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1-23 聖女は見た  メスガキ生乳と頭ナデナデプレイ 

 カイトはフェリスとの付き合いはまだ短いが、彼女が家の事を極端に話したがらない事は察していた。その話題がでた瞬間、顔がこわばり、いつもの明るいフェリスが幻だったかのように弱弱しい女の子になってしまう。カイトはそれが召喚獣関係の事だと思い、彼女の自身を取り戻してあげたいと思った。


「フェリス……俺がどうしてマリアさんに最強なんて言われると思う?」


「え……それは……カイちゃんが強いから……」


「そうだよ。でも、俺は下級召喚獣としか契約してない。勿論、俺自身は攻撃魔法を使えないし、単純な接近戦は凄腕の剣士や戦士には敵わない。それでも、最強っていわれるのは俺が他とは違う召喚士だから……フェリス、秘密守れるか?」


 フェリスはカイトの口から秘密と言われると、いつもの元気を取り戻した。


「カイちゃんと秘密?うん♡えへへ、二人だけの秘密だよね?」


「ま、まあ……知ってる人間はごく一部いるけど……フェリスは俺の教え子になるんだから特別ではあるな」


「うん♡うん♡特別♡」


 フェリスは喜びのあまり、胸を手で隠すのを忘れて、嬉しそうに両手を上にあげてジャンプする。小ぶりながら形の良い胸が上下に揺れる。

 カイトは慌てて、反対を向いた。


「ば、馬鹿!その前に服を着ろ!」

 

「きゃあ!……にしし、カイちゃんのエッチ♡童貞♡」


 フェリスも我に返って急いで前を隠して、イソイソと服を着る、

 フェリスはすっかり調子を取り戻したようで、カイトはそれが嬉しくて、豪勢に12体の召喚獣を同時に召喚した。


「これが俺の能力【ゾディアック】……誰にも言うなよ」


 フェリスは驚きながらコクコクと首を縦に振る。


「わあ……カイちゃんの召喚獣ってドラゴンだけじゃなかったんだ。しかも、同時に召喚なんて聞いたこともないよ……」


「フェリスの【インセクトヴァンガード】でも虫系統の召喚獣で同じような事ができるはず。同時召喚自体は固有スキル関係なしに、召喚魔法アビリティの『マルチ召喚』っていうスペルを習得すればフェリスだって使えるようになる」


