舞の復讐
92話 舞の復讐
いつか河童に復讐してやろうと先輩が作った妖怪研究同好会に入ったけど、同好会が部活になり楽しくなり、いままで。
来年で卒業だから、夏頃で辞める。
結局、ナニも出来なかった。
で、あたしは、ちょと早めに部を辞めた。
あの河童に復讐するためだ。
裏原にある、よく当たるという占い部屋。
そこの占術師に相談しようと行くが、さすがに目当ての美人すぎる占い師という人は評判で予約がないと、ダメだと。
じゃ次に当たる人はと、聞いてみると、その人も予約が必要と。
じや、今日みてくれる人なら誰でもと。
ココの占い部屋は7部屋。七人の占い師が。
「お客様、今すぐなら7番の部屋が」
7番の部屋は、壁のポスターを見ると……。
「カンナガラ占術……聞いたコトないわねぇ。この人当ります?」
「お客様、ウチの先生方は皆一流ですから」
変なコトを聞いてしまった。当たりませんなんて答えるわけない。
予約の多い人は、ひと月以上待つと聞いて、今見てもらえる人にした。
7番の部屋。
「いらっしゃい、カンナガラ占術の稲荷隆平です」
「どーも。一条舞といいます」
つられて名前を言ってしまった。
三十代くらいかな思ったより若い人。それに
ソコソコ、イケメンだ。
「あなた、妖しげな者と接触しましたね」
おお、この人。すごいかも。
「はあ……」
「その時に……ヤられましたね」
変な言い方だ、あたしは犯られてない。
「相談はその事ですか? それとも……」
「あ、それです。あたし、復讐したくてアイツを捜してるんです」
「復讐ですか……どうするつもりです」
「アイツにあたしと同じ目か、ツラい状況に合わせたい」
「殺すとか、傷つけるんじゃないんですね。犯罪のお手伝いは出来ません。たとえ相手が人外でも」
この人、どこまでわかってるのかしら?
「出来れば殺してやりたいです。アイツはあたしの……中に手を……すいません。これ以上言えません。とりあえ、相手の居場所を」
占い師は、テーブルの底の浅い箱に三つの色の違う勾玉を転がした。それを2回。
また、転がし5回目に。
「相手は、東京都内には居ませんね。何処であったのですヤツとは?」
「荒川の水上バスの上で声かけられ」
「元は東京に居たんでしょうね。今は居ませんから捜すなら近県を。んー相手は水怪……違ってたらごめんなさい。河童ですか?」
「当たりです。河童に尻子玉取られました……ああ恥ずかしぃ」
「すいません。恥ずかしい事を……」
「だから復讐してやりたいんです。逆さ吊りにして日干しにしてやりたいです」
「よく、元に戻れましたね。普通尻子玉取られたら腑抜けになって、運悪ければ死ぬと。実はボク、河童に尻子玉取られた人をはじめて見ました」
「腑抜けになったあたしを助けてくれた人がいたんです。母の知り合いで詳しい事は知りません」
「その助けてくれた人と連絡とれますか?」
「母の知人の知人なんで、わたしには」
「そうですか……河童被害か。ボクのトコに来てくれたのもなにかの縁です協力しましょう貴方に」
「お願いします」
つづく




