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END・日の沈む教室で
夕日が山に溶け込み、夜の帳が今にも落ちてきそうな空が見える。
「人間なんてそもそも私は大っ嫌い!」
放課後、部活動のアップの声やボールの跳ねる音が二人のみを残した教室に響く中、彼女は俺にそう告げた。
彼女の立っている場所は教卓の上で、普通人類たる俺は戸惑っていた。
彼女は教卓から飛びあがり、俺の目の前に着地する。長い髪が遅れて重力に従い垂れ下がり、彼女のかぐわしい香りが鼻をかすめた。
「だからね。だから――――—」
バスケ部のブザーの音が耳に響いた。
よーそろっ。
まあまあ、なんとなく書いていた作品を掘り出して乗っけていきます。
気に入ったらブクマなりお気に入りなり、なにかのリストにぶち込んで、幽閉して、たまーにそれこそ本棚に挟んであったちょっとパリパリになった本くらいでいいので、ぜひとも読んでくださいな!
更新は不定期ですのであしからずっ!