2-1=少女A
ここは某路線のちょっと大きめな駅のホーム。
時間は朝の通勤ラッシュ真っ最中である。
そのホームの端の方。
そこに彼女はいた。
生気のない瞳。
着崩しているのだろうか、肩がずり落ちているブレザーに金髪。
フラフラとした足取り。
田舎の路線なら注意した人もいるだろうが、
ここは都心である。
誰も危なっかしい女子高生に声をかけたりはしない。
なぜって?
誰も面倒事には関わりたくないものさ。
1本
2本
電車が通り過ぎる。
その電車をただ、ただ無表情に眺める少女。
「電車が通過します。ご注意下さい。」
危険を知らせるアナウンスが流れる。
5
4
3
2
1
ゼロ
パァーーーーーという警笛と共にホームへ侵入してくる電車。
電車と共にホームへ飛び込む少女。
眩い電車のライトのフラッシュバックで一瞬、目が見えなくなる。
目を慣らそうと無意識に瞬きをする。
一瞬の出来事のはずなのに何秒、何十秒にも感じる。
周りの悲鳴、電車を運転している車掌さんの顔もはっきり見える。
(私・・・死ねるんだ・・・)
(やっと・・・解放される・・・)
ふっ・・・と目を閉じた。
次の瞬間、私は見知らぬ公園の真ん中に1人。
横になっていた。




