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おしまい

小学校時代の友人達と飲みに行く機会があった。

十五年ぶりに会った人もいる中で、僕は今麻雀を趣味にしているという話をしたら、

周りがもっと話をするよう促して来たので、僕はぽつりぽつりと、

自分と麻雀の出会い、僕が育ったフリー雀荘という世界について語り出した。


「それでそれで?」

「めちゃくちゃ楽しくて居心地の良い場所だったんだけどね、

僕は麻雀が弱くて負けまくってたからさ、結局生活できなくなってバックレちゃった」

周りから笑いが起きる。

「今ならどうなると思う?」

「どうだろう。やってみないとわからない…かな」

「そんなものかぁ」

「今までの負け額を足したら、ちょっとした車が簡単に買えるからね、そう簡単に自信は持てないよ」

また笑い。

「そんなに負けてるのに、なんでずっと続けてるの?」

「続けてないよ。一度、本気で止めたんだ」


大学を卒業する頃、それ以前に逃げるように雀荘のメンバーを辞め、

時々遊ぶセットでも全然勝てなかった僕は、

麻雀で勝つことを完全に諦めていた。


自分は頭が悪い、ツキが無い、そもそものセンスがない(コレは今でも思っているが)…

そんな言葉を並べて、ただ牌をツモっては切るだけを繰り返していた。


その当時の僕の主な遊びはやっぱりギャンブルのパチスロで、

Twitterで知り合ったパチスロ好き達と多い時は週に三回くらいのペースで飲みに行っていた。

その中の一人が、ふと尋ねてきた。


「カズマ麻雀強いんだよね?」

「正直強くはないけど、基本はそのへんの奴よりは絶対しっかりしてるよ」

「最近みんなと麻雀打ってるじゃん?楽しそうだからちょっと覚えてみたいんだけど…」


こんな感じで、僕はこの麻雀オフを始めるようになり、

また真剣に麻雀と向き合うようにもなったのだが。


「それで?勝ててる?」

「全然。」

「なんだそりゃ。変わってないじゃん」

「いやいや勿論前よりは負けないようにはなったけどさ。それに、今麻雀続けてるのは勝ち負けじゃないんだよね」

「言い訳?」

「言い訳じゃねぇよ。麻雀…というかゲームは勝ちを目指すものだからそりゃ勝ちは真剣に目指すけどさ。

それよりも…オフ会の時とか、フリーでよく打つ人にも言われるんだけど、僕と麻雀打つのは楽しいらしいんだよね。

勝ち負け抜きでそういってもらえているんなら、麻雀続けてる意味も少しはあるんじゃないかな…って思いながら打ってる」

「なるほどねぇ。楽しんでもらえてるのはこっちも楽しいものな」

「まぁきっとカモ的な意味なんだろうけどね…」

苦笑いしながら、僕は僕が歩いてきた道の話を締めくくった。

飽きてき…これ以上続けてもつまらなくなるだけだなと思って、突然な感じではありますがここで終わらせました。麻雀未経験の方にもわかりやすい内容を心掛けていたので打てる人には物足りない部分もあるかもしれませんが、御容赦くださいませ。キツイお言葉でも感想いただけると嬉しいです。

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