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ルシエルの白魔女 ʚ♡ɞ  作者: 春原☆アオイ・月代ユカイ
最終章 永遠のカップル(キュンLV MAX )
39/39

最終話 未来そして……(final)

最終話です(* ̄∇ ̄)ノ

これにてルシエル完結(●´ω`●)


ちなみにルシエルの白魔女にはサブタイトルがあります( ̄▽ ̄)コジ付けですがね


タイトルをカタカナにしてヒロイン朱音を足します。


【意味】


ルシエル→フランス語【天国】


ノシロ→ ( ≧∀≦)ノシ ロ →【贈る】


マジョ→スペイン語【5月】


アカネ→【夕焼け】


【サブタイトル】

天国から贈られる5月の夕焼け


プチ情報でした(●´ω`●)

 ルシエル消失後、朱音(あかね)の父の容態は急激に回復の兆しを見せた。そして程無くして目を覚ます事に……。


「あれっここは?」


 目覚めた朱音の父を強く抱き締め喜ぶ母。目からは大粒の涙が溢れていた。


「アナタ……お帰りなさいなさい……グスッ……」


(ねぇお父さん。お母さんはね16年間、一人で私達を育て上げ、朝から晩まで働いて……ずっとこの瞬間を待ってたんだよ。お母さん……本当にお疲れ様)


「お父さんごめんなさい。……僕のせいで本当に……ううぅぅ……」


 罪悪感から泣き崩れている優大(ゆうだい)お兄ちゃんの頭を優しく撫でるお父さん。


(ねぇねぇお父さん。お兄ちゃんもね、学校に行きながら殆ど遊ばずにバイトいっぱい掛け持ちして家計を支えてくれてたんだよ。お兄ちゃんも勉強とバイトの両立は大変だったよね。本当にお疲れ様)


 そして私はと言うと……。私の姿を見て少し戸惑っているお父さん。


「えっと……君は……?」


「初めましてお父さん。私は娘の朱音だよ……お父さんと話したくて……ううぅぅ……ずっと……ずっと……待ってたんだよ……グスッ……うあぁぁあん」


 泣きながら話す朱音。これが私とお父さんの初めての会話になった。


(私もね、お父さん。ずっと……ずっと会いたかったんだよ。私、お父さんに話したい事が沢山あるの。学校の事、空翔君の事、お父さんの昔の事、そしてルシエルの事。これからはいっぱいお話しようね。リハビリ大変だと思うけど、お家でご馳走作って待ってるから……早く良くなって帰って来てね)


 私達はそれぞれ家族の再会を心より喜んだ。空翔(あきと)君はその様子を影から見て家族の団欒(だんらん)を邪魔したくないと先に帰宅したらしい。



ルシエル消失から一ヶ月後 ~空港にて~


 海外留学に行く事になった空翔君を私と空翔君のご両親が見送る。

 搭乗ゲート付近で空翔君が私達に暫しの別れを告げる。


「母さん、親父。それに朱音。俺、行ってくるよ」


 空翔のお母さんが心配そうな面持(おもも)ちで空翔に話す。


「気を付けて行って来るのよ。好きな物だけじゃなくて、ちゃんと栄養あるものを食べるのよ。それから洗濯はなるべく貯めないようにして、お部屋の掃除も……」


 空翔の事が余程心配なのか事細かに説明していくお母さん。続いて空翔のお父さんも言葉を送った。


「まあ、食い物もそうだが女には気をつけろよ。近くにいないからって浮気とか絶対にすんじゃねぇぞ」


 お父さんの言葉に少しイラだっていた空翔。


「俺はそんな事しないし、だいたい朱音がいる前でそういう事を言うか普通?」


「ははは……違いねぇ。まあ頑張ってこいよ。ははは……」


 お父さんは高らかに笑っていた。そして私の番が回って来た。


「頑張ってね空翔君。私、待ってるから空翔君の帰りを……」


「おう、頑張ってくるよ小まめに【LINK(リンク)】するから返してくれよ。また帰って来たらお弁当作ってくれよな」


 笑顔で話す空翔に朱音も笑顔で返す。


「ふふふ……とびっきりのお弁当を作ってあげるよ。楽しみにしててね」


 そして空翔は旅立った。


 3ヶ月後に空翔が帰って来た時には英語がペラペラになっていたが、海外の高校は自分には合わないと断念したらしい。



(あっ。そうそう学校ではちょっとした事件があってね)


