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家賃解決
「なぁ、白夜。嘘下手過ぎだな。ヒノリ以外ならバレてたな。」
俺の家についた。部屋に入り、最初に言ったセリフがこれだ。
「なんだと?」
「たとえば、獣が本来の姿とほのめかしているのに、同じように化けた姿の獣人と人の姿で疲れ方が違うとか。」
「うう……それはそうだが………」
まあ、ヒノリは魔法に疎いからな。
「バ、バレなかったからいい!
それはそうと、シュウは何故あんな
大破壊な魔法を使ったのだ?」
「お前会話も下手過ぎだな。
知ってるくせに、あれは因果ごと
消さないとダメなんだろ?」
「奴らとやりあったことがあるのか?」
ら、複数いるのか。
「ない。俺もお前が時間を巻き戻さなければ
分からなかったが、お前もアレと同じような
ものなんだな。」
「一緒にするな!私は悪鬼と違う!」
悪鬼、か。となるとこいつは神や魔物に
近いもの。ならばあんな時に干渉する
魔法も使えるのもうなずける。
「私は世界を渡ってきたのだ。詳しく説明する!」
犬(?)は因果ごと消したので時間を巻き戻しても復活しませんでした。やっとここまできた。