第21話 告白
これは……まさか!Σ( ̄□ ̄;)
ハゲ鷹山の頂上に着くとそこには空翔と……そしてルシエルがいた。
緊張の面持ちで待つ空翔とは対照的に静かに微笑んでいるルシエル。ルシエルはさながら恋のキューピットの様であった。
「おっ……お待たせ空翔君」
「あっ……ああ……その……来てくれてありがとうな……朱音」
朱音の声に動揺をしている空翔……暑くもないのに額からは汗がだらだらと出ていた。暫くの沈黙の後、空翔が重い口を開く。
「あっ……あのさぁ……朱音」
ゴクッ……唾を飲み込む朱音。緊張の瞬間である……心臓が弾けそうな程にドクドクいってる。
「ごっ……ごめん……」
(ごめん……?)
(ああ……やっぱりそうか……そうだよね。空翔君みたいにイケメンで性格も良い男性が私みたいな女性を好きになるなんて……)
(最初から可笑しいと思ったんだ。ははは……私ったら馬鹿みたい……一人で妄想膨らませて……勝手な未来を思い描いて……)
気が付くと朱音の目には涙が浮かび上がっていた。暫しの沈黙の後、空翔が話を続ける。
「ルシエルから聞くまで俺、全然気が付かなくて……朱音がずっと俺からの言葉を待っていたなんて本当に鈍くてごめん」
首を横に振る朱音。
「俺っていつも軽い感じだけど、恋愛には意外と奥手って言うか面と向かうと言葉が出なくって……でっでも今日はハッキリ言うよ」
涙を耐えるのに精一杯で今にも泣き出しそうな朱音に空翔が覚悟を決めて自分の気持ちを伝える。
「俺は朱音の事が好きだ。頼りない部分もあると思うけど、朱音の事を大切にするから……全力で守るから……。俺と……付き合って下さい」
朱音の目からは大量の涙が溢れ出し気付いたら泣いていた。
「うえぇぇぇん……あっ……空翔君が私の……私の事……好きだって……付き合ってくれだって……夢みたいだよぉ……ううぅぅ…」
泣きじゃくる朱音に動揺する空翔はルシエルに助けを求める。
「るっ……ルシエル……朱音が急に泣き出しちゃったけど……こんな時ってどうしたら良いんだよ」
慌てふためく空翔にルシエルがアドバイスをする。
「ふふふ……優しく抱き締めてあげて下さい」
朱音を優しく抱き締める空翔。暫くそのままの状態が続き落ち着くと今度は朱音が口を開く。
「ありがとう空翔君。でも私なんかが彼女で本当に良いの?後悔しない?」
「俺、朱音じゃなきゃダメなんだ。朱音こそ俺が彼氏で良いのか?」
コクりと頷き頬を赤らめる朱音。
「空翔君。こんな私だけど宜しくお願いします」
気が付くと夕暮れ……二人を祝福するかのように夕焼け色が全て包んでいた。そのあまりの美しさに見とれている朱音と空翔。
当然、ルシエルも感動しているに違いないと目をやるとそこには頭を抱え、苦しそうにしているルシエルの姿が……。
「ルシエルどうしたの?」
「ルシエルどこか痛いのか?」
心配する二人にルシエルが言う。
「だっ大丈夫です。ちょっと頭がクラクラしただけですから……あれっ?ここは……」
ハゲ鷹山からの夕焼けを見てルシエルが言う。
「思い出しました……ここは私が一番好きだった場所。大好きな人との思い出の……グスッ……グスッ……」
気が付くとルシエルは泣いていた遠い日の自分を思い出して……。
次回は学校で空翔と朱音がチヤホヤ( *´艸)




