表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ルシエルの白魔女 ʚ♡ɞ  作者: 春原☆アオイ・月代ユカイ
第三章 新米カップル(キュンLV 2)
26/39

第26話 復縁

朱音の家は複雑な心境の様ですね(ノ_<。)

 翌日、学校へと向かう朱音(あかね)空翔(あきと)との待ち合わせ場所に向かう。


「おはよ朱音」


「おはよ空翔君」


「おはようございます。お二人共」


 朱音と空翔とルシエルの三人は仲良く登校。空翔は昨日、親子岩について色々調べてくれた様だが手掛かりは何も掴めなかったらしい。


「みんなおはよう」


「おはよう」


 朱音と空翔が一緒に教室へ入り挨拶すると、みんなが挨拶を返してくれた。ただ一人、親友の(はるか)を除いては……。


 遥は朱音達をチラッと見るなり一人廊下へと走って行ってしまう。その様子をコッソリと覗いているルシエル。


 遥は以前とは異なり、泣いたり怒ったりはしておらず、廊下の窓から空を見上げてはタメ息をついていた。その様子を見てルシエルは思う。


「今がきっと頃合いですね」


 教室へ戻ると朱音を隅に呼び寄せるルシエル。


「朱音さん、お待たせしました。ようやく遥さんへ謝る頃合いになりましたよ」


「えっ?本当に?だけど、なんて謝れば良いんだろう。いざ話すとなると言葉が……」


「自分の気持ちを伝えれば良いんです。仲直りしたいと、今まで傷付けてしまった事を謝罪して……きっとわかってくれます」


「ありがとう。昼休みに誰かに頼んで遥を呼んでみるよ」


「ふふふ……頑張って下さいね」


 そして昼休みになり、人通りの少ない音楽室前の廊下へ遥を呼び出す朱音。


「ごめん遥。こんな所に呼び出して……」


「いえ良いの。話って何かしら?」


「あの……ごめん遥。私、空翔君との事で遥の事いっぱい傷付けた。遥がこんなに辛い思いしてる中、私だけ良い思いをして……本当にすまなかったって思ってる。本当にごめんなさい」


「………」


 何も言わずにただ聞いている遥。


「遥は私の事を嫌いだって言うかも知れないけど、私は……私はかけがえの無い親友である貴女を失いたくないの」


「……………」


 泣きながら話を続ける朱音。


「今すぐになんて言わないから少しずつでもまた……グスッ……やり直して行けたらなって……私、思うの……ううぅぅ……グスッ……グスッ……」


「……ごっごめんね……身勝手な事ばっかり言っちゃって……グスッ……話はこれで終わりだから……」


 朱音が教室へ戻ろうとすると遥が引き留める。顔を見上げると遥も泣いていた。


「待って朱音……グスッ……私……私も貴女の気持ちも考えずに……グスッ……自分の振られた事ばかりを考えて……グスッ……嫉妬(しっと)して……貴女の事を沢山傷付けた……」


「わっ……私も……グスッ……親友の貴女を……グスッ……失いたくない……グスッ」


「今までごめんね……グスッ……朱音の幸せを……親友の幸せを願ってあげられ無くて……もう大丈夫だから……グスッ」


「うわぁぁん遥ぁー」


「ううぅぅ……朱音」


 涙ながらに抱き合う二人。ようやく二人の関係が修復された瞬間であった。


教室へ手を繋ぎながら入って来た二人を見てルシエルもまた微笑んでいた。


仲直り出来て良かったですね(ノ_<。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