10話:受付嬢の気分次第
エメクはルビナの事が心配だった。
しかしなんで俺は女には興味ないのにルビナには興味があるんだろうか。
飼い猫...的な...やつ。
俺は孤児院で育った。年の離れた妹や弟が沢山居た。
年上の兄さんには剣術の特訓をしてもらったり、まだ10も行かない小さい子の世話を焼いたっけ。
ルビナに対しても同じ様に世話を焼いてしまうんだ。
けど冒険者になって、世話を焼くとすぐに女に惚れられるし、男には妬まれる。
だが、ルビナは違う。俺が世話焼いても、1人の人間として見てくれるし、暴言も吐くから対等で居られる。
あいつ、人に妬まれて、恨まれて...敵作り過ぎなんだよ。
もっと上手く立ち回ればいいのに。
何も考えちゃいない。
自分の装備もまともに揃えられないで...
そっか、アイツ...相談出来る人が居ないんだ!
あー哀れだ。
少し部屋覗きに行くか。
ー エメクはこうして食べ物と飲み物を持ってルビナの部屋に向かうのだった。
「おーい!居るか?」
ー といいながら勝手に部屋を開けるのだった。
ルビナはビックリして飛び起きた。
「おい!ちょっ!勝手に!何しに来たのよ!ノックぐらいしなさいよね!」
ー ちょっと!なんでここにエメクが来るわけ?もうパーティーは解散したし、話す事もないと思ってたのに!
「飯と飲み物持ってきた!ちょっと聞きたい事あってさ...」
「は?何聞きたい事って...」
「お前冒険者ランクいくつ?」
ー あーそういえば冒険者ランクってどういう条件で上がるのか分かんなかったのよねぇ
「Cランクだけど?」
「やっぱりな。お前今までどんな依頼こなしてきた?」
「うーんと...護衛とかあとモンスターの討伐が中心かなぁー。」
「どんなモンスター退治したんだ?」
ー偉くズカズカ聞いてくるな...
「ジャイアントゴブリンが1番苦戦した。護衛の時よ。討伐依頼ではなかったの。たまたまやっつけた!」
「それギルドに報告したか?」
「もちろん!討伐の証拠も持って報告したよ。」
「受付は今日の女だったか?」
「うん...アイツだった。」
「それ問題だよ。今日のゴブリンキングはランクB相当、ジャイアントゴブリンはランクA相当のモンスターだ。つまりどういう事か分かるか?」
「わたしの冒険者ランクがEランクのまま...」
「そういう事だ。」
「信じられない。なんでもっと早く気付かなかったんだろう。ちなみにエメクはランクいくつ?」
「Aランク。これもとんとん拍子にAランクになった。ソロでここまで出来るのは凄いとかなんとか言ってな。」
「私もソロなのに...」
「あの受付嬢が隠蔽してたんだろう。すぐにギルドに向かうぞ!!」
ールビナはもらったパンを頬張って急いでエメクに着いて行った。
「ほっふぉまっふぇええ!」
「食べてから言え!」