(はるか)木村(きむら)カップル誕生おめでとう」


みんなの前で祝福され照れている遥と木村。何だか仲睦(なかむつ)まじい様子の二人。


「ありがとね。みんなのお陰だよ」


「俺、遥ちゃんの事、一生掛けて守るからさ」


 なっ……なんと親友の遥とすっかり改心した木村が付き合う事になったのだ。

 どういう経緯(いきさつ)かはわからないけど、あれから真面目になった木村は結構人気者で女子からも注目を集めていたらしい。

 しかし、あのイケメン好きの遥がゴリラ男の木村と一緒になるとは意外だったなぁー。



そして……それから10年後 ~都内の喫茶店にて~


 朱音は空翔と待ち合わせをしていた。多忙(たぼう)でなかなか会えない空翔との久し振りのデート。だが……空翔君は時間になっても現れない……もう10分以上遅刻だ。すると空翔が走ってやってきた。


「ごっごめん。朱音遅くなって……」


「もう空翔君遅いよ。こっちは早く会いたくてずっと待ってたのにさぁ」


 空翔の遅刻に不機嫌そうな朱音。久し振りのデートと言う事もあり、めかし込んで来ていた朱音だったが、目の回りは少しだけ、涙で滲んでいる様な跡があった。


「本当にごめんな。あと来月からまた暫くロスに出張になっちゃって……」


「ええっ?また出張なの?仕事だから仕方がないんだけどさ。私も少し……寂しいかなぁ」


悲しそうに外を見上げている朱音に空翔が何かを決心した様に話掛ける。


「あのさぁ来月からの出張の件なんだけど……良かったら朱音も一緒に来てくれないか?」


「えっ?それって……どういう事?」


空翔が小さな箱を朱音に手渡す。


「何これ?お土産?」


 不思議そうな顔で箱を見ている朱音に空翔が優しい口調で話し掛ける。


「朱音……俺と結婚しないか?」


「ん?」


 暫く状況を整理出来ずにポケーっとしている朱音だったが……徐々にその意味を理解して行くと……。


「えっ?……ええぇー!?」

「わっ……私と……けけけっ結婚!?」

「こっ……これってまさか婚約指輪?」


 空翔君が私に笑顔で言った。


「朱音が嫌じゃ無ければなんだけどさ」


 冷静な空翔君に対して突然のプロポーズに完全にテンパっている朱音。


「あわわわわ……私っ……私なんかで良いの?いっ……一生の事だよぉ……あわわわわ……」


 真剣な面持ちの空翔に朱音も緊張が走る。


「一生掛けて君を幸せにするから。朱音さん。俺と結婚して下さい」


「はっ……はい。ふっ……不束者(ふつつかもの)ですが宜しくお願いします」


 そう言うと周りからは拍手が巻き起こった。それから俺達はご両親の挨拶を済ませてすぐに籍を入れにいった。



そして……それから更に1年後 ~とある教会にて~


 この日二人の結婚式が執り行われた。


「お待たせしました。新郎新婦入場です」


 盛大な音と共に扉が開くと中からタキシード姿の空翔が出てくる。少し緊張した表情でバージンロードをゆっくりと歩いていく。


 半分程進んだところで今度はウエディングドレス姿の朱音が登場する。朱音は純白のプリンセスドレスを纏っており、光が当たるとキラキラと輝いていた。横には朱音のお父さんがエスコートしている。


 朱音が空翔の横まで進むとお父さんは席へ戻っていった。そのまま空翔と腕を組みバージンロードを進んで行く。


(人生で一番の幸せの瞬間だった。皆に祝福されて……今、このバージンロードを空翔君と一緒に歩んでいる。)


「良き時も悪い時も………」


(綺麗なドレスを纏い、世界で一番好きな人と一緒に今、永遠の誓いを立てる)


「死が二人を別つまで………」


(私達は死ぬまで運命を共にする事を共に誓いあった)


「お二人の上に………」


(ルシエル……本当にありがとう)


「実り豊かな生活を………」


(ルシエルのお陰で空翔君と一緒になる事が出来て、最愛の父を失わずに済んだ)


「アーメン」


(そして、今日という日を迎えられて私は……最高に幸せです)


