状況整理、そしてコンティニュー希望
現在の状況を簡単に言おう
女の子3人の内 2人に挟まれている、しかも一人は剣を僕の首すれすれに突きつけて
これがゲームなら早くもコンティニュー状態だ
現実ならDEAD ENDかもしれない
なぜこうなったか、簡単に整理しようじゃないか
1、教室のドアを開けたら荒れた場所にでた
2、夢だと思って寝たが蹴られた上 痛みがリアルだった
3、目をあけたら二次元みたいな女の子3人に囲まれてた
ここまではいいだろう
すでにおかしい気するが夢なのだ、気にしないでおこう
問題はそのあとだ
「あっ 生きてますね よっ…よかったですっ!」
昔の優等生のような三つ編み瓶底メガネでメイド服っぽいのを着た子がおどおどしながら覗いてきたかと思ったら
「貴様は誰だ!何処から来た!その姿は敵か」
と金髪ポニーテールで重そうな鎧着た子が質問責めにしてきて
「なんじゃ、生きてたのかつまらぬのう 死んでおればコレクションにしたのにのう」
と幼女の背丈に黒い服を着てるのにお婆ちゃんみたいな話し方する子がずっと頬っぺたをつついていた
あまりのことに僕はとりあえず
寝転んだまま転がって逃げた
「ウォォォォオ 何だこの夢ぇぇぇえ!!」
と叫びながら
まぁ 逃げた結果が最初に繋がるわけだが
「突然現れた上に奇声を発して逃亡、貴様やはり敵だな!ここで討伐してやる!」
「わらわの駒にはおらぬ存在!面白い気に入ったぞ!やはり主はコレクションとして持ち帰るぞ」
と、ものすごい速さで走ってきた金髪さんに剣を顔の真横に突き立てられたかと思えば、突然目の前に瞬間移動してきた幼女が背中にのっかてきた
ちなみに瓶底メガネちゃんは少し離れた場所で
「どっ どうしよう 師匠さまー 師匠さまー」
とわたわたしながら誰かを呼んでいた 頼む助けてくれ
そう願ったまま寝ころんでいたら
「魔王 貴様も一緒に死ぬがいい!今日こそ決着をつける!」
「断ろう 逆にお前も殺して一緒にコレクションとして飾ってやろう」
などと急にRPGにありそうな展開が僕の目の前で繰り広げられようとしていた
前にはいつの間に出したのか禍々しい鎌を持った幼女(金髪さん曰く魔王?)
後ろには剣を構えた金髪さん、そして真ん中に僕
あれ、これまずくないか?
2人に挟まれたままどうしようかと考えてたら、鎌と剣が振り上げられて僕に切りかかろうとしていた
「行くぞ魔王!」
「こちらも行こうかの勇者よ!」
「ちょっとまってくれ、争うなら僕を逃がしてから・・・」
わー、動きがスローモーション見えるとかゲームとか漫画の世界だけかと思ったら本当だったんだー
でも多分これで夢も覚めるし早く家に帰ろう
うんうん、夢だよな 命かかってるけど夢だよな!
夢でありますように、夢であってくださいほんとうに!
でももし夢じゃなかったらゲームみたくコンティニューできますように!
僕はそう祈って目を閉じた