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5-20 ※セリア視点 vs.闇のお姉ちゃん――姉妹洗脳魔法合戦の行方

「はあ……ただの蛇退治のつもりだったのに話が随分大きくなっちゃったね」


『まったくよ。私達は何にも悪いことしてないのに』


 私達は、ゴミ冒険者二人組を突きだし、トンネルを埋めてライトニングバジリスクもしっかり退治した頃には日が傾いていました。王都へ帰るのは翌日の朝にして、今日の宿泊地であるシャハプ村の冒険者ギルド支所に戻ると、なんとビッケスさんが……ポノフェさんからの伝書鳩の知らせを受けて、高速移動用の飛龍に乗って飛んできたそうで、今回の件についてカイト君から事情を確認しています。


『……以上が雷獣連峰で起きた出来事です』


『ふう……ポノフェからスタンビートの発生と鎮圧の報告をするソニックバードが立て続けに飛んできたから何事かと思ったが、そういう経緯か……それにしてもカイト坊やは騒ぎを起こすのが本当に好きだねえ』


 ビッケスさんはチクチクと嫌味を……まあ、仕方ないですね。スタンビートの知らせが来て、冒険者ギルドだけじゃなく騎士団も巻き込んで討伐隊を編成する騒ぎになったそうです。

 でも、ハッキリ言ってカイト君に非はありません。それを確認するための報告の場であり、ビッケスさんはむしろカイト君に感謝しているみたいです。


『モンスターが異常発生しているからといって、その場で掃討作戦を実行しないで、ギルドに報告してから行動して欲しかったが……すまなかった。そもそも今回の事で一番悪いのは冒険者ギルドだよ……例の二人組の事も、雷獣連峰の管理をしっかりしていれば、ここまで大きな騒ぎには……まあ、それはそれとして、あの馬鹿共にはしっかり罰を受けてもらうさ』


 ふん!いい気味です!私とお姉ちゃんにギトギトネバネバした汚い性欲をぶつけようとした事を抜きにしても……そもそも冒険者はギルドによって一定の自由と身分が保証されている一方で、ギルドの規律や市民の安全を守る義務も負っています。あの二人に相応の罰が課せられるので、ビッケスさんはそいつらを引き取りに来たという……副ギルド長も大変ですね。

 優しいカイト君はそんなビッケスさんに労いの言葉を……ああ……しゅき♡


『雷獣連峰の性質を考えれば、ギルドにおいて優先順位が下がってしまうのも仕方のない気がします……ただ、今回の俺の報告と発見された聖剣の関連品があれば……』


『ああ、事なかれ主義の冒険者ギルドとはいえ雷獣連峰に予算と人員を……この村の冒険者ギルドもデカくなって……結局、私の仕事が増える話ばかりだねえ』


 仕事が増えるのはビッケスさんだけではありません。ライトニングバジリスクの巣穴で見つかった聖剣のなりそこないと雷を受けて一時的に属性付与されたお姉ちゃんの剣を提供することで、聖剣の製造法の復活を……それは鍛冶ギルドや国に恩恵をもたらすだけでなく、このシャハプ村にも影響を与えそうです。なんでも、この村は昔から農業以外の産業を模索していたそうで、聖剣の生産拠点になれば農家を継げない次男坊や三男坊に仕事が……ふふふ、全てはカイト君のおかげですが、それは私達『聖☆わからせ隊』の功績になりました。


『冒険者ギルドとしては「聖☆わからせ隊」に今回の雷獣連峰の情報提供に対して特別報酬を出す予定だよ。その件と聖剣関連と今後の雷獣連峰の管理方法についてカイト坊やと話し合うから、リューネ嬢ちゃんとセリア嬢ちゃんは先に部屋に戻って休んでな』


