 こうして第一回わかシス会議は無事閉幕……とはいきませんでした。


『セリア……あんたは聖女じゃない……性女だったのね!』


 すっかり気力を取り戻したお姉ちゃんが私と対峙します。その姿はさながら気高き女勇者。それに対して私は……あはははは!私こそ淫乱大魔王の聖女セリア!


「お姉ちゃん……確かに私は性女だよ。でも私だけじゃない。女の子は皆エロいの。皆が性女なの」


『違うわ!私は絶対に屈さない!さあ、私にその避妊魔法を!女の意地を見せてあげるわ!』


 そういってお姉ちゃんは勇ましくお腹を晒します……はあ、お姉ちゃんエロすぎ……そんなの絶対にメス堕ちする前振りじゃないですか……もう……もう!私を本気にさせたお姉ちゃんが悪いんだからね!絶対にイキ狂わせる!頭おかしくなっても恨まないでね!

 私はビーナスハンドフルパワーの両手でお姉ちゃんの骨盤を鷲掴み!


『んん♡あっ♡ま、負けない♡妹の♡エロ魔法なんか♡あああん♡だめええ♡それ以上は♡カイト♡ごめんね♡私♡カイトの婚約者なのに♡カイト以外の人間に♡助けて♡カイトオオオオ♡』


 カワイイ!カイト君の名前を叫びながら気をやって失神するお姉ちゃんカワイスギ!

 そんなお姉ちゃんを見下ろしている私の胸には……圧倒的敗北感!今のお姉ちゃんのヒロイン力も凄かったですが……避妊魔法をかけて気付く……いえ、わからされました……お姉ちゃんはやっぱり凄い……10万人に一人……いえ100万人に一人の名器の持ち主です!私は避妊魔法をかけて理解しました!お姉ちゃんは至高の女です!こんなの……カイト君は絶対お姉ちゃんの虜になっちゃいます!やはりお姉ちゃんこそが私の最大のライバルでした!でも!この勝負には絶対負けない!

 そう私が決意を固めるとカイト君が乱入してきました。


『リューネが俺に助けを求めてたみたいだけど、どうしたの!?しかも、皆倒れてるし!』


「うふふふ、秘密の女子会ですよ♡」


 さあ、カイト君!いよいよ本格ラブが解禁です!カイト君が私に溺れるか、カイト君が私たちをメスだとわからせるかの戦いの始まりです!

ここからしばらくは恋愛エロ回が続きます。

特に最近影薄かったヒロインに出番を割きますので、次回はパレット回になります。

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