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猫カフェ ~ブバルディアの花影~  作者: ことの。
~田舎~
22/167

3-2=遠征

翌日。


その日はたまたま山2つ越えた町まで配達があった。

趣味でやっている陶芸だが、ひょんな事から売ってくれと言われ、それが口コミとなってたまにだが販売もしている。


インターネットが普及され手からというもの

畑の野菜にしろ、趣味の陶芸にしろ、

販売がだいぶ楽になった。

昔のように手紙や電話ではなく、メールを使うことでやりとりもスムーズだ。


普段は村の郵便屋さんに配達をお願いするのだが、今回は山2つ離れた町に住んでいる弟夫婦に用があったため、「ついでだから」ということで自分で配達をすることにした。


割れやすい陶芸は助手席に

弟夫婦に差し入れる畑で取れた野菜を軽トラックの荷台に沢山積んで村を出発。


まったりとした田園風景。

木造で所々ガタが来ている学校。

校庭では昨日遊びに来ていたけーちゃんと他の子供たちが鬼ごっこなのか、缶けりなのか、遊んでいるのが見えた。


この街ではよく見る日常風景だ。


それらの景色を通り過ぎると

片側一車線の山道に差し掛かる。

道のり自体は急ではないのだが、対向車が来てしまうとめんどくさい。

どちらかがバックをしてある程度大きな通路まで引き返さなければ行けないのだが、

いかんせん道が狭い。

一歩間違えたら崖の下に真っ逆さまである。


こんな田舎に来る人など滅多にいないので

普段はあまり対向車が来ることなんてない。

しかし、今日は運が悪かった。

対向車に自分が乗っているのとは違うタイプの少し大きな車が来てしまった。


あまり村では見慣れない人が運転していたから

通りすがりや村への訪問客なのだろう。

こういう細い道には大抵、待避所が設置されている。

幸い、待避所は先程見つけてそんなに遠くない。


私は少しバックをして待避所まで下がっていった。

相手さんも下がっていく私の車と車間をしっかりとあけ、ゆっくりと進んでくる。



よしっと無事にすれ違いを終わらせ

私はバックしてきた道を再び走り出した。

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