『そうさせてもらうわ。流石にクタクタだもの』


 そう言って部屋に戻ろうとするお姉ちゃんにビッケスさんが、


『それにしても……リューネ嬢ちゃん……いい目になったね』


『ふふ、このダークプリズムアイ凄いでしょ?次に戦う時はビッケスに本気を出させてみせるんだから』


『そう意味じゃないさ。もっと根本的に……冒険者の……戦う者の目になった』


『……ありがとう。出発前のビッケスの指導のおかげよ』


 少し照れくさそうにお礼をするお姉ちゃん……それから私達は、二人の部屋に……ふっふっふ、これからが本当の反省会の時間です♡


「それにしても、今回の冒険は大成功だったね。ねえねえ、ダークプリズムアイを発動させると、どんな景色が見えるの?」


『そうね……黒と白だけ世界なんだけど、物体の影だけじゃなくて敵意や殺気なんか負の感情が強ければ強いほど色が濃くなって……戦闘中の敵の動きが読めるし、噓をついている人間のどす黒い心も検知できて便利でビックリしたわ……でも一番驚いたのは……』


 お姉ちゃんはダークプリズムアイを発動させながら私をチラチラ……ふ~ん、なるほど……そういうことですか。私は平和な世界を願う清い聖女……そんな闇の目には映らないのですね……


「ふふふ、言わなくともわかるよ。お姉ちゃんの目には私が……」


『ええ、真っ黒よ。例の不良冒険者二人組より……敵意むき出しのライトニングバジリスクより……髪の先までクッキリ……こんな人間は他にいないわ』


 はああ!?そっち?それじゃあ私がまるで穢れたバッチい女みたいじゃないですか!聖女の端くれとして断固認めるわけにはいきません!


「そんなのおかしいよ!だって私は聖女!もしかして……私の性女としての……エロすぎるってことなの?」


『たぶんそうよ。闇といっても色んな種類が……少なくともセリアの闇からは敵意のようなものは感じられないもの……そうだ!それじゃあ、検証がてら実験台になってよ』


「じ、実験台?」


『ええ、セリアの闇が何なのか確認するのと同時に心の闇を増幅する精神魔法の練習台に……いくわよ!』


 お姉ちゃんはニヤリと笑みを浮かべながら私の目を……あ、ああ……これは……一種の洗脳魔法です……私の中に閉じ込められている劣情が……お姉ちゃんの目を通して送られてきた闇の魔力によって増幅して……もう♡とめられません♡


「はあ♡はあ♡はあ♡その目♡その魔法凄い♡私の抑えてたエロリビードーが♡お姉ちゃん♡お姉ちゃん♡体が♡子宮が熱いよお♡あああ♡私を犯して♡」


 完全に発情メス豚モードの私を見たお姉ちゃんは愉悦の笑みを……くう……いつもはお姉ちゃんが受けなのに……でも……私はこういうシチュエーションも大好物です♡


『やっぱりセリアの闇の正体は純度100%の性欲だったのね……それにしても、あんたっていつからこんなドスケベ女になったのよ?』


「私の性の目覚めはお姉ちゃん♡ずっとお姉ちゃんが好きだったの♡カイト君と出会うまで♡お姉ちゃんとの姉妹レズプレイばかり妄想してた♡お姉ちゃんが好きすぎて♡お姉ちゃんがクソオスと結婚するなんて耐えられない♡それが嫌だから強くなったの♡お姉ちゃんがダメなオスと交尾するくらいなら私が犯してやろうと……でも本当は……お姉ちゃんに犯されたい♡お姉ちゃんにレズレイプされたい♡わからされたいの♡」


 ああ……ついに告白してしまいました……それだけでは満足できない私はベッドでM字開脚してお姉ちゃんに淫らなおねだりポーズ……それでお姉ちゃんもスイッチが入りました。


『そうだったの……本当にどうしようもない変態エロ女なのね』


「お姉ちゃん♡お姉ちゃん♡こんな淫乱聖女な妹は嫌い?」


『安心しなさい。どんなに変態だろうと……どんなにドスケベだろうと……あんたは私の大事な妹よ』


 嬉しい♡凄く嬉しいです♡やはり私達姉妹は相思相愛♡お姉ちゃんは口だけでなく、私を押し倒して……ああ……幸せ……でもね……私は聖女……闇の精神魔法なんかには屈しません。

