2-13=後日談
「今回の感情は美味しかったかい?」
「まあまあかな」
「若い人の虐めはストレスになりやすいからね
発散できない分、君には美味しい食事になると思ったのだけれど・・・」
「それなりの量は取れるけど、もっと上質な方が僕としてはご褒美かな」
青年は肩をすくめる。
「それはそうと、この後、あの子はどうなるのかね?ストレスが取り除かれただけで【いじめ】が無くなるわけではないだろ?」
「さぁ?どうなるんだろうね。それはあの子のこれからの身の振り方次第とは思うけど」
「僕としては次はもっともっと上質で大量のストレスを持ってきてくれると嬉しいんだけど」
「コラコラ、人の心を安易に弄んでは行けませんよ」
「はいはい」
たしなめられ、しぶしぶと丸くなる黒い猫。
「さて、次はどんなお客様がいらっしゃるのか、心から楽しみでございます」
「八雲は最近、僕の食事よりもお店の経営を楽しんでいるように感じるんだけど・・・?」
「そんなことはありませんよ」
不満そうなルルに対して
ニヤニヤと細い目で笑う八雲。
その後の少女がどうなったかは分からない。
ザザ
ザザーザ、ザザ
「本日、女子高校生が〇〇駅の線路内で列車にはねられ死亡しました。目撃者によると« 何かに引き込まれるようだった»と話しています。警察は・・・・・・・・・・・・」