5-8 ※セリア視点 逃走中の聖女は野外潜伏3Pと幻覚魔法プレイを妄想中
カイト君のレクチャーを受けた私とお姉ちゃんはランナーラプトルにまたがって出発すると、案の定それを待っていた周りのクソオス冒険者達も付いてきました。
その中には私達が初めて王都冒険者ギルドに行った時に絡んだ酔っ払いコンビもいて、そいつらの品のない会話を私の新品の鼓膜がキャッチしてしまいました。
『おい、ペルルーザ!今更だが、あの小僧が雷獣連峰の攻略法を知ってるって噂は本当なのか?』
『ボンベ、今更そんなこと心配すんなよ。情報屋のムッターから仕入れた情報だから間違いねえ。それに雷獣連峰がS級なのは雷のせいで、その雷をよけるルートさえわかればモンスターは大したことないって昔から言われてたんだ。おまけにレアアイテムもあるとくりゃランナーラプトルのレンタル代くらい安いもんさ』
『へへへ、確かにな。もうクリスタルホールの護衛クエストなんてシケた仕事は飽きたし、ここらで一山当てようぜ!』
『おうよ!もし小僧がヘマしたら、俺たちが嬢ちゃんだけを助けて……ぐへへ。俺はあの気の強そうな魔法剣士がいいな』
『そうか!じゃあ俺はあの頭がちょっとおかしい聖女で楽しむとするぜ』
ランナーラプトルに乗りながら酒臭い口でベラベラ喋るクソオス……はあ……聞くに堪えません……しかも『頭がちょっとおかしい聖女』って私のことですか?この鼓膜は調子が悪いみたいなので、あとでもう一回破壊して新品にしなくちゃ。
しかし、問題はこの酔っ払いコンビだけではありません。その他にもいくつかのグループが私達を追跡していて、だいたいが同じ理由みたいです。カイト君の攻略法を盗み見することが共通の目的で、それを見てから実際に自分も攻略するか、あるいはその情報を売るかの違いくらいしかないようで……そして何人かは下心も丸出しで、私とお姉ちゃんにヌラヌラした性欲まみれの熱っぽい視線を送ってきます。あわよくば手籠めしてやろうというオスの本能が駄々洩れ……ああいう脳ミソがキンタマと一体化したチンカスモンスターにわからせは不要……殺処分しなくちゃ(使命感)……しかし、分類上は一応人間なので目をくり抜くだけで許してあげましょうか……
そんな過激派聖女な殺意が芽生えてきた頃には、王都を出て街道をだいぶ走って人気が減り、左右に森林が現れてきました。それを待っていたかのようにカイト君が初心者ライダー姉妹である私達のほうに振り返って、
『セリアさん!リューネ!二人共ランナーラプトルはもう慣れてきた?』
「はい!このブブミちゃんはすごく大人しいのでどんな激しい道もイケそうです♡」
『私だって!この感じなら片手を離して剣だって振れるわ!』
レンタルしたランナーラプトルが可愛らしくブブッと鳴くので勝手に名前をつける私と戦う気満々のお姉ちゃんの返事を聞いたカイト君は頃合いだと判断したらしくニカッと笑いました。
『ははは、剣なんて抜く必要ないよ。それじゃあ、あの林に突っ込むから俺の後を離れないでね』
私とお姉ちゃんはそのカイトの指示に従って、街道を外れて林の中へ突入。
当然ながらストーキング野郎共も続いてきましたが、急な進路変更だったため林に入った私達を見失ってしまいました。
『くっそ!見つかんねえぞ!どこだ?』
『慌てんな!同じランナーラプトルをレンタルしてるんだ。そう遠くには行ってないはずだ!』
ボンベとペルルーザとかいう下等生物が醜く怒鳴り合いながら林の中でウロウロしていると、林の出口の方から声が――
『おい!いたぞ!こっちだ!』
その声につられて林からでたカス冒険者達は街道に戻ろうとする私達を発見して追跡を再開しましたが……ふふふ、それはカイト君の召喚獣がつくった偽物……そもそも林の出口の声も……それらはニワトリの召喚獣であるパンクちゃんが化けた姿であり、本物である私達は犬の召喚獣ポチちゃんの闇魔法で木の陰に同化して隠れていました。
私達三人は冒険者達の姿が見えなくなるとクスクス笑いながら出てきて、
『ははは、大の大人相手に隠れんぼするのも楽しいね』
カイトは隠れている間も笑いをこらえていたので、今はお腹を抱えて笑っていて、いたずら小僧って感じですが……うう……優しすぎます……聖人です……だってカイト君がその気になれば証拠も残さずに皆殺しにできるでしょうに……私がカイト君ならきっとそうしてます。
私がそんな風にカイト君の尊さに感動していると、お姉ちゃんは召喚獣の便利さに改めて驚いていました。
『ランナーラプトルに乗った三人を完全に影に隠せるなんて闇魔法って便利ね。それにパンクの幻覚魔法も……パパがパンクをべた褒めしてたのが理解できたわ』
『でしょ?あいつらこれから半日くらい俺達三人に化けたパンクを追っかけて全然別のルートに行くから、もう追ってくるのは難しいだろうね』