 お姉ちゃんが覆いかぶさるように私の頬を撫でた瞬間に淫紋が輝いて、聖魔法『マインドリフレクション』が発動しました。


『な!?この魔法はまさか!?』


「そうだよ。これは精神魔法を術者に跳ね返す魔法……つまり……ふふふ、今度はお姉ちゃんの番だよ♡」


『あ、ああああ♡これ♡やばい♡らめええええ♡』


 お姉ちゃんは私にかけた精神魔法が自分に跳ね返って……ふふ……やっぱりお姉ちゃんは私と同類……増幅した性欲を抑えきれずアへ顔で股間を抑えながら身をくねらせています。え?そもそも何でそんな魔法を淫紋に仕込んでいたのか?それは勿論、自衛のため……聖女とは敵に攫われて洗脳されてグッチョグチョに犯されるヒロインポジションなので、それ対策として淫紋に施してあった魔法がまさかこんな場面で……お姉ちゃん相手に発動するなんて嬉しい誤算です♡


「あは♡自分の魔法でイキ狂うなんて……お姉ちゃんも淫乱女だね♡」


『ち、違う♡これはあんたの性欲が移されただけ♡私は淫乱なんかじゃないわ♡ああん♡』


 はあ……この期に及んで……でも、お姉ちゃんのこういうところが好きなんです♡そんな大好きなお姉ちゃんに私の練習中の洗脳魔法をプレゼント♡私はお姉ちゃんの頭を鷲掴みにして……ちょっと絵面が悪役っぽいですけど気にしちゃダメです!これは聖女として闇魔法に苦しむ姉を救う行為!つまりは正義です!性技はこのあと♡


「うふふふふ……この魔法をくらっても同じ事が言えるかな?」


『や、やめ……いやああああああああ!』


 私はお姉ちゃんの脳内に聖属性の魔力を注ぎ込むことで思考力を奪い頭の中を真っ白に……お姉ちゃんの闇魔法を打ち消して、私の洗脳魔法は成功です!その証拠にお姉ちゃんの目に光はなく……レイプ目!あああ!今のお姉ちゃんは私の従順な肉奴隷!どんな命令も逆らえません!エッチで楽しいお人形遊びの始まり始まり♡


「お姉ちゃん……さっきはよくもやってくれたね。まずは……服を脱いで……それから壁に手をついて、お尻をこっちに向けて」


『……はい』


 この無機質な感じ……エロい!カイト君以外に洗脳レイプなんてされるのは嫌ですけで、するのは最高!お姉ちゃんは私の言いなりに……無表情のまま裸になって……ああ……凄くいい……このまま押し倒したいけど我慢……私の指示通りに突き出されたお姉ちゃんの極上の尻を揉みながらエロ尋問スタートです♡


「まったくもう……いきなり妹に精神魔法なんて……闇魔法が使えて浮かれちゃったの?」


『ああっ……そうです……セリアに姉の威厳を……いつもやられっぱなしだから……あんっ……これでやっと互角になれるって……思いあがってました……』


 ふふ、正直でよろしい。そして私のゴッドハンド……じゃなくビーナスハンドのテクでイッて返答がぎこちないのが更にグッド!我慢できない私は、今度はお姉ちゃんの胸を後ろから両手で揉みしだきながら尋問再開です♡


「そうなんだ……私と互角に……もし私より強くなったらどうするつもり?」


『それは……私がカイトの正妻に……私がカイトに一番相応しい女に……誰よりもいっぱい愛し合って……んひい!』


 聞き捨てならない言葉だったので、思わず乳首をつねっちゃいました。これはもう尋問ではなくエロ拷問が必要ですね……私はお姉ちゃんの胸をハードに責めました。


「この!ドスケベムッツリお姉ちゃん!淫乱魔法剣士!闇魔法が使えるようになってエロ女の本性が隠せなくなってきたね!私を差し置いてカイト君の正妻になろうなんて!どうせエロ目的でしょ!どうなの?」


『あうんっ!私は……カイトの隣に立ちたい……自信を持って……最強召喚士の妻に相応しい最強魔法剣士になりたい』


 これはお姉ちゃんの本音に違いありませんが……人間の本性はエロ!その部分を暴かなければ!それこそが聖女の務めです!


