4/22
創作150 No.3『アスカ』
俺は自分の名前が嫌いだ。
「未来佳ちゃーん♪」
女の子の名前だろ。ちゃん付けされるし。
「隣のクラスの子が呼んでるー」
不機嫌になりながら、俺は教室の入り口へと向かう。その女の子はキラキラした瞳で言った。
「私も彩寿香なんです!
友達になってください!
未来佳くん!」
初めてのくん付け。
俺の機嫌は、すっかり直った。
いきなりQ&A
Q:どうして未来佳に話しかけたの?
A:「同じ『アスカ』だから親近感があったんです。もう一つ理由があるけど秘密!」(彩寿香)