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自己紹介、金髪さんとメガネちゃん


「まぁ適当に座りたまえ」


魔道師の家だと思われる場所にて、

四角いのテーブルに5人、僕の右横に魔王、左に金髪さん、真正面に男の人(魔道氏だっけ)、その横にメガネちゃんの並びで座った


「さて何から話そうかな・・・という前に、とりあえず自己紹介した方がいいか」


そういえばこの人たちの名前まだ知らないし名乗ってもいなかった

いや名乗る時間も聞く時間もさっきまでなかったのだが


「なら僕からしましょうか?」


早いとこ自己紹介して、3方から突き刺さる疑いと興味の視線を和らげたい


「えっと僕の名前は佐上さがみ とおる、年齢は17でここに来たのは、」

「そんなのはどうでもいい!貴様は敵か味方か、なぜあそこに突然現れた!」

「どうでもって…僕は金髪さんあなたの敵でも味方でもないです、なぜあの場所にいたのかは僕が逆に説明してほしい!」


なんなんださっきから、味方か敵かだなんて、そっちこそどうでもいい事だと思う


「まったく勇者は落ち着いて話も聞けぬのかのう おこちゃまじゃのう」

「なんだと!」

「今回ばかりは彼女の言うとおりだよ、質問の答えも後でわかることだ まずは彼にならって自己紹介すべきだよ」

「くっ… すまなかった 自己紹介だったな」


やっとまともに話が進みそうだ


「私の名はエルシー、王国を守る警備隊の内で魔王討伐軍を指揮するものだ」


魔王討伐軍、それで勇者と呼ばれているのか 確かにだいたいのゲームで魔王倒すのは勇者だもんな

もうこの際、王国とか現実離れしたこといわれてもいいや


「エルシー様は勇者としてとても強いですがマーレイ王国のお姫様なんですよ」


メガネちゃん今なんて言った?お茶のおかわり入れてくれながら今なんて?


「それは言わなくてもいい!」

「ひっ ごっごめんなさいいい」


さっき王国守る警備隊っていってなかったか?王国の姫様?姫様って鎧着て剣もつような役柄だっけ?あれ僕の知ってる姫様と違う


「いひゃいです エリュシーしゃま ごめんなひゃい ほっぺたひっぱらにゃいでくだしゃい」

「いいか余計なことは言わなくていい わかったな」

「ひゃい わかました」

「えっと姫様?悪気はないんだしメガネちゃんのほっぺ引っ張るのはもうやめてあげないか?」

「姫と呼ぶな!」


あっメガネちゃんのほっぺ真っ赤だすごい力で引っ張られたんだろうなぁ

それだけ姫っていうことを言いたくなかったのか?


「あっあの助けてくれてありがとうございます」

「いや僕の為に教えてくれたのにこっちこそごめんね えっと」

「あっ、えっ、あっ!自己紹介でしたよね ごっごめんなさい!えっとわっわたしの名前は」

「落ち着いて!ゆっくりでいいから」

「ほ、ほんとにごめんなさい 師匠さま以外の男の人とお話しするの慣れていなくてっ」


最初からずっとこんな感じでしゃべってたもんな さっきのはあまりにもひどかったが、慣れてないなら仕方ない、かわいいし


「えっと、名前はアリシアで普段はこの町で師匠さまのお手伝いをしています」


彼女が言う師匠さまって言うのはこの目の前の男の人でいいんだろうか


「趣味はえっと料理で、得意料理は」

「いやそこまで紹介しなくていいよ」

「ごっごめんなさい、わたしまた余計なことをお茶入れなおしてきますっ」


いやもうお茶はいらないって、行ってしまった

そういえば魔王はどこいった?さっきから姿が見えないが…あれ男の人もいない

探しに行こうかな、いや戻ってくるまで動かずに待った方がいいよな?でもエルシーと二人は気まずいぞ…


「えっと姫・・・」

「姫と呼ぶなといっただろう!」

「えっとじゃあエルシー」

「呼び捨てだと?まぁいい、なんだ」

「あー、その、エルシーは何歳なの?」

「17だ」

「同い年だったんだ 年上かと思ってたなー、はは…」


………どうしよう会話が続かない!このまま二人でいたら僕が耐えれなくなる!

アリシアちゃんでも師匠さまでも魔王でもいい早く誰か帰ってきてくれ!


そう祈るもこの後、僕とエルシーは無言のまま数十分間過ごすことになるのであった 

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