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ルシエルの白魔女 ʚ♡ɞ  作者: 春原☆アオイ・月代ユカイ
第二章 友達以上恋人未満(キュンLV 1)
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第14話 悩み事

今日は朱音達お休みの様です( ̄▽ ̄)

 長かった一週間が終わり、今日は土曜日。朝食を取り終えると外へと気分転換に外へと向かう朱音(あかね)


 特に用事は無かったのだが、空翔(あきと)の事が気になり、気付けば赤い糸を辿っている自分がいた。

 あれっ?でも……この方向って……。着いた先は以前、空翔と見に来た防波堤であった。


 フェンスまで近付くとルシエルが現れた。


「あっ……おはようございます朱音さん」


「げっ……るっ……ルシエル」


(そっそうだ……あんまり近付き過ぎるとルシエル(コイツ)が出てくるんだった)


 朱音達の声に反応した空翔が声をかけてくる。


「あっ、おはよ。朱音にルシエル」


「おはようございます空翔君」


「おっ……おはよぅ……」


 若干バツの悪い朱音に空翔が質問してくる。


「朱音はどうしてここに?(´・ω・`)」


 ストレートで実に的を得ている質問に朱音も返答に困るが……。


「こっ……ここは私のお気に入りの場所なのよ。べっ……別にいつ来たってかかかっ……構わないじゃないの」


「ああ確かに……なるほどな」


 朱音の咄嗟(とっさ)の言い訳に納得している様子の空翔だったが、ここでまたもやルシエル(お節介者)が地雷を踏む。


「空翔君は女心って物を全然わかってないです。朱音さんはね貴方(あなた)の事が好きで好きで溜まらないの。だからこうやって貴方(あなた)を探してここまで来たって言うのに………」


 ルシエルの言葉に赤面する二人。確かにルシエルの言っている事は当たってる。私は空翔君に会いたくて糸を辿ってきた訳だし……否定出来ないでいると妙な沈黙の後に空翔が謝ってきた。


「ごっごめんな。朱音の気持ち全然わかってなくて……」


(なっ何、謝ってんのよ。それじゃまるでルシエルの言った事を真に受けているような……。まあ間違っては無いんだけど……正直……困る)


「いっ……いや別に……全然そんなんじゃないし、ルシエルも話を盛り過ぎよ」


 苦し紛れの言い訳にギクシャクする二人。後ろで朱音達の様子を見てニヤニヤとしているルシエル。取り合えず朱音は話を反らす事にした。


「空翔君はどうしてここにいるの?」


 朱音の質問に少し困った顔をする空翔。


「ちょっと考え事をしてた」


「何悩んでんのよ?私で良ければ相談に乗ってあげても良いわよ」


 軽い気持ちで話を聞く朱音だったが空翔は実に重い表情をしていた。


「実は俺、進路の事について悩んでいて……その……海外留学を考えてるんだ」


「えっ?」


 まさかの話に唖然(あぜん)とする朱音。


(だっ……だって空翔(あきと)君、転校してきたばっかりだし、私達もまだ……)


「でっ……でも別に今すぐって訳じゃないんでしょ?」


「行くんだとしたら今、4月末だから6月ぐらいから3ヶ月ぐらいになるとは思う」


 ショックを隠せない朱音は空翔の話にツッこんでいく。


「なんでこんな時期に?高校行ってからじゃ駄目なの?」


「高校の進路を決める為に留学したいんだ。親からは海外の高校も薦められてて……その……」


(海外の高校?……そんな所に行っちゃったら空翔君とはもう会えなくなっちゃう……そんなのは絶対に嫌だ。でも……それは私の我が儘だから…………)


「空翔君の人生だもん。これからの人生を見定める為にも行ってきたら?」


 朱音は心にも無い事を言った。本当は行って欲しくないけど、空翔君の事を考えたら止める訳には行かないと思ったからだ。

 朱音の中ではまた胸がズキズキと痛みだしていた。


「ははは……てっきり引き止めてくれるのかと思って期待してたのにちょっと残念だったな」


「だって空翔君の人生だもん……私の我が儘で止められないよ」


 止める止め無いって……よく考えると遠回しに朱音が空翔の事を好きって言っている様な物だったのだこど、この時の朱音達はその事に気がついてもいなかった。


「じゃあ海外留学してくるかな」


 空翔がそう言うとルシエルが空翔の所にふわふわと飛んで行き耳打ちをする。


「ええっ?」


 耳打ちされた空翔は私の朱音の顔を見るなり、再び赤面した。


(あのルシエル(お節介者)は今度は何を言ったんだ?)


 後にルシエルがこの時に何を耳打ちをしたか知る事になるのだが……それはまだまだ先のお話。


次回、朱音達にとんでもない修羅場が待ち受ける!Σ( ̄□ ̄;)

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