オニタローみたい
45話 オニタローみたい
「アファ!」
あつ、静ちゃんの口が、なんか言おうとしてる。
髪の毛が、ゾゾッゾッと立ち上がった。
そして、くるりとまわると髪の間から目が見えた。
「映画のお化け○○子みたい」
カメラ小僧の背中ごしでオニ娘が。
髪の毛の下から足が、伸びてきて。
腕が両ワキから現れて髪を開けた。
「ふーっ。大丈夫だよ。アヤ。服がなくなっちゃたけどね」
「コレはシャッターチャンス! あ、痛い」
「なに、撮ってるのヤメなさい!」
「姐さんのヌードだ。百年に一度かもなんだ、アキちゃん」
「そうかもね」
うそ、なにポーズとか、とってるの静ちゃん。
わたしの上着を静ちゃんに。
「宿にもどろう。静ちゃん」
「そうだね。風呂入らないと、あの虎の体液で濡れ濡れよ……」
「濡れ濡れ……。あ、行っちゃたよ。でも、姐さんのサービスで良いのが撮れた」
「あの娘たちは、なにモノなの? まるでアニメのヒーローみたい。ガガガのオニタローとかいう」
「おーい、大丈夫かアキ!」
「あ、ミサキたちが来た」
見なれない男もいる。マネージャーも。
「おい、後ろからひょこひょこ歩いて来るの油すましの旦那とぬらりひょん御大では」
翌日のヘビヅカヤ。ツチノコの間。
「あれ〜。昨夜の事件が出てない。まえのは出てたのに」
「誰も見てなかったからじゃないの、無かったコトにされてるとか。これから出るかも……」
「いや、いや。カメラ小僧とオニ娘が居たし」
「ふたりは妖怪だよ……」
「ホラ屋台のおねえさんも」
「あの人、気絶してたよ」
「でもさぁあの虎を見たからでしょ」
「あの人は闇のラーメン屋さんだから、おもてには出てこないんだよ」
「でも、それにしても倒し損だわ。殺人獣を倒したんだからナニか出ないの。カメラ小僧にサービスまでしたのに」
「静は、目立ちたくないんじゃないのか」
「それとアレは違うわ醜女。礼金とか出ないのかしら」
ドロロ〜ロン
「あ、電話だ。ケイだ」
〘姐さん。ボクです〙
「カメラ小僧」
『ケイさんに聞いたら。ここに電話しろと。あ、オハヨー姐さん。聞いたよ。昨夜の活躍。オニタローみたいだったって〙
カメラ小僧とケイは一緒だ。ケイが電話に入ってきた。
人間界では無かったコトにはなってたが、妖怪界では。
香港妖怪警察にあの虎の物の怪は護送された。
それから、何日かしてから。
香港妖怪警察から感謝状と礼金が。
その意外と多かった礼金で、タコQのたこ焼き10箱買って飛縁魔さんちでタコパを。
「カメラ小僧、ナニ見せてるのよ」
「静、この○○子見たいな髪型からチラ見のおつぱいヌード可愛いじゃないか」
「ですよね。ボクの自信作です」
「濡れてるのもいいな。毛女郎にも見せてやりたいよ。あいつマネるかもな」
「その時は紹介して下さい飛縁魔姐さん」
「ん〜でも、あいつ顔が怖いからな……。静と一緒にできん。だから毛で隠してるんだ。スタイルは良いみたいだけど、私には負ける」
「そうですか飛縁魔姐さんのも是非」
「調子にのるじゃない。モデルなら妹に頼め、あっちはプロだ」
「カメラ小僧、私は良いけどモデル料高いよ」
「ひづる姐さん、モデルってどれくらい出るんですか」
「ケイもモデルになりたいの。寝肥の事務所、紹介してあげるよ。でも、モデル料はピンキリよ」
「ケイさんは、JKでお願いしたいな」
「そっち方面の仕事もあるんじゃない」
「あたし、顔とかスタイル。どうにでもなるから」
「そんな能力あるなら、ケイさん……幼女とかも」
「昔は電話の工事師の姿だったんだ」
「ケイさん、おっさんだったんですか?!」
「まあネェ。变化は得意だから。男女どちらでも。ある日、都電内で凄く可愛いお嬢様を見かけたの。その娘が、今のあたしの原形よ」
「タヌキ並じゃん」
「タヌキと一緒にしないで下さい」
「ふぉふぉふぉふぉ。今日はにぎやかだな」
「ぬらりひょんか、今日はタコパだ。あんたも食べてごらんよタコQのは絶品だよ、アレ?! ないよ」
「カメラ小僧、金出すから買ってきて」
「二十箱くらいね」
「そんなに持てません!」
「あたしも行くわ」
「静ちゃん、わたしも」
「なんだ、パーティーやってんだって」
「油すましとぬっペぽうのおっさんまで」
「十箱追加、ケイも行っといで!」
と、外に出たが池袋まで、遠い。
タクシーでも呼んだらいいんじゃないか。
「タクシー。いいじゃないアヤさん」
裏アヤの声聞こえたケイ?
「でも、お金かかるよ」
「あたしの知り合いでタクシー妖怪が」
「まさか、提灯ライトの」
「そうです姐さん。ご存知なんですか」
「ああ、でも真っ昼間だぞ……それに、あたいが走るより遅い」
「昼間は大丈夫です。まあ遅くても無料だから。あたしも時々使ってます」
つづく




