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創作150 No.7『給食係-平坂さんの場合-』
給食の時間。
係である私は給食室にある自分のクラスの汁物が入った重い入れ物を持とうとした。
すると。
「いいよ。俺持つよ」
私と同じ給食当番でクラスの松岡くんが、私の代わりに入れ物を持ってくれた。
「あ、ありがとう……」
すごく頼もしく見えた松岡くん。正直、入れ物だけじゃなくて、私の心も、持っていかれた。
いきなりQ&A
Q:松岡くんのこと、どう思ってた?
A:「全然笑わないし、正直こわいなって…。でも、本当は優しい人なんだってわかりました」(平坂さん)