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壁龕のアクアリウム

 鮮やかな水草が揺蕩する。先端で生まれた気泡が次から次へと水面にのぼっていった。

 硝子の中の小さな楽園。わたしだけの小さな楽園。

 ブルーグラスの尾鰭を翻して泳げば、あなたは優しく微笑んでくれる。あなたに触れることはできないけれど、あなたが笑ってくれたら、それだけでいい。

 敷き詰められた玻璃砂も、貝殻のオブジェも……全部、全部、わたしのもの。

 ここはわたしだけの小さな楽園。

 あなたが作ってくれた、わたしだけの——。

全部、全部、わたしのもの。

この楽園も……あなたも。

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― 新着の感想 ―
[良い点] アクアリウムの外から、じっと見守る「あなた」の目が見えるよう。 閉じ込められてるようで、その実、離れられないのはきっと「あなた」なのだ……。
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