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真昼の星

 突き抜けるような蒼穹の下。雪の積もった急峻な山を背景に、男は少女の手を引いて歩く。「寒いか?」との男の問いかけに、少女は大丈夫だと首を横に振った。少女は、言葉を話せない。

 立ち寄った農村で少女と出会ったのは半月前。村の誰もが少女を忌み嫌い、そしてひどく畏れていた。

 少女は、災厄をもたらすらしい。

 真偽はわからない。だが、痣だらけの顔に、あどけない笑みを湛える少女の手を、男はただ強く握り締めた。

 二人の行くすえを知るのは星だけ。

 真昼の星だけ。

たとえ何が起ころうとも

小さなこの手を離さない

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