白夜暴走中
あまりに目立ったので、移動することにした。といっても少しでもシュウを知るものは
アイツだな、と思っていることだろう。
俺も有名になったな(主に悪い意味で)
「で、白夜はどこに住んでるの?」
ヒノリが言った。まだ質問攻めは
続いているようだ。
「どこにも住んでない。」
だろうな、と俺は思ったが
ヒノリはそうでもないらしい。
まあ、ヒノリだしな。
「え?………あ、そっか。ん?でも今晩どこ泊まるの?」
「二人のどっちかの家に泊めてくれないか?」
波風立たないようにするには一番だろう。
せめて獣人じゃなければな……
そんな思考を読んだのか、白夜は
爆弾発音した。
「ん?耳も尻尾も消せるし
獣の姿にもなれるぞ?
獣人がかわいいからこうしているだけだ。」
そう言うと、白夜は耳&尻尾を消した。
こいつ世間知らずだな。白い獣人のこと
知らないのでは?そんな事を考えていたら
ヒノリの家の前にきた
「どうする?家に泊まる?耳と尻尾は
かくしていればいいと思うけど?」
「耳と尻尾を消すのは疲れるのだ。できれば
獣人のままがいい。」
「そっか、うちは長家だし……」
俺の家、か。ついでに家賃払ってもらおう。
「構わないか?」
こっちを縋るように見つめる白夜。
「ああ。」
やたら可愛らs…いやいや俺はノーマルだ。
「白夜を襲わないでね?」
狙いすましたかのような発言をする
ヒノリが怖かった。