 それを聞いたフェリスの目は希望に輝きながらも、少し伏し目がちだ。


「ボクも……ボクもカイちゃんみたいになれるかな?そうすれば……うん!ボク頑張るね!」


「ああ、俺に出来る事は全部教えるよ。もし、マルチ召喚ができるようになったら、俺のとっておきも……」


 カイトはそれ以上言えない。ピピンから『アレ』は話すなと言われているのを思い出したが、フェリスは聞き逃さなかった。


「とっておき?」


 純粋な目で見つめてくるフェリス――あまりの可愛さにぐらついたカイトだが、なんとかこらえた。


「マルチ召喚ができるようになったら教えてやるよ。その前に、虫の召喚獣をしっかり召喚できるようにならなきゃ話になんないだろ」


 カイトはどうせまたケチとか言われるんだろうと思っていたが、フェリスは予想に反して素直だった。


「うん!ボク頑張るから見捨てないでね、カイちゃん先生♡」


「おう、任せろ。でも『カイちゃん先生』はやめてくれ、先生なんて呼ばれると、むず痒い」


「わかったよ、カイちゃん。でも……そのお願いがあるんだけど……いいかな?」


「ん?なんだよ改まって……変なのじゃなければいいぞ」


 フェリスは少しモジモジしてから上目遣いで見つめてくる。

 カイトはこんな美少女のお願いを拒める男がこの世に存在するとは思えなかった。


「えっとね……ボクが上達したり、上手くできたら……頭を撫でて欲しいの」


「え?そんなんでいいのか?」


「それがいいの!……だめかな?」


「だめってわけじゃないけど……何だか恥ずかしくてな……」


 カイトが頬ポリポリかいているとフェリスが頭をカイトの胸に押し当ててくる。


「じゃあ、カイちゃんも練習して♡」


「こ、こんな事、練習することかよ!?」


「いいじゃん!カイちゃんの雑魚♡童貞♡奥手♡意気地なし♡」


「ったく、わかったよ。ほら、こんなんでいいのか?」


 フェリスはカイトの手が頭に触れた瞬間、少しだけピクッと反応したが、それから大人しく撫でられていた。

 カイトは流れで頭を撫で始めたが止め時がわからなくて困りはじめる。


「なあ、フェリス……もう、そろそろ……」


「ダメ!」


 急に大きい声を出すフェリスにカイトはギョッと驚いた。

 しかし、フェリスは直後に掠れるような声で、


「あと少し……もう少しだけ……お願い……カイちゃん」


 こう言われてしまっては、カイトは拒否できない。

 結局、こんな事をしているうちに授業時間は残り半分になってしまった。





 こんな感じで二人は周りに誰もいないこともあって、授業中とは思えないくらいにイチャイチャしている――しかし、その一部始終を監視する目が……


「せ、セリアさん?あの……一体何をしているのですか?」


 ジョブ別選択授業の『回復職合同クラス』担当の【白魔導士】ソフィア先生は指眼鏡を作って窓の外の裏山を見ているセリアに恐る恐る声を掛けた。

 セリアはビーナスハンドの能力で視力強化の指眼鏡を作ることで、カイトとフェリスの一部始終を観察していた。周りの人は、彼女が何をしているのか理解できず、しばらくは放っておいたが、しまいには息を荒くして涎が垂らしているので無視することもできなかった。

 しかし、集中しているところを邪魔されたセリアは、聖女らしくない声を出す。


「愛を見届けてるんです!すいません、いいところなので静かにしてくだい!」


「ええ!?あ、愛ですか?でも、今、授業中ですよ?」


 気弱なソフィア先生は、日頃は清楚なセリアの豹変ぶりに対応できずオロオロしている。周囲の生徒も触らぬ神に祟りなしといった感じで距離をとっていた。

 生徒の9割が女性の回復職合同クラスでは、やはり噂話に花が咲いた。


「セリアさん……最近変わられましたよね?」


「ええ、聖女でも、やはり男ができると変わるのものなのでしょうか」


「いや、そんなレベルの話ではないと思うけど……」


「でも流石セリアさん……あんな事しても美しい……私、女だけど好き……」


 セリアにそんな周りの雑音は入らない。

 婚約者とメスガキの授業中の密会現場――

 セリアにとって、それは不倫現場ではなく、劇の一幕として見守っていた。


 ふふふ、フェリスちゃん、あなた真面目に召喚魔法の練習をするといっておきながら裸になってるじゃないですか……流石です!いい!いいですよ!私は怒ったりしません!だって……あああん、フェリスちゃんが悲しそうな顔してる、でもかわいい……あ、喜んでる、尊い、尊い……やっぱフェリスちゃんかわいい!フェリスちゃんは最高級のメスガキ!それでこそ『わからせシスターズ(仮)』のエース候補!カイト君のハーレムに入るならそれくらいでなくては……うふふ、私も可愛がってあげ……ああああ!すいません!ごめんなさい!『わからせシスターズ(仮)』がカイト専用ハーレムってのは半分嘘なんです!私のハーレムでもあるんです!だって私、女の子もいけるんです!でもでも!カイト君以外の男が嫌いだったんだから仕方のないことです!つまり私は無罪!ああ、お姉ちゃんとベロチューして本気のトロ顔を見たい!パレット先生のデカパイ揉みしだきたい!でも、フェリスちゃんは違います!可愛がり要因!私、ずっとフェリスちゃんみたいな妹が欲しかったんです!ああああ!フェリスちゃんをヨシヨシナデナデペロペロ甘やかしたいです!エッチにならないギリギリのお触りでメス顔にしてトロットロにしたいよおおお!って!きゃあああ!フェリスちゃんの生乳!ダメダメダメエッチすぎ!ああああ!あっちの素敵空間にいきたいです!しかも、今、頭なでなでしてます!カイト君の頭ナデナデ!良すぎ!そんなのもうエッチじゃないですか!しかし、あそこにあるのは紛れもない純愛!最高!やっぱり私があっちにはいけません!神聖なラブ空間を汚しちゃう!聖女だけど!私の邪念が移っちゃう!やっぱり、ここで見守り続行です!

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