平穏
旧暦の新年だ
いよいよ脱却する
宇宙は、今日も凪ぎ
私たちは幸せだ
暖かい部屋で食べて、寝て、生きている
衣食住に困らず、今日も朝がくる
平凡な日常
取るに足らないことは、いつでも起きているが、私の世界は、充分に満たされている
別世界では、事件が起きている
それは、他のパラレルワールドの話
冷酷な気持ちで他人事なのではない
ただ、関わりがないといっているだけだ
私の心は穏やかだ
それは、やめたから
自ら、苦しみを見つめることをやめた
ネガティブを探して、見つけて、そのことばかり考えることを
世界は以前も今も変わらない
私が変わった
考え方の癖、心配症、不幸への好奇心
悲劇のヒロイン、悲観的、ネガティブ思考…
それら全部、自分が好んでしてること
捉え方、受け止め方、感情の色付け
全てはただ、そこにあって、無い
無味無臭、無意味、無我、無だ
最終的に般若心経にたどり着いてしまった
個人的な趣味で写経をしていたのに、意味もわかっていなかった
内容を読み返してみれば、答えは何百年も前からあった
読んで書いて、何度も唱えて
理解できていなかった…
悟りをひらくと、ようやく腑に落ちる
般若心経について知りたい方は、自分でググってください
(少しだけ解説のコピペ載せます)
「この世のあらゆるものには実態がない
つまり本来は視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、心といったものも存在しない
だから物事に執着したり、ひとつの価値観に捉われてしまう必要はない」
平和な中立国、日本の普通の主婦のオバハンが気づくことができたのだから
誰でもできる、たぶん
あーもう、難しく考えるのはやめよう
深い思考も、哲学も
苦しむのも趣味
趣味は孤独と苦悩することです、って自己紹介するのもイヤだし
写経が趣味ってのも、けっこう言いにくいくらいだったのに
楽しく生きよう
趣味はホームパーティーとサンバを踊ることです、とかにしようか
もちろん、冗談です
自分で苦しみを創り続けるのは、もうおしまい
自然のままに
自然と一体化して
木はただそこにある
海も山も、毎日変化するけど、海は海で山は山
私も、毎日同じではないけど、いつも私だ
幻みたいな美しい星、地球
ただ存在する自然
その一部の私
あなたも
宇宙は今日も凪いでいる