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過去に生きる私3  作者: 佐藤朋栄
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自伝

3rd story

二人目の彼



アタシには記憶が曖昧なところがある

7年くらい前だ

6年前心が壊れた その前、セカンドダーリンがいた


彼が傍らにいて存在したコトは覚えていたが 壊れた心が治ってから考えても疎らにしか思い出せず、立ち直るのに時間がかかり いつだったのか、どう出会いどんな繋がりで 通信手段も消え どんな名前かは霞の向こう側


漫然と暮らして 会いたいなぁと願ってもいつも心にブレーキがかかった

ケンカ別れした訳じゃない それは覚えていた 確か自然消滅のような形だったはず

何故だろう

だから拒絶されるのが怖くて足が止まるのかな


数年後 厭世感や双極性障害が残っても アクティブになったアタシは新しい留まる大木を探すようになった

そんな人が居たら断とうとしていた自分の人生が延長されるかもしれない

周りにはアタシを受け入れてくれる友人達達がいて 素を出せる心地よい空間も見つけ 不自由ない生活の術さえあれば… と考えたが 強い厭世感はそれでもだめで定められたレールの上を進んでいく


ある時の鬱

日本でアタシが出来得る手段 悶々としながらクレモナロープを買いに行こうか考えていたが どうせ4年後と浮き上がった

すると 何故か心境が変化していた

心が真っ直ぐになった としか言いようがないが

メッセージカードを書きその足で彼の家へ向かった

今の時間 彼は仕事中だろう 家の人誰か居ないかな


インターホンを押す手に躊躇いはなく なんだったんだ今までの躊躇はと苦笑

…しかし答えてくれる人はいなかった

仕方なく彼に届くよう祈りながらメッセージカードを入り口に挟めた



彼はカードを手にしてくれた

その日の夜中ラインに新しく彼が登録され彼からのメッセージが来ていた


時は新しく動き出す


彼のラインで霞掛かった記憶が補填されていく

別によりを戻そうとかそんな安直な考えではなくただ話してみたかった

ラインだけでもよかった

彼は変わっておらず 楽しいラインの交換

深く踏み込む必要はない

何日かやりとりしていると、彼から「会おうよ」の言葉


再会するのは7年以上ぶり

お互い変わった所もあるだろう

どんな会話になるのか

浮き立つ心になるほど若くはない

興味は時間を埋める程なのか


明日、その答えは出る

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