5-13 ※セリア視点 ダンジョン内エロキャンプで明かされる聖女の秘密
はあ……もう私はダメかもしれません……だって……だって……
『ボーっとしてどうしたのセリアさん?モンスターが入らないように入口を塞ぐから早く入って』
カイト君に手を引かれて入ったキャンプ用に掘った横穴は……いえ、これは横穴とよぶのは無理があります。ブーちゃんの土魔法で出現した山の中腹に掘られた空間は、軍隊が使う大型の野営用テント並みに広く、別室に快適なトイレまであります。さらにモンスターの心配がないくらいに分厚く頑丈なつくりで、落雷の音や衝撃も気になりません。それでも換気用の小さな穴がいくつも空いているので、物資さえあればいくらでも籠っていられます……もうこれは家というよりもシェルターでした。
『横穴を掘ってキャンプするっていうから、もっと狭い穴だと思ってたけど、冷静に考えれば家の地下を広げたブーがいたわね』
お姉ちゃんも凄すぎて、感心を通り越して呆れたように笑ってます。
そうなんです!この冒険が始まって三日!毎日カイト君の凄さをわからされてるのに!そんなカイト君に対する感謝と愛!それらを表現する機会がなくて……早い話、今すっごくムラムラしてます!人の目がなければ採れたてサンダーホーンライノの角でハードなセルフプレイをしたいくらい!
でも……ここは仮にもS級ダンジョン……そんなことをしたらカイト君に幻滅されてしまいます……でも……カイト君の方から誘ってくれれば問題ないですよね♡
『それじゃあ夕飯の準備をするか……せっかくだから狩ったばかりのサンダーホーンライノの肉を食べる?』
『いいわね。せっかくのキャンプなんだから、焚き火を囲んで食べましょう』
ふふふ……この二人も安全な空間に入ってホッとしたのかテンションが高めです。そして私にとって都合のいい展開になってきました。
カイト君はアイテムボックスから一頭のサンダーホーンライノを出すと、一番柔らかい部位を切り取って部屋の中央の焚き火で炙りました。
「わあ……あんなに硬そうなモンスターだったのに、中の肉は美味しそうです」
『こういう肉はシンプルに焼いた方が美味しいだよ。それにこうした方がキャンプって感じだしね』
そう言って肉を調理するカイト君はすごく嬉しそうで……それと同時に油断してますね♡
「カイト君……味付けにこのハーブをまぶしていいですか?」
『うん、構わないよ。とれたての肉だから新鮮な分、ちょっと獣臭いからね。でも……それは何のハーブ?』
「えへへ、これは回復薬の講義で栽培したスタミナアップのハーブです。テストの調合試験の時に使ったのが余ったので、ちょっとだけ持ってたんです」
『そうなんだ。お、けっこうスパイスが効いてそうな香りだね。たぶんこの肉に合うよ』
こうしてカイト君の了承のもと私の用意したハーブを肉にまぶして……作戦成功です!もちろん毒ではないし、噓も言ってません!ただ……ふっふっふ……男性の下半身には効きすぎる強壮薬の原料です♡
私を信用しきったカイト君は何も疑わず美味しそうに食べてくれました。
そして夜は明日の簡単な打ち合わせをしてから就寝。キャンプが頑丈だから見張りの必要もないので、焚き火の周りを囲むように三人で寝ましたが……
『ん、んん……』
カイト君は寝付けないらしく、くぐもった可愛くエッチな声を出して……ハーブが効いた証です♡カイト君は私と同じくらいムラムラしてます♡しかし、ここは密室♡こっそり外にでて抜くわけにもいきませんね♡
ああ……カイト君も私と同じ苦しみを……妻としてのお仕事をしないと♡でも、すぐに飛びつくとドスケベハーブを盛ったことがばれるかもしれませんので、私は可愛い寝息をたてて狸寝入り。そうは言っても、あんまりウカウカしてるとトイレで抜きに行っちゃうかも……いや、それなら偶然を装って、そこで鉢合わせしてプレイに持ち込むのもアリですね。
そんな風に機を伺っていたら……
『カイト、どうしたの?寝付けないの?』
ああああ!お姉ちゃんに先を越されました!そろそろ行こうしてたのにいいい!
『いや、ちょっと寝苦しくて……』
『そうなの……って!凄い汗じゃない!もしかして風邪?』
『いや、そうじゃなくて……たぶんサンダーホーンライノの肉で性が付きすぎたみたいで』
カイト君はそう言って恥ずかしそうに股間を抑えて……あはん♡カイト君可愛い♡日頃は頼りになってカッコイイのに♡頑張ってチンポジを調整する姿がいじらしいです。
でも、そう思うのは私だけではありません。お姉ちゃんもエロエロお姉ちゃんスイッチが入っちゃいました。
『まったく♡寝れるまでお姉ちゃんがいてあげる♡ほら♡寝苦しいなら胸元を開けなさい♡』
そう言ったお姉ちゃんは有無を言わさずカイト君の上半身を脱がせると……ああ!あれは単なる寝かしつけではありません!すでにお姉ちゃんのプレイが始まってます!
『チュパッ♡カイトの汗♡チュウッ♡美味しい♡ほら♡お姉ちゃんが舐めとってあげるから♡いっぱい出しなさい♡』
カイト君は息を荒くして小さく頷いてます。これはプレイではなくもはやレイプ!確かに文字を並べ替えればプレイはレイプになりますが……ああ……あれは姉弟近親相姦逆レイプ……カイト君は私を起こさないように必死に声を抑えてますが――
『うっ……』
ああああ!カイト君!ズボンを履いたままイきかけてます!ズルい!ズルいよおお!確かにお姉ちゃんとのプレイだけど!下ごしらえをしたのは私なのにいい!