「次に指輪の交換を………」


(あっ今日はねルシエルのお母さんも式に呼んだんだよ。私や空翔君の晴れ姿を見てもらいたくて……。喜んで出席するって言ってくれたよ)


「それでは誓いのキスを………」


 朱音のベールを上に上げる空翔。


「愛してるよ朱音」


「私もよ空翔君」


 チュッ


 パチパチパチパチパチパチパチパチ


 次の瞬間。私達の周りにビューっと風が吹き……聞き覚えのある声がする。


「ふふふ……お二人共、素敵ですよ。末長くお幸せにね」


「るっ……ルシエル??」


 次の瞬間、教会の扉が一瞬開いて風が出ていった。ありがとうルシエル。

 貴女と過ごした日々を……私達は忘れない。


【むかしむかし、あるところにルシエルと言うとても美しい少女がいました。ルシエルは真面目に働き平穏な毎日を過ごしていましたが、ある日、流行り病を治める為、想い人が生け贄に捧げられる事となりました】


【心が苦しくなったルシエルは罰を受ける事を覚悟で想い人を村から逃がしてしまいます。罪が公となったルシエルは黒き魔女として糾弾(きゅうだん)され山頂で磔にされて焼かれて死んでしまいました】


【想い人もまたルシエルの死を知り……悲しみ……病に倒れた。想い人の死迫りし時、ルシエルの魂が降臨し、不思議な力で病を治すとルシエルは白き魔女として称えられる事となった】


【天に召されたルシエルの魂は2つに分けられ、地上で2つの命に宿る。2つの命は赤い糸にて繋がれて互いに引かれ合い……愛し合い……やがて結ばれるのであった。人はこれを運命の赤い糸と呼び、語り継いで行くのであった】


ルシエルの白魔女 fin


【おまけ】

結婚式から数年後 ~朱音達の家にて~


今日は日曜日、空翔が上機嫌で朱音に声を掛ける。


「よし今月の給料も入ったし、久し振りに喫茶店ポールでランチでもするか朱音」


「さんせ~い」


「よし、じゃあ車で行くぞ乗れ乗れ」


 テンション高めで車へと乗り込む朱音と空翔。喫茶店ポールに着くと空翔は何やらウェイトレスに声を掛けている。


「すみません。子供用の椅子ってありますか?」


「こちらで宜しいでしょうか?」


 運ばれて来る小さな椅子。


「ありがとうございます。じゃあおいで空音(あのん)


 子供用の椅子に座らされる小さな女の子。クリッとした目にサラサラの髪をしたこの子は二人の子供であった。


「朱音は何にする?」


「うーんとね」


 朱音が悩んだ末の出した答えは……。


「私は和風スパゲッティ」


「空音は何にするんだ。お子様ランチか?」


 すると女の子は意外な事を言った。


「ふふふ……ここのピラフが美味しいんですよね……空音はピラフにする」


 空翔が透かさずツッこむ。


「お前はそんなに食えないだろ?ってか空音ってここに来た事あったっけ?」


「いや空音ここに連れて来るの初めてなんだけどなぁ」


 朱音と空翔は顔を見合わせて言う。


「まさか……ねぇ」


ご機嫌な様子の空音。


「……ふふふ」


【おまけ終わり】

最後はほのぼのと終わりです(●´ω`●) 

ですがここで問題発覚です!Σ( ̄□ ̄;)


朱音の家族のイニシャルがみんな同じにヽ(´Д`;≡;´Д`)丿


【夫】 天王寺 空翔(あきと)  

【妻】 天王寺 朱音(あかね)

【子】 天王寺 空音(あのん)


まさかの全員イニシャルが『A.T』!Σ( ̄□ ̄;)


これはまさか………A:ありがとう T:サンキュー(●´ω`●)


読者の皆様……今まで読んでくれてありがとう( >Д<;)


ルシエルはこれで終わっちゃいますが……ハルハラはこれからも精進して頑張りますので温かい目で見守って下さい(ノ_<。)


ちなみに回収していない伏線は別掲載の

【D.S.(ダズ)】~過去と未来の交わる場所~】

ncode.syosetu.com/n4229fr/

に全て繋がっています。


例えばルシエルの約束の場所やルシエルと朱音の父の恋愛事情等です。


気が向いたらルシエルも番外編やるかもです(●´ω`●)


ではでは

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