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家を継ぐ者。

作者: 仲村和洋
掲載日:2016/03/12

家を継ぐ者。 中村新一ぺんねーむ


その1。


 野口英世が死んであの世にいきました。どういうわけか、閻魔大王の代わりに徳川家康が出迎えました。


「お前は農家の長男でありながら、農業を嫌って医師になったな? 不逞の輩め!

なんて悪い奴だ!許さん!」

「御言葉を返すようですが、私は伝染病に苦しむ人たちを救うために、最大限の努力をしました」 (注、その割には成果が少なかった。作者の声)

「黙れ、黙れ、黙れい、親の後を継がぬものは、死刑じゃ!」

「もう死んでいます」

「地獄に行け」


そして野口英世は、何も悪いことをしていないのに、地獄に落ちていきました。

血の池地獄、針山地獄、飢鬼道地獄、その他もろもろ。

ふと見ると、そこにはお釈迦様と本物の閻魔大王が地獄で苦しんでいました。

「何故?何故?あなたのような立派な御方が地獄に落ちたのですか?」

お釈迦様は涙ながらに答えました。


「仏教国の日本にカースト並みの身分制度を作ったのはけしからんと、咎めたのだがね、

家康は我々を地獄に追放し、自分が死後の世界の支配者になったのだよ」

(はいここで、読者はどっと笑う)


その2。


野口英世が死んで80年後、とある有名な変質者が処刑されて地獄に落ちてきました。

(日本人なら知らぬ者のいない、超有名人だが、あえて実名は伏せる)

お釈迦様は言いました。

「子供を4人も殺すのは、弁解の余地は無い!地獄こそお前の終の棲家に相応しい!」

変質者は答えました。

「僕が人を殺したのは問題ではありません、印刷業者の跡取り息子でありながら、警察沙汰を起こして、家業を継がなかったのが、最大の罪科だと、家康に言われました」

(はいここで、読者はどっとわらう)


 その3。

発展途上国の独裁者たちが相次いで亡くなり、徳川家康の前に立たされました。

いずれも、自称大統領、自称主席、自称書記長、暴虐と専横の限りを尽くした鬼畜でした。

「お主たちは全員無罪! 極楽浄土に入れてやる」

独裁者たちは歓喜しました。

「これだけの悪事を働いたのに、無罪放免とは、あなた様は慈悲深い」

「お前達が何をしようが関係ない。国家を私物化し、子供や血縁者に家督を継がせれば総ての罪は許されるのだ」

地獄の鬼が家康にチクリました。

「家康様、ここに長男をさておいて、三男坊に家督を継がせた罰当たりがいますよ?」

(さあ?いったい誰でしょう?)

「なんて悪い奴だ。こいつだけは有罪!地獄に直行!」

(はいここで、読者はどっと笑う)


THE、END。」



PS、4年ぶりの投稿です。 

これが面白かったら、旧作の『卒業試験』『アトランテイスの王女、四部作』にもアクセスしてください。『アトランテイスの王女』を、マンガの編集者にマンガの原作として、薦めてみてください。 どうかよろしく。


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