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雛芥子の記憶  作者: 猫月見
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夢章 「夢の終わり」

 僕は、仕事をしている彼女が好きだ。退屈に揺られながら、意味も無い儀式をしている滑稽な彼女が好きだ。探していた猫に噛まれ、躍起になる彼女が好きだ。依頼人と喧嘩して、唾を吐き捨てて追い返す彼女が好きだ。仕事の帰り、お菓子を強請る彼女が好きだ。

 

 仕事をしている彼女は色々な姿を見せてくれる。そのどれもが魅力的で、狂気的で、愛しい。波たつ白い髪に誘われ、青い眼に飲み込まれるそんな感覚。気がつくと彼女の事をずっと見ていた。平凡だった人生に突如現れたイレギュラー。彼女の事を皆は『白』っていうけどそれは見た目だけだ。あれは『黒』だ。全てを染め上げ、奪い去る絶対の色。

 

 そんな彼女に誘われた僕は、もう逃げられない。逃げたく無い。最後まで見届けたい。そうか、僕は仕事をしている彼女が好きなんじゃない。きっと僕は、彼女そのものが———


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