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復路栄里帰宅

81話 復路栄里帰宅


「ただいま」


「おかえり。おそいな」

「とうさんが早いんだ」


 部活を終えて帰ると珍しく。とうさんが応接間でテレビを見てた。


「部活か」

「だよ」

「何してるんだ。サッカーか、それとも卓球とか?」


「いや、ボクは文化系で妖研」

「ヨウケン? なんだそりゃ酔拳とか蛇拳の一種か?」


「文化系だよ。とうさん」

「オヤジギャグってやつだ。洋ピン研究部か」


「なんだよ、それ?!」

「洋物ピンク映画研究部じゃないのか?」


「全然違うよ、妖怪研究部だよ」


「妖怪。ああ、お前ガキの頃から好きだよな。高校生になってもまだ。俺は洋ピン研の方にいてほしかった」


「それ、親がいうコト。高校生はまだ洋ピンは見れないよ」

「アレ、お前まだ18になってないのか?」

「ボクは、まだ高2だし、早生まれだから……」

「高2かぁ。彼女は?」

「いない」


「あ、栄里(さかり)帰ってたの。ご飯だからダイニングに来て」


「ああ、かあさん。今日の夕飯はなに?」


「ギョーザと肉じゃがよ」


「かあさん、栄里のヤツ。高2にもなっても彼女がいないそうだ」


「そうなの。よく、寝言で女の名前呼ぶけど彼女じゃないのかい?」


「寝言、なんでボクの寝言を」


「夜中にトイレで起きるとあんたの部屋から『ルルコぉルルコー』って、聞こえるよ」


「部屋の外に聞こえる……」


 ヤバァ。ソレ寝言じゃないかも。

 一人Hの時の。


「栄里、ルルコって、片思いの相手か?」

「そうね芸能界じゃ聞かない名前ね学校の娘」


「正直に言うよ。とうさん、かあさん。ルルコはねぇ夜中にボクの部屋にやってくる妖精なんだ」


「妖精!」


 二人がハモった。


「なんだそれは妖怪とは、違うのか」


「その妖精に愛されると幸せになれるんだ」


「ソレは、お前、妖精とHしてるのか?!」


「まあ相手は妖精だから、人間のHじゃない」


「そうなのか、じゃどういう」


 つい、一人Hをごまかすため作り話を。

 とうさんが妙に興奮してる。

 母さんは口を開けたまま。丸い目をして見てる。


「妖精は小指くらいの大きさだから、口から入って腹の中で踊るんだ。そうすると体中快感が走り、はてるんだ」


「名前を連呼するほど気持ちいいのか」


「まあ……気がつくと異常に疲れてる」


「なんだか、凄いな……」


「そういうコトを調べているから妖研に入ったんだ」


「そうかい、でもあんたそりゃ変な漫画やアニメ。ラノベの見過ぎだよ。研究するまでもないよ」


                つづく


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