『あら♡カイトったら♡お姉ちゃんはそっちを出していいなんて言ってないのに♡』
『ち、違う……そんなんじゃ……コウベ、俺に「エナジードレイン」しろ』
カイト君はコウベちゃんを召喚士して、自分の下半身にエナジードレインを……くう……もったいない……そしてコウベちゃんが羨ましいです……カイト君の極上のオスエナジーをチュッチュするなんて……でも、コウベちゃんは今日一日頑張ったのですからご褒美も必要ですね。
そして、お姉ちゃんも私と同じく悔しそうな表情で、
『ああ、もったいない……でも……はあ♡カイトのオスの匂い♡最高♡』
お姉ちゃんは匂いフェチ系エロモンスターです。ズボン越しにカイト君のイキかけギリギリだった股間のオススメルを堪能してウットリ……カイト君は慌ててクリーンで下半身を浄化しましたが、お姉ちゃんの中のエロの炎までは消すことはできません。
『カイト♡私ね♡モンスターを殺した日の夜……すっごいムラムラするの♡お姉ちゃんが舐めてあげたんだから……ほら♡お姉ちゃんにも♡ね♡』
この段階になるとカイト君もオスのスイッチが……カイト君とお姉ちゃんの攻守交代の時間です。体制を入れ替えてカイト君がお姉ちゃんを覆いかぶさるようにキスをしています。
『チュバッ♡リューネ♡お姉ちゃん♡ダンジョン攻略中なのに♡いけないお姉ちゃんだ♡』
『だって♡カイトがエロい声出すから♡カイトが悪いのよ♡』
お互いに責任を擦り付け合いながら、熱烈なキスを……悔しいです!いっそ今から!いや……このタイミングで……
「お~い。私も仲間にいれてよ~」
なんて恥ずかしくて言えません!私のプライドが許せませんし、そんな事を言ったらこの極上のエロ空間が台無しに……聖女として、他人のプレイも大事にしないといけません。でも……悔しいよお……ギイイイ!悔しすぎて思わず歯ぎしりをしてしまいました。
そんな私の気配に気づいたのでしょうか?カイト君がこちらをチラリ。
『ちょっと待って。セリアさんが起きちゃったかも……』
『大丈夫よ。ほら、セリアの歯ぎしりの音が聞こえるでしょ』
『本当だ。確かにセリアさんて寝てるとたまに歯ぎしりするもんね』
ふぁっ!?確かに悔しくて無意識のうちに歯ぎしりをしていましたが……ええ!?私って寝てる時も歯ぎしりしてたんですか!?い、いやああああ!きっとカイト君と寝てる時も!恥ずかしい!そんな事をこんなタイミングで知りたくありませんでした!周りの皆もきっと気を利かせて黙ってくれてたんでしょうけど……ああ……わたしは淫乱わからせ聖女っていう属性に加えて歯ぎしり聖女なんてクソみたいな属性まで……ううぅ……情けなくてちょっと泣けてきました。
そんな私をよそに二人のプレイは続きます。
『それでも起こしちゃうと悪いから……声を出さないようにしよ』
『うん♡努力してみるわ♡』
こうして二人の無音イチャイチャプレイを……
『ん……んん……あ……ちゅぱっ……』
そんなお姉ちゃんの控えめエロボイスは私の歯ぎしりの伴奏でよりエッチに……うう……私は二人のプレイのスパイスの役割を……これは3Pではなく、私は二人のプレイを刺激的にする舞台装置……そう自覚すると、悔しすぎて、いつの間にか寝てしまいました。
そして翌朝――
『よし!それじゃあいよいよライトニングバジリスク狩りに行こう!』
『ええ!必ず魔眼系のギフト宝玉を手にしてみせるわ!』
はあ……ギフト宝玉?そういえば、そんな目的でしたね……すっかり忘れてました。
それにしても昨日のプレイのおかげでリフレッシュした二人のコンディションは最高……それに引き換え私は……
『セリアさん大丈夫?昨日は歯g……眠りが浅かったみたいだけど……』
「え、ええ……大丈夫です。でも出発の前にトイレに行かせてください」
歯ぎしりと言いかけたカイト君に背を向けて、キャンプ内にあるトイレに……即席とは思えない完璧な出来で、防音もバッチリ。だから私の欲求不満とキチゲ開放に最適の場所……それでは歌います……曲名は『プリーズファックミー』
「ヴォオオオオ!ファアアアック!ファック!ファック!ファックミー!犯してプリーズ!こっちを向いて!クリむいて!イエス!イエス!イエース!ヒイイイイイ!ヒッヒッフー!ヒッヒッフー!フー!フー!イエーイ!カイト君!私とも!ハードプレイをヤリましょおおお!イキましょおおお!WOW!WOW!WOOOOO!」
『プリーズファックミー』には決まった歌詞などありません。ただ思いのたけをヘッドバンキングしながらぶちまけるだけ……ふう……ちょっとスッキリしました。
やはり私は聖女……たとえ媚薬を盛ろうが、歯ぎしりをしようが、歌うだけでムラムラを発散できるのですから……なかなかハードプレイをできないのも聖女の宿命……その悲しき運命に抗うためにも、カイト君と冒険を続けないとですね♡