17話:帰還
私達はAランク冒険者。
エメクのお陰で元、受付嬢のミランダの嫌がらせでCランク止まりだったが、不正を働いたミランダは追放され、私はなんとAランクになれたのだった。
エメクは女に大人気!そんなエメクは昔孤児院でいつも泣いている私を元気付けてくれたお兄ちゃんだった。
ドSだと思っていたのに、世話焼きで無邪気な人だった。距離が近づくにつれ、惹かれ合った。
戦いにおいても、波長が合うというのかな。
護衛任務の夜に、初めてキスをした。宿屋では「これから一緒に居てくれないか」と言われた。
「付き合う」って事よね?
私はずっと一人きりだと思っていたのに、一緒に居てくれる大切な人が出来た。
こんなに幸せでいいのかな。
ヴァイゼ王国まで馬車で2日掛かる距離だった。
帰りは歩きか、馬車があれば乗せてもらいながら帰る事にした。
ルーイネンの町でスパイスを買ってみた。孤児院に持って行って、食べてもらいたい。
気候はカラっとしていて、気温も丁度いい。夜は肌寒いけど。
今日は行ける所まで、ブースト掛けて進む。
朝出発してもうすぐ昼だ。狩りをしよう。喉も乾いた。水辺も探す。
森へ入り、ワイルドボアが水を飲んでいる。ワイルドボアの肉は美味しいから弓を取り出し、急所を狙う。
当然使った弓矢は回収して、エメクが捌いてくれるみたいだ。しばらく血抜きをして、毛皮を解体する。
「ご馳走だね!はぁ!私水飲んでくる!」
「ルビナ!こういう所の水場は腹壊す事が多い。コップ持ってきてごらん」
エメクの言う通りコップを持って来た。
「何するの?」
エメクは水魔法で、そーっと水をコップに注いだ。
「え?!そんな事出来るならなんでもっと早くしてくれなかったの!っていうか、これちゃんと水?エメク汁じゃないよね?」
「エメク汁ってなんだよ!綺麗な純粋な水です~要らないなら俺が貰う」
「やだ!」
一気に飲み干した。
「ちゃんと水だった」
「当たり前だろう!俺の愛の水だ!」
「うえー」
エメク水魔法も使えるんだね。きっと珍しいんじゃないかな?大抵、属性2種類くらいの人が多いと思うけど。
血抜きしたワイルドボアを調理する。まぁ、焼くだけだが。久しぶりの肉だ!いくらでも食べられそうだ。
「エメク、魔法の属性は3種類扱えるの?」
「いや、火、氷、水、風だな」
「え?全属性?」
「まだ闇、光属性もあるけど、俺はまだ習得してない。光属性があったら回復魔法使えて便利だけどな」
「一般的には2属性じゃない?4属性もあったら王国騎士になれるんじゃ‥」
「やだよあんな締め付けられるような環境‥」
「冒険者は自由が利いていい。自然や、色んな町を見られる。世界は広いんだ!これから二人で、行った事ない所沢山見てみよう!」
「うん!!」
「さ!そろそろ行くか。」
馬車がこっちへ向かってる。
「おーーい」
止まってくれた。
「君、商人?俺達ヴァイゼ王国に行きたい。方向が一緒だったら乗せてくれるか?」
「あー冒険者さんですか!わたしは港町ハイターから来た商人のメリンと申します!丁度ヴァイゼ王国に向かっています。いやぁー!冒険者さんがご一緒して下さるとは有り難い!‥依頼料とか取りませんよね?」
「乗せてくれるんだ!金なんか取らないし、むしろ護衛も兼ねて乗せて欲しいと思っている。」
「なんと!どうぞどうぞお乗り下さい!」
移動が楽になってよかった。当然探知スキルは使いながらの移動だ。
この間通った時は、離れた森に数匹何かが居たけど、襲ってくることはなかったが、いちお注意しておこう。
「エメク、街に戻ったら何する?」
「内緒!」
「報酬受け取ったらとりあえず酒でしょ?」
「内緒!」
隠す事かいな。エメクのする事はいつも決まってる。依頼の後は酒。
私達はブーストかけて移動していたので、夜には着きそうだ。野宿しなくて済む。
こうして私達は無事ヴァイゼ王国に着いた。商人のメリンさんにお礼を言って解散となった。
エメクと私は報酬を受け取りにギルドへと向かった。
「お疲れ様です。エメクさん、ルビナさん!無事帰還されて安心致しました。ランドールさんからは無事帰還した、という手紙も受け取っております。護衛任務、お疲れ様でした。報酬の600万ジェルドで御座います。お確かめ下さい。」
「あー丁度だ!あっちで分けるか。」
ギルド内のテーブルに着いた。初めてテーブル席にくる。
「300万は孤児院、残りの300万を二人で分けるでいいか?」
「そんな悪いよ!エメク300貰って!」
「いやな、俺も孤児院には匿名で寄付してるんだわ!ルビナは半分いつも寄付してるって聞いて、感銘を受けたよ。これはソニガーフレックとしての最大の慈善活動だ!!300寄付でいいか?」
「エメク!素敵!最高!」
「だろ?」
「そしてルビナ!俺と一緒に住まないか?」
「‥は‥早くない?」
「え?」
「付き合ってすぐに同棲しちゃうの?」
「嫌?」
「嫌じゃないけど‥」
「ルビナが心配なんだ。俺がずっと居て守ってあげたい。お前は自分に興味がないから自分を大切にしない。だから俺が大切にしたいんだ!」
こっぱずかしい事平気で、他の冒険者も居るのに‥!
「わかった。そうしよ!」
ふあー!とエメクの顔が明るくなった。
「じゃあ明日物件見に行こう!」
「孤児院に寄ったらね!」
「当然!あー嬉しい!」
エメク超ご機嫌で、女性が見てる。こんな顔するんだー的な笑顔で‥。分かる。ギャップ萌えを感じているんだよね。卑怯な奴よね。
こうして明日の予定が入った。
孤児院に寄付をして、スパイスの差し入れ!
その後はエメクと二人で住む物件探し!
あれ‥私こんなに幸せでいいのかな!
※後からイメージイラストを載せたりしています。宜しければ前の話しも遡ってもらえると嬉しいです。
※誤字脱字あるかと思いますが、見つけて下さったら教えて下さると有難いです。
※素人ですので、伝わらない部分あるかと思いますが、引き続きストーリー、イラスト共に愛して下さると嬉しいです。宜しくお願い致します。




