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二代目襲名

59話 二代目襲名


「悪いマイ。やっぱり、あたし辞めるわ」


 なんで、辞めちゃうのよミドリ。

 まあ多分、最近できた彼氏のトコ。

 将棋部にでも入るんだよねきっと。

 

 ああ、せっかく三年になって部活になったのに。

 けど、まずいわ。あの娘がやめたら部員四人だ。

 同好会に格下げだ。

 しがも、部費がもらえなくなる。

 まあ、あたしは三年だから。

 夏までの部活動予定。来年の事はいいか。


「部長。今、秦野先輩がサヨナラって。なんですかね。先輩、いつもはバイバイなんですけど」


 二年の新婦(しんぷ)ルルコだ。彼女には部長になってもらい。後を任せるつもりだ。

 可哀想だけど、早く危機をかかえることになる。


「サヨナラって言ったのミドリ。やっぱりね、あのコ、夏になる前に部活辞める気ね。まああたしは夏までいるけど」

「秦野先輩は大学受験ですよね。仕方ないですよね。どっちにしろ来年は部長も高野先輩も卒業してしまうんだから。残る二人、あたしと復路君でなんとか部を存続出来きるよう頑張ります」


「ありがとうルルコ、明日から部はあんたに任せた。それじゃ、サヨナラ」


「サヨナラって部長!」


 一条先輩は夏まで部活って。


「おい。今、部長がサヨナラって帰ったぞ。部長はいつもは、ばぁ~いって」


 部長と高野先輩が卒業したら残る部員。

 あたしと同じ二年の復路(ふくろ)だ。


「まだ、五月だよな。もう辞めちゃうのか部長?」

「みたいだ、あたしに部を任せるって」

「と、いうことは我が部はオレとルルコだけに……」

「そうだなぁ。一年いないから。来年、新入生か、誰か入れないと、あたしら妖怪研究部は終わりだ」


「いい、それでもイイ! オレと二人で妖怪研究同好会としてやっていこうルルコ」


「よるな、ブタ! キモいんだよ」

「ブタでもタヌキでもいい、ルルコとふたりなら」

「って、暑苦しい顔をよせるな! クビにするぞ。今日からあたしが部長だ」


 しかし、こいつをクビにしたら、あと四人も入部させないとならないから、面倒だ。


「同好会になったら来年は部費が出ないぞ。当然、部室もなくなる」

「部室が、なくなると今みたいにルルコと二人きりになる場所が無くなるではないか」

「あたしは、その方がいいんだけどね」


「おじゃま?」


「高野先輩、なんですか? おじゃまって」


「男女の楽しそうな声が聞こえたから……」


「ぜんぜん楽しくありません!」


「そう。あのね……今年の新入生でわたしの妹がウチの部に入りたいと……連れてきたの。ひじり入って」


 高野先輩の妹が、部室に入ってきた。


「高野ひじりです。姉がお世話になってます」


 先輩にそっくりのおかっぱ頭に黒縁メガネ。

 顔だけ見たら双子かと。

 でも、背は低い。先輩はひょろっとノッポだが妹は、あたしと同じくらいだ。


「先輩、女のコは大歓迎です。オレは二年の復路栄里(ふくろさかり)です。ひじりさんか。オレも、さかりです。同じリ付きで仲良くやろう」

 

 意味わからないよ。最後の文字が同じだけで仲良くする必要はないだろう。


「あたしは二代目部長を襲名したばかりの新婦ルルコよ。よろしく!」


               つづく

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