家族
「、、、て」
「、お、て」
誰かに呼ばれてる
とっても必死になにかを言ってくる
「おきて!」
「っっん」
目の前には知らない女の人がいた
髪は綺麗な銀髪を腰まで伸ばして身長は150後半くらいで僕より小さそう
でも目を引いたのは彼女の綺麗な顔と黒い目だった
顔は少し幼さを残しているが十分美人だろう
目はパッチリしていてずっと見ていたくなってしまいそうだ
周りを見てみると今は外ではなく建物の中にいるようだ
さっきまでは外で意識をうしなったのに今はベッドにいて身体中に包帯が巻いてある
この人が僕をここまで運んできて手当をしてくれたのか
「大丈夫?」
「あ、はい大丈夫です」
「手当してくれてありがとうございます」
「手当したのは私じゃないよ、貴方を見つけて
手当したのはこの子よ」
女の人が自分の足下にいる子供を指差した
女の子はまだ7、8歳くらいだろうか
髪は銀髪で目は黒色で女の人に良く似ているから子供だろうか
「ありがとうね」
そう言って頭を撫でてた妹はよく頭を撫でられるのが好きだったから同じようにしてみたが
目を細めて気持ちよさそうにしてる
「そういえば名前がまだだったね 私はラティアラ:フース気軽にラティとでも呼んでね
この子はマキ:フース」
「僕はシロです家名はありませんラティアラさんマキちゃん僕を助けてくれてありがとうございました」
「ラティでいいのに」
ラティアラさんは不満そうにそう言ったが流石にいきなりは呼べませんよと思った
「ほんとビックリしたんだからマキがに連れられ行ったらなんか死にかけで倒れてるもん見つけた時心臓止まるかと思ったよ、とりあえず血で汚れた服を脱がせてマキも回復魔法を使って傷口を閉じて包帯は巻いたか大丈夫だと思うけど激しく動くと開くかもしれないからまだ寝ててね」
僕なんかのためにここまでしてくれて感謝してもしきれないよ
「色々なんかすみませんそしてありがとうございます」
「ん、何があったかは聞かないでおくけど貴方帰る場所ないでしょうもう此処に住んじゃいなさい」
なんか凄いことに言ってるけどそれはできないんだろうなぁ
「すみませんそれはできません」
「あら 帰る場所あるのね」
帰る場所はもうないなでも僕は
「すみませんでも僕は無能なので一緒に住むことはできません直ぐに出て行きますね」
親切にしてもらったが流石に出来損ないの僕にはそんな権利はないんだろう
ここは迷惑をかけたくないから僕は打ち明けたここまで親切にしてもらったからこそ迷惑をかけたくない
僕はすぐに出て行こうとベッドから出て立ち上がった
「待って」
その時ラティアラさんに止められた
「あなたは無能だからでて行くのね?」
「はい」
「なら大丈夫よ私も無能だしほら」
そう言って彼女は心剣を出したそれは一つではあるがたしかに僕と同じただの剣だった
「え?」
ラティアラさんも無能なのか?
「だから大丈夫よはい今日からシロは家族ねマキお兄ちゃんが出来たよ〜」
「僕なんかでいいのですか?」
恐る恐る聞いて見たがラティアラさんは親指わ立てて
「もち」
笑顔で言ってくれてマキちゃんは僕の足にしがみついて
「おにいちゃん」
家族の呼び方で呼んでくれた
久しぶりの優しさに僕は泣いてしまったが言わないといけないことが残ってるから
僕は震える声で涙も気にしずに2人を見て
「よ、ろ、しくね、お母、さんマキ」
「こちらこそね」「うん」
こうして僕には家族ができた
心が何かに満たされるのを感じた