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⑾『未確認飛行物体』
⑾『未確認飛行物体』
㈠
輪廻の異常も、未確認だろう。死後どうなるかなんて、誰も分からないんだ。そうだろうと思う時、俺は未確認飛行物体のことを思う。誰にも知られずに飛び立って、何処かに墜落したのだろうか。分からないんだ、行方が。
㈡
しかし、それも有りだろう。というよりも、それこそ、未確認飛行物体の醍醐味じゃないか。我々の我々は、いつもそんな、醍醐味を不可思議に見るんだ。未確認飛行物体を見ると言っているんじゃない、行方知らずの不可視を醍醐味として、空想で見るということだ。
㈢
訳の分からない、本当に訳の分からない、ただ、そんな、パースペクティブをも破壊するような、訳の分からなさは、実に神秘的である。神秘的過ぎて、声も出ないよ。ああ、未確認飛行物体よ、ああ、未確認飛行物体よ、ああ。