カイト君は計画通りになってご満悦。馬鹿正直にランナーラプトルを全速力で走らせても振り切れないので、道中でポチちゃんの闇魔法で隠れてから、幻覚魔法で自分たちの姿に化けさせたパンクちゃんを追わせる作戦は完璧にハマりました。あとは夕暮れにパンクちゃんの召喚魔法が切れるよう設定したそうなので、ハイエナ冒険者達はそれまで私達とは全く違う進路へ向かうので完全に見失うことになります。ざまあみろですね♡
しかし、カイト君はまだ気は抜いていませんでした。
『あいつらは馬鹿正直に追いかけてきたけど、もしかしたらシャハプ村に先回りしてる奴がいるかもしれない……それ抜きにしても道中のモンスターや盗賊に気を付けながら進もう』
『わかったわ!』
元気よく返事をするお姉ちゃん……その隣で私はカイト君の凛々しい顔とこのシチュエーションのせいで妄想を抑えきれずトリップ状態に……
はあ……はあ……追われて林に逃げ込んで隠れて……しかも追手は私とお姉ちゃんをエロい目で見て股間が膨らんでます……もしカイト君がいなくて私達姉妹が弱かったら人目のない林の中で男たちに襲われて……ああ……お姉ちゃんが私の身代わりになろうとしています。
『お願い!セリアには!妹には手を出さないで!』
『へへへ、それはネエちゃんの頑張り次第だな』
『くっ!わ、わかったわ……私の体を……差し出すわ……』
悔しそうに服を脱ぐお姉ちゃん……エロ過ぎる……私が襲いたいです!しかし、今の私の設定はか弱くて男に捕まった聖女……お姉ちゃんが男たちの玩具にされるのを見ることしかできません。
『物分かりがよくて助かるぜ!それにしてもいい体してやがる……それじゃあ、俺たち全員を楽しませてもらおうか』
『い、いやああああ!』
こうして男たちに滅茶苦茶にされるお姉ちゃん……しかも、男たちは約束を守らず私も犯されて……ああ…姉妹共々穢される悲しい運命……
もちろん、こんなのは嫌です!だって私もお姉ちゃんもカイト君の所有物♡他のオスに触れられるどころか見られるだけで虫唾が走ります。
そんな私達の気持ちを理解しているカイト君は闇魔法で私達を隠して……それだけではなく、クソオス共を嘲笑うかのように、隠れながら目の前で3Pを……
『ダメ……こんな時に……見つかっちゃうわ……』
息をひそめているのにムラムラしたカイト君に体中を愛撫されてお姉ちゃんの顔は紅潮して……かわいい♡私も我慢できず参加します♡
『ひゃう♡セリア……お姉ちゃんのオッパイ吸っちゃダメ……こんな時に……それに、そこはカイト専用なの……』
くうっ!お姉ちゃんのオッパイがカイト君にとられちゃいました!悔しいです!しかし!カイト君は器の大きい男!私にもお姉ちゃんのオッパイを楽しむ権利を与えてくれました。
『それじゃあ……セリアさんと一緒にリューネお姉ちゃんのオッパイを楽しもうか』
『ら、らめえええ!今は隠れてるのに!弟と妹にオッパイ吸われて声が抑えられなくちゃううううう!』
ああああああああ!闇魔法の中で私とカイトに犯されるお姉ちゃん可愛い!真面目だから頑張って声を出さないように我慢してる!その快楽と苦悶が混じった表情がグッド!そして私達の周りにいるゴミ共も今は野外3Pを刺激的にするための存在に……あああ……カイト君のおかげで下等生物たちにもプレイの道具としての存在価値が生まれるのです。
ふふふ、闇魔法での潜伏3Pプレイ……いいですね……ってそれよりパンクちゃんの幻覚魔法ってあんなに便利だったんですか!?私も幻覚魔法を習得したいです!そうすればプレイの幅が!幻覚でギャラリーをつくればセルフ公開羞恥プレイが……いえ!それよりもカイト君の幻覚をたくさん作って……ふ、ふふふ!たくさんのカイト君に私の痴態をさらせば快感も何倍に!もう幻覚魔法を勉強しなくちゃ!もっとエロ強くならなくちゃ!
そんな妄想でトリップ状態から抜け出せません……涎をたらしながらボーっとしてると、カイト君とお姉ちゃんの呼びかけにも反応できず、二人は困り果てていました。
『はあ……どうしよう……もしかして冒険者達に追われたのがそんなに怖かったのかな?』
『セリアはそんなにヤワじゃないわよ……そうだ!いっそ置いてきましょう。そうすればすぐに追っかけてくるわよ』
『え、ええ……本当に?』
カイト君はお姉ちゃんの提案に半信半疑でしたが、少しだけランナーラプトルで林の出口まで移動すると、本当に私は覚醒します。
「はっ!いきなり放置プレイ!?でも、今は楽しんでる場合じゃありません。ブブミちゃん!GOです!」
そう言ってランナーラプトルを乗りこなして追いかける勢いはさっきの追跡者達の比ではありません。私の隠れた騎竜スキルの才能が開花した瞬間でした。それにしても、この下から突きあげられる振動……ふふふ、病みつきになりそうです。そろそろ三角木馬の購入しないといけませんね♡