娘探偵団
42話 娘探偵団
「何やってたんだよ。飯は作っとけって言っただろ。それによ、オレが買ってきたメイド服さ、なんで着てないんだよ」
「だって、豪ちゃん。お金ないよ。メイド服とか、買ってくるんなら食べる物買ってきてよ」
「おまえの給料まだ、あんだろ!」
「ないわよ。光熱費、払っちゃたよ。まだ、仕事見つからないの?」
「いーよ、外で食って来るから」
「そんなお金、あるならお米買ってきてよ!」
「なんだ、コレ昭和のドラマか?」
「そう見えるかの。わしらは昭和には、テレビなど見てなかった」
「あの頃は河ババァは山に住んでたからね」
「たまに、山人なんかに会ってたが、彼らはテレビとか見てなかった」
「山の中で電気がとおってなかったからじゃないの」
「一反姐さんは?」
「わたしゃ。その頃は人間になじみは、いなかったし。人間界にとけ込んだ妖怪仲間もいなかった。そういうのは静とアヤが、はじめてだ」
「なるほど、それで、あんたらテレビに夢中なのか」
「マカは、テレビ見ないのになんで買ったんだ」
「あんたらが来る前は見てたさ。今はあんたらに、ほぼ独占されてる」
まあ最近はパソコンで見れるし。
紫咲探偵事務所。
「マネージャー。こんな仕事うけて大丈夫なんですか。かなりヤバくないですか」
「まあ多少は。でもねオヤジの依頼だから断れなかったのよ」
「殺人妖怪って。今時は、こんな事する妖怪いないでしょ日本には。人を喰うなんて、妖怪というよりモンスターだ。どんな奴なんです?」
「それがハッキリしてなくて。香港で、マフィアを喰って日本に逃亡して来たと。あっちからも妖怪捜査官が来てる。おやじのトコに協力を頼んできたの」
あたしは、オニ娘42のリーダー七頭ミサキ。
仕事で呼ばれて来たが、いつもと違っていた。
「まあ、まともなヤツじゃなさそうだから見ればわかると思うけど……」
「外国妖怪かぁ……」
「もう被害が出てるから、夜の見回りお願いね」
「見回りって。東京は広いから……」
「オニ娘探偵団も使って。ちゃんと探偵料払うから」
「オニ娘探偵団って? いつから……オニ娘が。江戸川乱歩ですか」
最近芸能活動減ったので。
ウラ稼ぎが増えたかな。ハロウィンの警備から、こっちの仕事にも使われてるな。オニ娘たち。
「と、言うわけだ。怪しいのが居たらスマホで連絡してくれ。相手は凶暴らしい。手は出すなよ」
「ミサキ、そいつは、妖怪も喰うのか?」
鬼桐マキだ。こいつは、へたをすると闘いかねない。
「ハッキリは、わからない。本業のコト考えて手を出すなよ。ユキもだ」
上尾ユキもあぶない。
「夜食持っていっていいかな」
「好きにしろ。ミキ」
手を上げた白里アキが。
「一人は怖いから友だち連れてってもいいかなぁ」
「それは自由だが、金は出ないと思うぞ友だちには……。後でマネージャーに言っとくよ。じゃ深夜0時に東京駅山手線ホームに集合!」
つづく