「それは御立派!でも違うでしょ!もっと根本的には!カイト君と何したいの?」


『んひいい!カイトの正妻になって……カイトの聖剣を……カイトのエクスカリバーが欲しいの……カイトのが欲しいの……したい……したいよおおお!』


 これがお姉ちゃんの心の底からの叫び……ああ……こんなにもカイト君にわからされていたなんて……こんな純粋な気持ちを責められません……だって私も同じ気持ちですから……私はお姉ちゃんと同じ気持ちを共有できた事が嬉しくて仕方ありません。

 それを再確認できた実りある洗脳レズプレイを堪能していたらカイト君が……ドアが半開きだったから、仕事明けのハイテンションのカイト君はノックもせず入ってきて、


『やっと話し合いが終わったよ!それで特別報酬は……って!二人共何してるの!?』


 し、しまった!私が催眠状態の全裸のお姉ちゃんを背後から犯しているのをカイト君に見られてしまいました!まさか私がお姉ちゃんに洗脳魔法をかけてレズレイプをしていたなんてカイト君には言えません!カイト君の中では私は『ちょっとエッチだけど心優しい清らかな聖女』なんです!それが『ドスケベ変態淫乱洗脳レズレイパー聖女』なんて誤解をされないためにも、ここは上手く乗り切らねば……


「そ、その……お姉ちゃんの闇魔法が暴走して……超ドスケベモードに!このお姉ちゃんの顔を見てください!」


 私はお姉ちゃんをカイト君の方に向かせて……ああ……レイプ目アへ顔お姉ちゃんはカイト君を見たことで少し催眠が解けて瞳がハートに……最高の淫乱肉奴隷に仕上がっています。


『カイト♡カイト♡頂戴♡お姉ちゃんにいっぱい頂戴♡たくさん愛して♡カイト♡チュッチュしよ♡』


『リューネ……いったいどうしてこんな……』


「これは闇魔法の反動……大いなる力にはそれ相応のリスクが……これでも私の聖属性魔法で何とか抑制して状態です」


 本当は真逆で私の洗脳魔法のせいで性欲にストップがきかなくなってるんですけど……ここは私の迫真の演技で押し切るしかありません。そんな私の女優としての才能のおかげで、カイト君は私の言葉を信じ切っています。


『くっ!ダークプリズムアイにそんなデメリットが……』


「そ、そうです!見てください!このドスケベフェイスを!ここでカイト君が何とかしないと淫乱モードお姉ちゃんは男を求めて……きっと村の酒場に繰り出して乱交を……幾人もの男達に犯されつくして全身が白濁まみれになってから正気に戻ったお姉ちゃんは発狂……もしかしたら自決してしまうかもしれません!」


『そ、そんな……』


「それを防げるのはカイト君の愛……わからせだけです!さあ!私と一緒に闇魔法にとらわれたお姉ちゃんを救いましょう!」


 ふふ、まさかこんな形で3Pができる日が来るなんて……私とカイトは二人がかりで洗脳ドスケベ人形状態のアへ顔お姉ちゃんを一晩中ネットリと愛して……最高のプレイを満喫することができました♡



 今回の冒険で、お姉ちゃんは念願の魔眼を、カイト君はギルドの特別報酬を、そして私は濃密な3P体験とエロ玩具素材であるサンダーホーンライノの角を……つまり大成功!これで最高の状態で模擬パーティー実習に臨めますが……最近の私ってエロいことしかしてないような……そろそろ聖女らしさをアピールしなくちゃ!カイト君の正妻だと……性ヒロインではなく、正ヒロインであることを見せつける活躍をしてみせます!

第五章はここまでです。帰省前にここまでは書き切ろうと思っていたので、ギリギリ間に合いました。

ちょうどキリもいいので、次の章は正月明けに投稿を再開する予定です。

良ければブックマーク・高評価をよろしくお願いいたします。

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