妖怪交友録
91話 妖怪交友録
「アヤさん、ナニ書いてるんです?」
「コレは、『妖怪交友録』よ」
「見せてもらっていいですか?」
「いいよ。まえはあまり会うコトがなかった妖怪たちよ。静ちゃんと旅するようになってから、知らなかった妖怪たちと会うようになって記録を書いてるの」
「コレは、わたし? カワイイ絵ですね。コレはさっきのコロボックル姉妹。アヤさんは絵が上手いです」
「漫画絵だけどね。わたしアニメとか、好きなんだ」
「そうですか。山に住んでると本とか、見ないからなぁ。たまあに束になって捨ててある本を見つけるけど、女の裸がいっぱいの本ばかり。あれはナニかなぁ」
「それは、エロ本だよ」
「あ、起こしちゃいました静さん」
「べつにいいよ。アヤが、深夜になにかコソコソやってるなと、おもったらソレを書いてたのか」
「エロ本ってなんですか?」
「現代のまぐあい浮世絵だよ。まあちょっと違うけど。人間は、異性の裸見ると嬉しいんだ。でも、見てるのを見られると恥ずかしいんだ。だから山に捨てるんだよ」
「なるほど、裸を見ると嬉しいのか……。面白いね人間は。わたしなんか山ではいつも裸だ。人間はそれ見て嬉しいのか」
「それ、もしかして毛むくじゃらの本体」
「よく猿とか言われますけど……。猿ではないわ」
「人間は猿の裸見ても嬉しくないよ。人間は『毛のない猿』だろ。毛がないのがいいんだ」
「そうなのか……。『ぷるぷる』とか、面白いのが東京には居るんですね」
「あたしも知らないようなのも、いっぱい居たよ。意外に、大都市東京は妖怪たちが沢山居るんだよ」
「北海道とは、違いますね」
「各地、そこにしか居ない妖怪もね。あなたとか」
「いや、モモンガは、日本各地に居るようです。わたしは、たまたま昔に未開の北海道に……」
「山中の妖怪も多いからね。同じ仲間でもその土地により名前が違ったりするよね」
「あの、妻保圭さんって電話妖怪は、ただの女のコですね」
「それは、実体を知らないから。そういう妖怪も多いわ。あなたも」
「モモンガ姿ならいつでも見せますよ」
「いいよ、聞いてるから。猿みたいでリスのような尻尾がある。と、書いてあるでしょ。でも、その方が可愛いから」
「グリーンモンスター……外来妖怪。北海道でも、たまに見かけますよ」
「外来系も最近増えたと聞いたわ」
「やつら、人間と、ともに日本に美味しい物をもたらす。ステーキとか、ハンバーガーなんて昔はなかったからね」
「どちらも食べたことないや」
「肉料理だからね」
「マレビト=なんだか、わからないヤツ。と、なんです?」
「あ、それ。自分でもなんだかわからないと。そういうヤツだよ」
「ホント、いろいろな妖怪と会われてますね。ふわぁーつ。すみません。そろそろ寝ます」
「おやすみ」
「明日……もう、今日ですね。大丈夫ですか? 早いんですよね」
「妖怪だろ、一週間くらい寝なくても大丈夫」
つづく




