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セラ

外はいつも以上に寒く、暗く感じた

僕はとあるところに向かっている

セラの家である、セラなら僕のこの気持ちを治してくると淡い期待を込めて

セラ セラ セラ セラ セラ 僕はどうすればいいの

「シロではないか」

後ろから声わかけられて振り返るとセラとセラの両親がいた

溢れそうになる涙と言葉を抑えていつも通りに話しかけた

「こんにちは 出かけてたんですか?」

「そうだよ、ちょっとセラの新しい婚約者と会っていたのさ」

「え、」

新しい婚約者?何を言っているの?

脳が追いつかない おじさんが何を言ってるか理解できない、いや理解したくない

だってセラの婚約者は僕のはずなのに

「残念だよシロ 君、君が出来損ないでなければ」

出来損ないだから?それだけで僕は

でもセラはきっとまだ僕のことが

僕はすがりつくような思いでセラに聞いてみた

「セラは嫌だよね」

「何を言ってるのシロ」

彼女は僕に微笑んで

ほらセラは僕を出来損ないだからって嫌いになる訳がないんだ新しい婚約者の話はきっとセラが断ったんだ

心の穴が少しずつ埋まっていくのを僕は感じながらセラを見た、まるで別人のような目で僕を見ている

この目を少し前に見たのに僕は忘れていたそれは

「嫌なわけないわよ」

出来損ないを見る目だった

心の穴は今も空いたままだ

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