ファミレスにふたり
46話 ファミレスにふたり
「なんか、いいモンスター思いついたか?」
「いろいろ考えてるんだがいいのが……」
「『フランケンシュタイン対猫娘』てーのは?」
「なんだそりゃ。フランケンは人造人間だ。SFかぁ。今頃フランケンは設定が面倒だし」
「人造人間にも、いろいろあるし。今じゃフランケンと言ってもフランケンシュタイン博士が作らなくてもいいらしいぞ。人造人間はみなフランケンだ」
「あ、なんかあったなぁそういう映画。JKフランケンとか」
「吸血鬼の女子高生と戦うやつだ」
「そう思いっきりB級の」
「『フランケンシュタイン対地底怪獣』って、映画は、はじめはゴジラと戦うはずだったんだ」
「ゴジラが相手だと、また違ってくるな。海外なら大作だな。キングコングみたいに……。ああ、腹減った。そこのファミレスでメシ食おう柳田。朝メシ食ってないから腹減った」
某都内ファミレス。
「あれ、あそこのテーブルの二人!」
「静とアヤだ」
「そうだ、ちょっと行ってくる。何処かテキトウに席とっといてくれ」
「おい、僕も静に会いたい」
「やあ、お二人さん」
「オジさん誰? ファミレスで、ナンパですか?」
「え、君たちは静と……」
「なぁ〜んてね。足洗、久しぶり」
「マジ、人違いしたと、思ったぞ。イメージだと、ケバい静だからな。ちょっとヨコ、座っていいか」
そこへウェイターが二人分のパスタを一皿にもってきた。そして、わたしと静ちゃんにカラの皿を。
「わたしの皿はいらないわ。自分の分の料理くると置けなくなるから」
「あたしのも。この皿で食べるから」
と、フォークを取り静ちゃんは二人分の皿パスタに。
「もう一人前あってもいいわね」
わたしがたのんだハンバーグランチと静ちゃんのオムライスにグラタンがきた。
「噂には聞いてたが……。そうだ、静。また映画に出てくれないか」
「やめとく。パパラッチがうるさい」
「そうか……。新作なんだが、僕が脚本を書く。妖怪娘とモンスターが戦うんだ。今のとこ妖怪娘は化け猫なんだが。ゲストで、ちょこっとでいいから出ないか。主役でもいいぞ。二口娘対モンスターにするから」
「あたしがモンスターと戦う……。もう現実だけで、いいわ、そーゆーの」
「モンスターと、戦った事があるのか。静は」
「静ちゃん、スープのおかわりとってくるけど」
「あたしのも」
静ちゃんは目の前のスープを飲みほして、カップを渡した。
「モンスターって外国の妖怪だけどね、ここんとこ二回ばかり」
「ソレは初耳だ」
「表に出さないから。モンスターじゃないけど、カマイタチの連中とも一戦交えたわ」
「カマイタチ……。基本、妖怪は闘わないんだがカマイタチが襲って来たのか? まあ、そいつはともかく外国妖怪の事を教えてくれ。参考にしたい」
「いいけど、なんかデザートおごって」
「ああ、パフェでもプリンでもなんでも食え」
つづく




